風華風唱-400年経った世界は残酷で優しかった

Aime

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2章

25.

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奥に行くと、じぃは俺を見る。


「義樹くんの前ではあの性格なのですね。」


「あぁ…任務中だから。」


「何故こちらに呼んだのか、ですね?
まずは、こちらをお渡ししますね。」


それ以上は言わない俺見て、言おうとしたことが分かったらしい。


じぃは俺に一通の手紙を渡した。


「何やら国の研究機関で不穏な動きがあるそうじゃ。羅都殿が掴んだ情報です。…ところでら義樹君を連れてきたのは何か理由がおありで?」


手紙を鞄にしまう。


「俺のの剣が義樹に反応している。学園では出せない。」


「坊の中?あぁ、ですな?」


それは遠い昔に聖獣によって造られた武器であり、それぞれ

・風の絶風ぜっぷう風月ふうづき

・火の夏淡かたん

・水の青龍せいりゅう

・地の豊穣ほうじょう

これらはヒヒイロカネによって造られた使用者によって形を変える珍しい武器だ。

聖獣によって造られたため、製造方法は不明だが、なぜか意志をもっている。


「李都坊は地で、坊は風でしたな?」


「いや、水と火もいる。」


そう、今回義樹に反応したのは水。


青龍が義樹へ渡ることを望んでいるのだ。


「なっ!!なんと坊が3つ持っていらしたとは!!」


「水が義樹に反応しているんだ。」


「でも彼は能力者ではありませんよね?」


「気づいてない。気付くまで青龍には大人しくしてもらうか。」


義樹には後日、能力開花の訓練をしてもいいかもしれないな。


「じぃ、練習場借りる。」


「わかりました。」


練習場は地下に作られている。


「ふぅ…青龍、あいつに会うか?」


そっと呼びかけると何もない空間に俺にしか見えない幻影が浮かびあがる。


“会う。あやつは我を使うにふさわしい。お前もそう思うだろう、風の姫。”


青い龍は金色の眼で俺を見つめる。


「どいつもこいつも姫ゆうな。…確かに義樹にはクリスの気配がする。」


“口数が増えたな、姫。おそらくそやつはクリスティの子孫だろう。”


「義樹に青龍を渡すのはいいが、まだ能力に目覚めていない。」


“分かっておる。万が一そやつの身に何かおこった時は…”


「それでも、俺が許可するまでは義樹に姿を見られるな。」


“分かった。姫の言う通りにする。…一つ気になったがお主の持っている刀は夏淡ではないか。レグルスはどうした?いつも…”


「ルーグは…死んだ。だから夏淡の意思は俺の中ここで眠っている。
お前が義樹に反応したように、夏淡が反応する人に会うまで。…もう、いいだろう、青龍。剣になれ。」


“……”


青龍はそれ以上口をひらかずに青い色のロングソードの形に変化した。


ヒュンッ


俺は龍の彫刻が施されている柄をつかみ何もない空間を斬る。


「ふぅん…水が出るのか。」


俺はそのまま持って義樹の待つ店内に戻った。




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今回出てきた名前はプロローグに出てきてます。
どんな人物だったか気になった人は見に行ってみてくださいね。
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