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三話 六月十一日 水曜日
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「家が壊されてた……?」
「うん、本当に、私の家が……瓦礫の山になってた」
六月十日水曜日、朝。バスから降りた美香を待っていた実夜は、昨日見た光景を伝えた。いつもなら実夜はバスを利用するはずなので、今回はそれだけでもイレギュラーな日だった。
「それは……正直、なんて言ってやればいいかわかんねーけど……大丈夫だったのか? その、家族とか」
「うん。たまたまお父さんは飲み会に行ってて、お母さんはその迎えに出かけてたから、家には誰もいなかったんだ。今は近くのアパートに泊まらせてもらってる」
「そうか……不幸中の幸い、だな」
美香は慎重に言葉を選ぶ。普段は乱暴な語り口だが、気を遣うときには人一倍丁寧になるのだ。
「誰があんなことをしたんだろう……ってモニターさんに決まってるよね」
露木 実夜。雨音 美香。吉祥 凛。黒野 クレア。
以上モニターは四人。
実夜と美香でないとしたら、犯人は凛かクレアのどちらかということになる。
「つーか家を破壊するって、どんな銃だよ」
「やっぱり、他のモニターさんがもらった銃も普通の銃じゃないんじゃないかな」
「まあ、そうなるよな」
美香の銃は、高速連射二丁空気砲、通称ハリケーン。現実世界でこんな銃見たことも無い。これが普通じゃないと言って否定する人はいなかろう。
残りの三種の銃も、それに匹敵する程の個性を持っているとしたら、その中に建物を破壊することが出来る銃があったとしてもおかしくない。
実夜は言った。
「それじゃあ行こうか」
モニターに会いに。
家を破壊した犯人に会いに。
「人の家をぶっ壊すくらいだぞ? きっととんでもない奴だけど、それでも大丈夫か?」
「うん。覚悟は出来てる。そのために今日、親に無理を言って学校に来たんだから」
「OK。了解した」
* * *
「ええ、吉祥 凛とは、この私のことですよ」
黒縁メガネに、長い黒髪を縛ることなく下げ、真面目そうな雰囲気の女子高生。彼女の言うことが正しければ、彼女はモニターの一人。吉祥 凛である。
「実夜の家をぶっ壊したのは、あんたか?」
美香は怒りを露わにして尋ねた。
「そうですよ。まあ本当は実夜さんを殺すつもりだったんですけどね……まさか外出していたとは」
実夜は昨日、自分の部屋の電気を付けっぱなしにしたまま出かけてしまっていたことを思い出した。きっとそれで凛は家に実夜がいると勘違いしたのだろう。
「どうして……どうしてそんなに落ち着いていられるんだ? 今、あたしたちはどんな状況に巻き込まれてるのか、わかってんのか?」
「解っていますとも。私たちは十億円を懸けた戦いの最中でしょう?」
十億円。それはこの戦いで生き残った一人のみに与えられる賞金である。
「あのさ……」
ここで実夜が初めて会話に介入する。
「凛ちゃんは、死ぬのが怖くないの? 私と美香ちゃんはこれまでずっと、『命を懸けた』勝負っていう気持ちだったんだけど、凛ちゃんは最初に『お金』のことの方を言ったから」
「もちろん、死ぬのは怖いですよ」
凛は続ける。
「でもそれ以上に、私にとって『十億円を得るチャンス失うこと』の方が怖いのです」
「てめぇ、人の命よりも金の方が大事だってのか?」
と、美香は低い声で静かに聞いた。
この問に対し、凛は堂々と
「十億円もあれば、人一人の命くらい簡単に買えます」
と言ってのけた。
そこに狂気はなく、むしろ闘志に燃える、凛とした純粋な決意が感じられた。
話しても無駄だ。そう思ったのか、美香は半ば諦め気味にこう言った。
「凛。一応聞いておくけどさ、この戦いを放棄して、誰も傷つかないで終わらせようっていう気はあるか?」
「全く、ありません」
凛は笑顔で答えた。
「そうかい、心底がっかりだ」
「では、今夜十時三十分に廃墟街にてお待ちしておりますので、そこで戦いましょう」
「十時三十分、ねえ」
GZCの手紙に記されていた、モニター達が戦闘を行うことができる時間。午後十時三十分から午後十一時までの三十分間。凛はそれに合わせて時間設定をしたのだろう。
「あのなあ、いくら実夜が酷い目に合わされたからって、あたしたちは戦う気は一切ねーんだ」
実夜も「うんうん」と頷いて同意を示す。
「もしも来なかったら……そうですね。次は誰の家が木屑になるでしょうか?」
「てめえ……」
その脅しは二人を黙らせるのには十分だった。
すると凛は思いついたように、スカートのポケットからスマートフォンを引き抜いた。
「お友達になりましょう。LINEはお二人共、持っていらっしゃいますよね?」
* * *
二人は凛とLINEを交換した後、残されたもう一人のモニターである、黒野 クレアのもとを尋ねようとした。が、彼女のクラスメイトによると、クレアは今日学校に来ていないらしい。理由は高熱だそうだ。
「多方、サボりだろうな」
「でも普通だったら自分の敵の顔くらい見ておきたいって思うんじゃないかな」
「うーん……怖気付いて学校に来れないか、それかとりあえず様子見しようってことろじゃねーの?」
どちらにせよ、クレアにコンタクトをとることができなかったのは、二人にとって少々厄介だった。この状況で一番怖いのは、何をしてくるのかわからない奴だ。それがいる限り、これからのことを予測することが、ほぼ不可能に近くなる。
「どんな人なんだろうねー」
「凛みたいなムカつくやつじゃねーことを望むしかねーな。あー、思い出しただけでもイライラする。実はさっき話していたとき、一発ぶん殴ってやろうかと思う自分を、死ぬ思いで制していたんだ」
美香はストレス発散だと言わんばかりに、誰もいない空間をぶん殴った。言わずもがな、その反動はもろに美香の肩に伝わるので、少し肩が痛かった。
「やっぱりさ、美香ちゃん」
「ん?」
「やっぱり、私たち戦わなくちゃいけないのかな。殺し合いをしなきゃいけないのかな」
「……」
『今夜十時三十分に廃墟街にてお待ちしております』
『もしも来なかったら』
実夜の頭に凛のセリフが渦巻く。凛の約束は、一分の隙もなく二人に戦うことを強制している。
「あたしは戦うよ」
美香が言った。
「でも、実夜は戦わなくていい」
「え?」
「実夜は安全な所で待ってろ」
強い意志を持った美香の言葉。実夜は、この決意の強さはあの瞬間の凛に似ているところがあると感じた。
『十億円もあれば、人一人の命くらい簡単に買えます』
そう言ったときの凛に、似ている。
「嫌だよ。私、美香ちゃんに守られてばっかりで、そんなの嫌だ」
「まあ、嫌だろうな。だからこれは実夜のためを思って言ってんじゃない。これは私のわがままで、私のための判断なんだ」
「でも!」
「つーかそもそもお前、銃、持ってないじゃん」
実夜の家は、凛によって木っ端微塵に破壊されてしまった。もし家に実夜の銃が届いていたとしたら、それはもう使えないだろう。
まだ届いていないとしたら、確かに望みはある。しかし、だとしたらゲームが始まって一晩経った今もなお、実夜にだけ銃が届かないのは何故だろうかという疑問に行き着く。
今は、実夜の銃は死んだと、そう思う他ないだろう。
「……分かったよ。美香ちゃんのために、私が折れるよ。でも一つだけ条件つきね」
絶対に死なないで。
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六月十日水曜日、朝。バスから降りた美香を待っていた実夜は、昨日見た光景を伝えた。いつもなら実夜はバスを利用するはずなので、今回はそれだけでもイレギュラーな日だった。
「それは……正直、なんて言ってやればいいかわかんねーけど……大丈夫だったのか? その、家族とか」
「うん。たまたまお父さんは飲み会に行ってて、お母さんはその迎えに出かけてたから、家には誰もいなかったんだ。今は近くのアパートに泊まらせてもらってる」
「そうか……不幸中の幸い、だな」
美香は慎重に言葉を選ぶ。普段は乱暴な語り口だが、気を遣うときには人一倍丁寧になるのだ。
「誰があんなことをしたんだろう……ってモニターさんに決まってるよね」
露木 実夜。雨音 美香。吉祥 凛。黒野 クレア。
以上モニターは四人。
実夜と美香でないとしたら、犯人は凛かクレアのどちらかということになる。
「つーか家を破壊するって、どんな銃だよ」
「やっぱり、他のモニターさんがもらった銃も普通の銃じゃないんじゃないかな」
「まあ、そうなるよな」
美香の銃は、高速連射二丁空気砲、通称ハリケーン。現実世界でこんな銃見たことも無い。これが普通じゃないと言って否定する人はいなかろう。
残りの三種の銃も、それに匹敵する程の個性を持っているとしたら、その中に建物を破壊することが出来る銃があったとしてもおかしくない。
実夜は言った。
「それじゃあ行こうか」
モニターに会いに。
家を破壊した犯人に会いに。
「人の家をぶっ壊すくらいだぞ? きっととんでもない奴だけど、それでも大丈夫か?」
「うん。覚悟は出来てる。そのために今日、親に無理を言って学校に来たんだから」
「OK。了解した」
* * *
「ええ、吉祥 凛とは、この私のことですよ」
黒縁メガネに、長い黒髪を縛ることなく下げ、真面目そうな雰囲気の女子高生。彼女の言うことが正しければ、彼女はモニターの一人。吉祥 凛である。
「実夜の家をぶっ壊したのは、あんたか?」
美香は怒りを露わにして尋ねた。
「そうですよ。まあ本当は実夜さんを殺すつもりだったんですけどね……まさか外出していたとは」
実夜は昨日、自分の部屋の電気を付けっぱなしにしたまま出かけてしまっていたことを思い出した。きっとそれで凛は家に実夜がいると勘違いしたのだろう。
「どうして……どうしてそんなに落ち着いていられるんだ? 今、あたしたちはどんな状況に巻き込まれてるのか、わかってんのか?」
「解っていますとも。私たちは十億円を懸けた戦いの最中でしょう?」
十億円。それはこの戦いで生き残った一人のみに与えられる賞金である。
「あのさ……」
ここで実夜が初めて会話に介入する。
「凛ちゃんは、死ぬのが怖くないの? 私と美香ちゃんはこれまでずっと、『命を懸けた』勝負っていう気持ちだったんだけど、凛ちゃんは最初に『お金』のことの方を言ったから」
「もちろん、死ぬのは怖いですよ」
凛は続ける。
「でもそれ以上に、私にとって『十億円を得るチャンス失うこと』の方が怖いのです」
「てめぇ、人の命よりも金の方が大事だってのか?」
と、美香は低い声で静かに聞いた。
この問に対し、凛は堂々と
「十億円もあれば、人一人の命くらい簡単に買えます」
と言ってのけた。
そこに狂気はなく、むしろ闘志に燃える、凛とした純粋な決意が感じられた。
話しても無駄だ。そう思ったのか、美香は半ば諦め気味にこう言った。
「凛。一応聞いておくけどさ、この戦いを放棄して、誰も傷つかないで終わらせようっていう気はあるか?」
「全く、ありません」
凛は笑顔で答えた。
「そうかい、心底がっかりだ」
「では、今夜十時三十分に廃墟街にてお待ちしておりますので、そこで戦いましょう」
「十時三十分、ねえ」
GZCの手紙に記されていた、モニター達が戦闘を行うことができる時間。午後十時三十分から午後十一時までの三十分間。凛はそれに合わせて時間設定をしたのだろう。
「あのなあ、いくら実夜が酷い目に合わされたからって、あたしたちは戦う気は一切ねーんだ」
実夜も「うんうん」と頷いて同意を示す。
「もしも来なかったら……そうですね。次は誰の家が木屑になるでしょうか?」
「てめえ……」
その脅しは二人を黙らせるのには十分だった。
すると凛は思いついたように、スカートのポケットからスマートフォンを引き抜いた。
「お友達になりましょう。LINEはお二人共、持っていらっしゃいますよね?」
* * *
二人は凛とLINEを交換した後、残されたもう一人のモニターである、黒野 クレアのもとを尋ねようとした。が、彼女のクラスメイトによると、クレアは今日学校に来ていないらしい。理由は高熱だそうだ。
「多方、サボりだろうな」
「でも普通だったら自分の敵の顔くらい見ておきたいって思うんじゃないかな」
「うーん……怖気付いて学校に来れないか、それかとりあえず様子見しようってことろじゃねーの?」
どちらにせよ、クレアにコンタクトをとることができなかったのは、二人にとって少々厄介だった。この状況で一番怖いのは、何をしてくるのかわからない奴だ。それがいる限り、これからのことを予測することが、ほぼ不可能に近くなる。
「どんな人なんだろうねー」
「凛みたいなムカつくやつじゃねーことを望むしかねーな。あー、思い出しただけでもイライラする。実はさっき話していたとき、一発ぶん殴ってやろうかと思う自分を、死ぬ思いで制していたんだ」
美香はストレス発散だと言わんばかりに、誰もいない空間をぶん殴った。言わずもがな、その反動はもろに美香の肩に伝わるので、少し肩が痛かった。
「やっぱりさ、美香ちゃん」
「ん?」
「やっぱり、私たち戦わなくちゃいけないのかな。殺し合いをしなきゃいけないのかな」
「……」
『今夜十時三十分に廃墟街にてお待ちしております』
『もしも来なかったら』
実夜の頭に凛のセリフが渦巻く。凛の約束は、一分の隙もなく二人に戦うことを強制している。
「あたしは戦うよ」
美香が言った。
「でも、実夜は戦わなくていい」
「え?」
「実夜は安全な所で待ってろ」
強い意志を持った美香の言葉。実夜は、この決意の強さはあの瞬間の凛に似ているところがあると感じた。
『十億円もあれば、人一人の命くらい簡単に買えます』
そう言ったときの凛に、似ている。
「嫌だよ。私、美香ちゃんに守られてばっかりで、そんなの嫌だ」
「まあ、嫌だろうな。だからこれは実夜のためを思って言ってんじゃない。これは私のわがままで、私のための判断なんだ」
「でも!」
「つーかそもそもお前、銃、持ってないじゃん」
実夜の家は、凛によって木っ端微塵に破壊されてしまった。もし家に実夜の銃が届いていたとしたら、それはもう使えないだろう。
まだ届いていないとしたら、確かに望みはある。しかし、だとしたらゲームが始まって一晩経った今もなお、実夜にだけ銃が届かないのは何故だろうかという疑問に行き着く。
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