初めてはアイツと!?〜大嫌いなチャラ同期に、鉄壁の秘密を暴かれました〜

萩野詩音

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第9話

8

「す、する……?」
「は?」

 自分の中から指を引き抜いた。てらてらと光る指が、自分がどれだけの痴態を晒していたのかを証明するようで、目を逸らした。糸川の方に向き直る。
 私は服も下着もほとんど取り払われているのに、糸川はネクタイを緩めただけだった。その差を意識して、また顔に熱が上っていく。
 けれどそれを振り払うように、大きくなった糸川のそれに手を伸ばした。
 服の上から触れただけで、糸川の肩がぶるりと震える。

「な、やめろ……」
「だって、いつも私ばっかり……」
「相川が気持ちよくなるのが優先だろ。元々お前が経験できるように……っ」

 撫でるように触れると、糸川が大きく息を呑んだ。こちらを睨む目が潤んでいる。

「……できんの……?」

 糸川が、挑戦的な目で見つめてくる。

「わ、わかんない……したことないもん」

 そう言うと、「だよな」とふっと笑みを溢した。
「でも、大丈夫。やって、みる……」

消え入りそうな声でそう告げれば、糸川の目尻が赤く染まった。

「これ外して」

 言われるがまま、震える手でベルトのバックルを外す。それから糸川が腰を上げて、下着ごとスラックスを脱がせると、すでにそそり勃った陰茎が飛び出してきた。
 この前は、きちんと視界に収めるゆとりがなかったから、初めて見るその暴力的な大きさに、ぞくりと震えた。

「無理だったらいいから……」

 そう言われて、首を横に振る。導かれるまま、陰茎に指先で触れる。

「握って、優しくな」

 言われるがまま手のひらで包むと、それだけで質量が増した。

「動かしてみて」
「もう少し強く握って」
「もっと速く」

 言われるがまま、夢中で手を動かす。

「んっ」

 時々漏れ聞こえる苦しそうな声が、私をもっと、もっと、と突き動かした。

「相川……っ。上手……」

 そう言われて喜んだのも束の間、糸川の指が伸びてきて、しばらく放置されていた割れ目をじゅくじゅくといじりだす。

「や、上手くできなくなっちゃう……、だめっ」
「だめじゃねえから。一緒にしたほうが気持ち良いんだよ」

 そう言われてしまえば、強く拒否することもできない。
 糸川の指が、裏側の柔らかいところを執拗になぞっていく。自分で触っていたときより、明らかに気持ち良い。

「あ、はあ、あああんっ」

 自分の口からとめどなく嬌声が漏れる。

「相川……っ」

 すると糸川が指を抜き取った。また上り詰めることができず、呆然としてしまう。固まっていると、糸川に頭を掴まれた。

「舐めて」

 そのまま、返事をする間もなく顔を陰茎に押し付けられる。
 知識としては知っている。必死に陰茎を口に収めたけれど、とても全部は収まらなかった。

「は、やば……気持ちいいっ」

 糸川の声が聞こえてきて、いっそう深くまで咥え込んだ。頭上で糸川が「ふーっ」と熱い息を吐き出す。それだけで、私の身体の奥はとめどなく潤う。もっともっと、と糸川を気持ちよくさせたい。
 そんな思いでいっぱいになり、言われるがまま竿を舐めたり、舌で先端をなぞった。
 
「うますぎ……」

 糸川の指が、うっとりと私の髪を漉いている。けれど時々びくんびくんと震えるから、そう言う時は気持ち良いのだと思って、重点的に舌を動かした。

「やば、出る……っ」

 糸川が必死に私の肩を押す。離せ、と言われたけれど、そのまま抵抗していると、びゅっと口内に勢いよく白濁を吐き出された。
 青臭い匂いが広がって、驚きで固まってしまう。
 すると顔面蒼白になった糸川が「出せ! 早く!」と慌ててティッシュを差し出した。

 衝撃で少し飲み込んでしまった。喉にへばりつくような感覚が残っていたけれど、そこまで不快感は感じなかった。


「ごめん……」

 衣服を整えた糸川が、目の前で深く頭を下げる。

「調子に乗った」
 そう言っていっそう項垂れる糸川に「ごめん、私こそ……」と言えば、ようやく頭を上げた糸川が、「なんで相川が謝るんだよ」と顔を顰めた。
「だって……私がしたいって……」

言ったようなものだった気がする。

「相川のせいじゃねーけど。でもだから、簡単に人を家にあげるなって。……俺が言えたことじゃねーけど」
「それは……」

 糸川だからだったのだ。
 誰でも彼でも招くわけがない。
 そう確信しているのに、なぜか言葉にできなかった。
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