20 / 44
1章
17.
しおりを挟む
Side:暁
そろそろ止めさせないとヤバいな…
争いごとは嫌いだが、こういう模擬的な打ち合いは好む姫の口角が上がっているのがわかる。
こうなった姫を止めるのは容易いが、この戦いを中途半端で止めた後の方が怖い。
そもそも、大和の能力が姫にバレた時点で彼の負けは確定した。
風華本部には特殊な訓練所があり、姫はいつも重力を3倍くらい(時には5倍)にして鍛錬している。
よって大和の攻撃も軽く受け流し、夏淡の刃のない方で攻撃する。
大和が押しているように見えるが、姫の方が一枚上手だろう。
姫の剣技は相手の力を受け流し、利用することだ。
「何だ、その程度か!!」
大和も気付いていない。
さっきから姫は同じ場所に夏淡を叩きつけている。
どんなに軽い一撃でも、同じ場所を何度もやられると痛い。
俺も何度もやられたことか…
やられているのは大和だが、思わず身震いする。
「風翔流一の舞、疾風」
そろそろだな…
大和の勝ち誇った顔、いやお前の負けだ。
そう思った時、大和の膝がカクンっと曲がった。
「えっ?」
唖然としている大和を尻目に、背後へふわりと近寄った姫が首筋に刀をあてていた。
「気づきませんでしたか?」
「お前の仕業か…一体何をした?」
大和が姫に問いかけると、姫はくすくす笑った。
「何って…誰だって同じ所を何度もくらうとこうなるでしょう?」
そう、姫は何度も大剣をいなしながら、大和の足元を狙って同じ箇所に叩きつけていたのだ。
そんなことも分からないのかと、姫はクスリと笑いながら刀を鞘にしまうと踵をかえした。
「勝者、志野!!」
そろそろ止めさせないとヤバいな…
争いごとは嫌いだが、こういう模擬的な打ち合いは好む姫の口角が上がっているのがわかる。
こうなった姫を止めるのは容易いが、この戦いを中途半端で止めた後の方が怖い。
そもそも、大和の能力が姫にバレた時点で彼の負けは確定した。
風華本部には特殊な訓練所があり、姫はいつも重力を3倍くらい(時には5倍)にして鍛錬している。
よって大和の攻撃も軽く受け流し、夏淡の刃のない方で攻撃する。
大和が押しているように見えるが、姫の方が一枚上手だろう。
姫の剣技は相手の力を受け流し、利用することだ。
「何だ、その程度か!!」
大和も気付いていない。
さっきから姫は同じ場所に夏淡を叩きつけている。
どんなに軽い一撃でも、同じ場所を何度もやられると痛い。
俺も何度もやられたことか…
やられているのは大和だが、思わず身震いする。
「風翔流一の舞、疾風」
そろそろだな…
大和の勝ち誇った顔、いやお前の負けだ。
そう思った時、大和の膝がカクンっと曲がった。
「えっ?」
唖然としている大和を尻目に、背後へふわりと近寄った姫が首筋に刀をあてていた。
「気づきませんでしたか?」
「お前の仕業か…一体何をした?」
大和が姫に問いかけると、姫はくすくす笑った。
「何って…誰だって同じ所を何度もくらうとこうなるでしょう?」
そう、姫は何度も大剣をいなしながら、大和の足元を狙って同じ箇所に叩きつけていたのだ。
そんなことも分からないのかと、姫はクスリと笑いながら刀を鞘にしまうと踵をかえした。
「勝者、志野!!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
実験したら体も記憶も名前もなくしたので誰か私の存在を証明してください!
藤間背骨
BL
「私は思い出さなくてはいけない。私が私だった頃の名前を」
魂の存在を証明するため、禁忌に踏み込んだ魔法使いの青年。
しかし、実験の成果と引き換えに体、記憶、名前を失ってしまっていた。
ルルススと仮の名前を名乗って元に戻るため放浪していた彼は、賊に襲われていた猟師の青年・コスティを助ける。
コスティは恩返しにとルルススの旅に同行する。
二人が訪れた街には光の鳥が現れるという噂があり、賞金がかけられていることから賞金稼ぎが光の鳥を狙っていた。
街で出会った青年・ジュラーヴリはルルススと瓜二つの顔をしており、ルルススが元に戻る手掛かりがあるかもしれないと希望を持つ。
ジュラーヴリは二人に協力する代わりに、光の鳥を守ってほしいと言うのだった。
ルルススは元に戻ることができるのか――?
※常識人のコスティ×素直クール系のルルスス
※毎日午前7時更新・5月14日完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる