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2章
24.
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「んーっ!!久しぶりの街だぁ!!」
義樹は店が立ち並ぶ商店街にきてはしゃいでいる。
俺は任務でちょくちょく抜け出して街に来ているが、昼に来るのは本当に久しぶりだ。
「で、唯都。そのおすすめの店ってどこにあるんだ?」
「えっと…か……関係者以外場所は知られちゃダメなんだ。目隠ししてくれる?」
「おっけ!!」
俺は義樹がしっかり目隠ししたのをみて歩きだした。
これから行く場所は風華組が利用している武器屋。
街の外れにあり、風華組以外にも利用者はいるが、ごくまれである。
本来であれば、風華組以外の人が立ち入ることを許されてはいない、(というか見つけられない)が今回はとある物を義樹に渡したいため連れていくことにした。
場所がバレないように、何度も遠回りして着いた場所は1件武器屋に見えない外観の店だ。
「ついたよ。もう目隠しをとっていいよ。」
「古い……」
目隠しをとった義樹はそうつぶやいた。
「あっ、悪い!!」
俺が黙っていたので義樹は怒ったと思ったのか謝ってくる。
「いいよ。俺も初めて来たとき思ったし。」
外観は古く化け物が出てきそうな建物だ。
カランカラン―
入っていくとナイフや金物の皿などの生活用品しか並んでいない。
外観だけで、中はとても綺麗な雑貨屋の印象を受ける。
「あれ?ここって武器屋だよな?」
「表向きはね。特殊な人しか武器の注文は請け負ってくれないんだよ。」
「ふーん、なるほど。」
キョロキョロと辺りを見渡していた義樹は、奥からの声におどろく。
「どなたかね?」
「大丈夫だよ、義樹。彼はこの店の店長だよ。
―“舞うは風のごとし、乱れ咲くは真紅の花”…俺だよ、じぃ。」
風華組の暗号を使い、じぃ(俺が勝手に呼んでいる。)に話しかける。
義樹をチラりと見て、俺が風華組として来ていないと察したじぃは、笑顔で俺を本名で呼ぶ。
「おぉ!!久しぶりじゃのぉ、唯坊。羅都様や李都様は元気かの?」
「元気すぎるよ。それより…」
「わかっておる、夏淡の調整だろう?」
「調整はついでだよ。今日は義樹にあう武器を探しに来たんだ。」
夏淡を渡しながら義樹の方を見る。
「ほぅ…」
じぃは義樹をじっと眺め、1つ頷く。
「坊のお客さんなんて初めてじゃないか?義樹くんといったね、武器は…剣、いやロングソードじゃな。」
「え!なんで分かったんですか?」
言い立てられ驚く義樹。
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、伊達に鍛冶師をやっとらんよ。体つきでわかるわぃ。…ジル、ジルはどこだ?」
じぃが奥の方へ声をかけると、幼さが残る声が聞こえてきた。
「は、はい!!」
焦ったようにやって来たのは10歳くらいの茶髪の少年。
じぃが幼い頃引き取り、弟子として育てている子だ。
「ジルや、わしは少し坊と話しがあるから坊の友人の武器を見てやってくれ。」
「はい!!」
「義樹、ちょっとごめんな。」
「いいよ、行ってこい。」
義樹は店が立ち並ぶ商店街にきてはしゃいでいる。
俺は任務でちょくちょく抜け出して街に来ているが、昼に来るのは本当に久しぶりだ。
「で、唯都。そのおすすめの店ってどこにあるんだ?」
「えっと…か……関係者以外場所は知られちゃダメなんだ。目隠ししてくれる?」
「おっけ!!」
俺は義樹がしっかり目隠ししたのをみて歩きだした。
これから行く場所は風華組が利用している武器屋。
街の外れにあり、風華組以外にも利用者はいるが、ごくまれである。
本来であれば、風華組以外の人が立ち入ることを許されてはいない、(というか見つけられない)が今回はとある物を義樹に渡したいため連れていくことにした。
場所がバレないように、何度も遠回りして着いた場所は1件武器屋に見えない外観の店だ。
「ついたよ。もう目隠しをとっていいよ。」
「古い……」
目隠しをとった義樹はそうつぶやいた。
「あっ、悪い!!」
俺が黙っていたので義樹は怒ったと思ったのか謝ってくる。
「いいよ。俺も初めて来たとき思ったし。」
外観は古く化け物が出てきそうな建物だ。
カランカラン―
入っていくとナイフや金物の皿などの生活用品しか並んでいない。
外観だけで、中はとても綺麗な雑貨屋の印象を受ける。
「あれ?ここって武器屋だよな?」
「表向きはね。特殊な人しか武器の注文は請け負ってくれないんだよ。」
「ふーん、なるほど。」
キョロキョロと辺りを見渡していた義樹は、奥からの声におどろく。
「どなたかね?」
「大丈夫だよ、義樹。彼はこの店の店長だよ。
―“舞うは風のごとし、乱れ咲くは真紅の花”…俺だよ、じぃ。」
風華組の暗号を使い、じぃ(俺が勝手に呼んでいる。)に話しかける。
義樹をチラりと見て、俺が風華組として来ていないと察したじぃは、笑顔で俺を本名で呼ぶ。
「おぉ!!久しぶりじゃのぉ、唯坊。羅都様や李都様は元気かの?」
「元気すぎるよ。それより…」
「わかっておる、夏淡の調整だろう?」
「調整はついでだよ。今日は義樹にあう武器を探しに来たんだ。」
夏淡を渡しながら義樹の方を見る。
「ほぅ…」
じぃは義樹をじっと眺め、1つ頷く。
「坊のお客さんなんて初めてじゃないか?義樹くんといったね、武器は…剣、いやロングソードじゃな。」
「え!なんで分かったんですか?」
言い立てられ驚く義樹。
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、伊達に鍛冶師をやっとらんよ。体つきでわかるわぃ。…ジル、ジルはどこだ?」
じぃが奥の方へ声をかけると、幼さが残る声が聞こえてきた。
「は、はい!!」
焦ったようにやって来たのは10歳くらいの茶髪の少年。
じぃが幼い頃引き取り、弟子として育てている子だ。
「ジルや、わしは少し坊と話しがあるから坊の友人の武器を見てやってくれ。」
「はい!!」
「義樹、ちょっとごめんな。」
「いいよ、行ってこい。」
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