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第一章
私にまかせて!
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どうしてこうなった……
目の前には数十人の盗賊が倒れている。
みんな気絶しているだけだが、みんなボロボロになっている。
隣には満足げにニコニコこっちを見てくる奴がいる。
「俺の勘違いかなぁ? 確か父さんに盗賊の被害にあった村に行って、被害状況を聞いてきてくれって言われただけだと思ったんだけど……」
「何言ってるの!? 困ってる人がいて、その元凶である悪が目の前にいたら戦うのが勇者じゃない!?」
「勇者って……俺達は村を調査して報告するのが仕事じゃなかった?」
「それならその前に解決して、手柄をハルのものにすれば当主への道は近くなるわよ!」
「だから俺は当主なんて無理だしやりたくないの! 何でソフィアがやる気満々なんだよ!」
「大丈夫よ! ハルは最高の当主になれるって
信じてるから! 私にまかせて!」
「話通じねぇ……」
この間からソフィアはこんな感じで、俺を当主にしようとあの手この手を使って俺の株を上げようとしてくる。
正直迷惑だし振り回されるこっちの身にもなってくれよ……
それもこれも父さんがいきなりあんなこと言うからだよ……
2ヶ月前、夕食前に父さんに呼び出された。
「いきなり呼び出しってなんだ? またなんか怒られるようなことしたか?」
心当たりありすぎる……
学校サボってゲーセン行ってたのがバレたか? それとも近所の仲良いキース兄ちゃんと銭湯に覗きに行ったことか?
まさか母さんの隠し撮りした、セクシーショット(もちろんちゃんと服は着ている)を学校で売りさばいていたのがバレたのか?
ヤバい……ヤバすぎる…………
母さんの隠し撮りだったら一番ヤバい!
父さんは母さんの事大好き過ぎて、息子である俺にすら嫉妬するくらいだからバレたら殺される! どうする!? 逃げるか?
色々考えているうちに時間になってしまったので腹をくくるしかない! と父さんの部屋へ向かう。
そしてドアをノックして部屋に入ると同時に
「すいませんでしたぁーーー!!!」
いきなり土下座をする俺に父さんは不思議そうな顔して
「どうしたハル? なんか悪い事でもして怒られると思ったか?」
「えっ!? ……だいたい普通の話だったら夕食の時するのに夕食前に呼ばれたからなんか悪い事したかと思ってとりあえず土下座しとこうと……」
「ただちょっと大事な話があったから食事の前に言っとこうと思ってね、というかなんか悪い事したのか?」
「いやいや! 心当たりがないからこその土下座だよ!」
「そうか、まあいいか とりあえず座りな」
そう言われて椅子に座り父さんと向かい合う。
父のユートは40歳を過ぎてるが若々しく笑顔が素敵な爽やかイケメンだ。
勇者一族の当主で、身長も高く剣術の腕も超一流、色々な属性の魔法も使えるし、何をやらせても人並み以上に出来てしまう。
おまけに困っている人を見つけたら助けてしまう性格だからみんなに好かれていて、特に近所のマダムからは大人気でファンクラブがあるくらいだ。
俺ももう少し父さんに似たかったなぁ、と思いながら話を聞くことにした。
「それで話って何?」
するとさっきまで笑顔だった父さんは、急に真剣な顔をして
「ハル、お前ももう少しで学校を卒業するだろう? そして、家の仕事を手伝ってくれるって言ってたよな? それで父さん前々から考えてたんだけど、ハルには将来この家の当主になってもらおうと思ってたから、卒業したら当主になるための仕事や修行してもらうから」
突然考えてもいなかった事を言われて固まってしまった。
……いや無理だろ!? 俺なんか何やらせても平凡で、特に人の上に立つなんて出来るわけない!
何となく家の手伝いしながらダラダラと遊んで暮らそうと思ってたのに!
「父さん!? 俺に当主なんて無理だよ! 能力も平凡だしみんなを引っ張っていけるような性格でもないし、考え直した方がいいよ! それに姉ちゃんの方が当主にふさわしいよ!」
俺の3つ年上の姉のクリス。
父さんに似て剣術や魔法は天才的、そして母さんに似てルックスもいいから人気もあるし、昔から姉ちゃんが当主に選ばれると思ってたんだけど……
「確かにクリスも当主にするのに問題ないくらい良い子だけど、やっぱり父さんはハルが当主になってくれると、もっと世の中が良くなって面白くなると期待してるんだよ」
「そんな期待に答えられないよ……とにかく考え直してよ!」
「大丈夫よ♪ ハルちゃんはパパとママの自慢の息子よ♥️ それにクリスちゃんにはない魅力がい~っぱいあるんだから! ママも期待してるわ♪」
ドアが開き後ろを振り返ると、父さんの部屋に入ってきた母さんがそう言ってきた。
母のマリーは、父さんと同い年で魔王一族の当主だ。
それに街を一緒に歩いてたら姉弟に間違われるくらい見た目が若い。
色気が凄いので、街を歩いているとみんな目を奪われている。
今日も体のラインがわかるぴったりとしたドレスを着て、さらに胸元が大きく開いているので、もっちりメロンが半分くらい見えそうになってる。
いつもセクシーな格好をしてるのはさすがに息子としては勘弁して欲しいが、近所の男達は大喜びで、学校の友達からも人気がある。
「母さんまでやめてよ……やっぱりどう考えても無理…………って母さん! 抱きつくのやめてよ!くっ苦しい……!」
「ハルちゃんは自分にもっと自信を持ちなさい! ハルちゃんは可愛くて優しい子よ~♥️」
「あははっ 母さんはハルを甘やかし過ぎだよ」
母さんは俺に抱きつき頭を撫でてくる。
しかも顔がもっちりメロンに埋もれて苦しい……
母さんから離れようともがいているが、なかなか離してくれない……メチャクチャ力強いし!
父さんに助けを求めようと横目でチラリと見ると、ニコニコ笑っているが目が笑ってないし、右手は剣に伸びている! 息子に嫉妬してないで助けてよ!!
何とか抜けだし2人から距離を取り、頭をフル回転させて、どうやって俺が当主にならなくて済むように2人を説得するか考えてると……
「話は聞かせてもらったわ! ここはハルの教育係の私の出番のようね! まかせておきなさい!」
「うわぁ…… 一番めんどくさいのが来た……」
どこから現れたのか、急に俺達3人の間に入ってきた女性が自信満々にそう言ってきた。
彼女の名前はソフィア。
勇者一族に代々伝わる聖剣で、俺の教育係だったが10年前、訳あって封印が解けて、人に戻ることができた。
元々責任感が強く、代々勇者をサポートしてきたので、封印が解けてからも俺の教育係を続けている。
もう何百年と封印されてたから本人の実際の年齢はわからないが、見た目は俺よりちょっと年上ぐらいで、身長はあまり背の高くない俺と同じくらいある。
綺麗な顔立ちだが少し幼さがあり、髪は肩かかるくらいのストレートで白に近い銀色、光に当たるとキラキラと輝いて、とても綺麗だ。
そして特に目がいってしまうのはその胸元で、母さんがもっちりメロンだとすると、ソフィアはたぷたぷスイカだ。
正直目のやり場に困るんだよな……今も腰に手を当て胸を張って立ってるから、今着ているワンピースも胸元がパッツパツになってるし……
そんなソフィアに子供の頃から教育を受けている俺には、ここでソフィアが出てきたら余計めんどくさい事になるのは目に見えていた。
「ユートもハルが当主にふさわしいって思ってたのね! 私もそう思ってたから、ハルには今まで英才教育をしてきたのよ!」
興奮気味に喋るソフィアに俺はため息をついた。
英才教育ってなんだよ……
勉強を教えてくれてると思ったら、昔話をしだして勉強にならないし、家の手伝いでお使いに行ったら、いつの間にか特売の店をはしごしたり。
1番困るのは、俺の部屋に隠してある聖書を見つけ出して処分して、銀髪美少女の写真集にすり替えたり……って最後は関係ないけど……って関係ないのか?
とにかく、いつも脱線気味で空回りのソフィアがからむとロクな事にならないんだよなぁ。
「ソフィア、俺の教育係なら尚更俺が当主に向いてないってわかるでしょ? それに当主は無理だけど家の手伝い頑張るからさ……」
しかしその言葉が火に油を注いでしまったみたいだ。
「それなら、これからハルが立派な当主になれるよう全力でサポートするわ! ユートとマリーも私にまかせて! ハルを今まで最高の当主にしてみせるから!」
「ソフィアなら昔からハルの面倒見てたし安心して任せられるな、それじゃあハルの事頼んだよ!」
「ソフィー、あんまりハルちゃんに無茶なことさせたりしたら私怒っちゃうわよ~、ママも心配だからお手伝いしようかしら~?」
「マリーはすぐハルの事甘やかすからダメ! あんたはユートでも甘やかしてなさい!」
「ヤダ~! ママもハルちゃんの事サポートしたい~~~」
「母さん……とりあえずハルの事はソフィアに任せよう、てか僕の事も甘やかしてよ……」
本人(ハル)ほったらかしで盛り上がってないで話聞いてくれよ……まあとりあえず逃げるか! と思ったらガシッと腕をつかまれた。
「何逃げようとしてるのハル? そうと決まれば今日から修行よ!」
「何で今日からなんだよ! まだ学校あるし、働き始めるっていっても卒業してからでしょ!? てかソフィアも力強いな!」
つかまれた腕を振り払おうとして動いても全然離れないし! でも動くたびにたぷたぷスイカがたぷたぷするからもうちょっとこのままでもいいかなぁ……
「ハル! ちょっとどこ見てるの!?」
「ハルちゃん♥️ そんなに見たいならママのを見てもいいのよ♥️」
サッと胸元を隠すソフィアと(全然隠しきれてない)もっちりメロンをアピールしてくる母さん(さすがに息子にそのアピールは勘弁して欲しい)そして涙目で剣を構えようとしてる父さん(息子を◯す気か!?)を見て俺はもうグッタリしてしまった。
「とりあえず明日も学校あるし、もうそろそろ卒業だけどそれから決まればいいじゃん! てか母さん、お腹すいたしご飯にしようよ!」
「あら!? そういえばご飯出来たから呼びに来たんだったわ♪ みんなご飯にしましょう♪」
みんなとりあえずご飯を食べにリビングに向かう事にした。
ホッとしてリビングに向かおうとしたら、トントンと肩を叩かれて振り返る。
「何父さん?」
「ハル、ご飯食べ終わったら話がある」
「えっ?当主の話だけじゃなかったの?」
「ああ、これ見覚えあるよな?」
父さんが出したのは母さんが薄着で家の中を歩いてる姿を隠し撮りされた写真だった……
「逃げるなよ?」
「………………はい」
その後の記憶はあまりない……
食事が終わったあと、父さんにボコボコにされた事だけは覚えてる……
目の前には数十人の盗賊が倒れている。
みんな気絶しているだけだが、みんなボロボロになっている。
隣には満足げにニコニコこっちを見てくる奴がいる。
「俺の勘違いかなぁ? 確か父さんに盗賊の被害にあった村に行って、被害状況を聞いてきてくれって言われただけだと思ったんだけど……」
「何言ってるの!? 困ってる人がいて、その元凶である悪が目の前にいたら戦うのが勇者じゃない!?」
「勇者って……俺達は村を調査して報告するのが仕事じゃなかった?」
「それならその前に解決して、手柄をハルのものにすれば当主への道は近くなるわよ!」
「だから俺は当主なんて無理だしやりたくないの! 何でソフィアがやる気満々なんだよ!」
「大丈夫よ! ハルは最高の当主になれるって
信じてるから! 私にまかせて!」
「話通じねぇ……」
この間からソフィアはこんな感じで、俺を当主にしようとあの手この手を使って俺の株を上げようとしてくる。
正直迷惑だし振り回されるこっちの身にもなってくれよ……
それもこれも父さんがいきなりあんなこと言うからだよ……
2ヶ月前、夕食前に父さんに呼び出された。
「いきなり呼び出しってなんだ? またなんか怒られるようなことしたか?」
心当たりありすぎる……
学校サボってゲーセン行ってたのがバレたか? それとも近所の仲良いキース兄ちゃんと銭湯に覗きに行ったことか?
まさか母さんの隠し撮りした、セクシーショット(もちろんちゃんと服は着ている)を学校で売りさばいていたのがバレたのか?
ヤバい……ヤバすぎる…………
母さんの隠し撮りだったら一番ヤバい!
父さんは母さんの事大好き過ぎて、息子である俺にすら嫉妬するくらいだからバレたら殺される! どうする!? 逃げるか?
色々考えているうちに時間になってしまったので腹をくくるしかない! と父さんの部屋へ向かう。
そしてドアをノックして部屋に入ると同時に
「すいませんでしたぁーーー!!!」
いきなり土下座をする俺に父さんは不思議そうな顔して
「どうしたハル? なんか悪い事でもして怒られると思ったか?」
「えっ!? ……だいたい普通の話だったら夕食の時するのに夕食前に呼ばれたからなんか悪い事したかと思ってとりあえず土下座しとこうと……」
「ただちょっと大事な話があったから食事の前に言っとこうと思ってね、というかなんか悪い事したのか?」
「いやいや! 心当たりがないからこその土下座だよ!」
「そうか、まあいいか とりあえず座りな」
そう言われて椅子に座り父さんと向かい合う。
父のユートは40歳を過ぎてるが若々しく笑顔が素敵な爽やかイケメンだ。
勇者一族の当主で、身長も高く剣術の腕も超一流、色々な属性の魔法も使えるし、何をやらせても人並み以上に出来てしまう。
おまけに困っている人を見つけたら助けてしまう性格だからみんなに好かれていて、特に近所のマダムからは大人気でファンクラブがあるくらいだ。
俺ももう少し父さんに似たかったなぁ、と思いながら話を聞くことにした。
「それで話って何?」
するとさっきまで笑顔だった父さんは、急に真剣な顔をして
「ハル、お前ももう少しで学校を卒業するだろう? そして、家の仕事を手伝ってくれるって言ってたよな? それで父さん前々から考えてたんだけど、ハルには将来この家の当主になってもらおうと思ってたから、卒業したら当主になるための仕事や修行してもらうから」
突然考えてもいなかった事を言われて固まってしまった。
……いや無理だろ!? 俺なんか何やらせても平凡で、特に人の上に立つなんて出来るわけない!
何となく家の手伝いしながらダラダラと遊んで暮らそうと思ってたのに!
「父さん!? 俺に当主なんて無理だよ! 能力も平凡だしみんなを引っ張っていけるような性格でもないし、考え直した方がいいよ! それに姉ちゃんの方が当主にふさわしいよ!」
俺の3つ年上の姉のクリス。
父さんに似て剣術や魔法は天才的、そして母さんに似てルックスもいいから人気もあるし、昔から姉ちゃんが当主に選ばれると思ってたんだけど……
「確かにクリスも当主にするのに問題ないくらい良い子だけど、やっぱり父さんはハルが当主になってくれると、もっと世の中が良くなって面白くなると期待してるんだよ」
「そんな期待に答えられないよ……とにかく考え直してよ!」
「大丈夫よ♪ ハルちゃんはパパとママの自慢の息子よ♥️ それにクリスちゃんにはない魅力がい~っぱいあるんだから! ママも期待してるわ♪」
ドアが開き後ろを振り返ると、父さんの部屋に入ってきた母さんがそう言ってきた。
母のマリーは、父さんと同い年で魔王一族の当主だ。
それに街を一緒に歩いてたら姉弟に間違われるくらい見た目が若い。
色気が凄いので、街を歩いているとみんな目を奪われている。
今日も体のラインがわかるぴったりとしたドレスを着て、さらに胸元が大きく開いているので、もっちりメロンが半分くらい見えそうになってる。
いつもセクシーな格好をしてるのはさすがに息子としては勘弁して欲しいが、近所の男達は大喜びで、学校の友達からも人気がある。
「母さんまでやめてよ……やっぱりどう考えても無理…………って母さん! 抱きつくのやめてよ!くっ苦しい……!」
「ハルちゃんは自分にもっと自信を持ちなさい! ハルちゃんは可愛くて優しい子よ~♥️」
「あははっ 母さんはハルを甘やかし過ぎだよ」
母さんは俺に抱きつき頭を撫でてくる。
しかも顔がもっちりメロンに埋もれて苦しい……
母さんから離れようともがいているが、なかなか離してくれない……メチャクチャ力強いし!
父さんに助けを求めようと横目でチラリと見ると、ニコニコ笑っているが目が笑ってないし、右手は剣に伸びている! 息子に嫉妬してないで助けてよ!!
何とか抜けだし2人から距離を取り、頭をフル回転させて、どうやって俺が当主にならなくて済むように2人を説得するか考えてると……
「話は聞かせてもらったわ! ここはハルの教育係の私の出番のようね! まかせておきなさい!」
「うわぁ…… 一番めんどくさいのが来た……」
どこから現れたのか、急に俺達3人の間に入ってきた女性が自信満々にそう言ってきた。
彼女の名前はソフィア。
勇者一族に代々伝わる聖剣で、俺の教育係だったが10年前、訳あって封印が解けて、人に戻ることができた。
元々責任感が強く、代々勇者をサポートしてきたので、封印が解けてからも俺の教育係を続けている。
もう何百年と封印されてたから本人の実際の年齢はわからないが、見た目は俺よりちょっと年上ぐらいで、身長はあまり背の高くない俺と同じくらいある。
綺麗な顔立ちだが少し幼さがあり、髪は肩かかるくらいのストレートで白に近い銀色、光に当たるとキラキラと輝いて、とても綺麗だ。
そして特に目がいってしまうのはその胸元で、母さんがもっちりメロンだとすると、ソフィアはたぷたぷスイカだ。
正直目のやり場に困るんだよな……今も腰に手を当て胸を張って立ってるから、今着ているワンピースも胸元がパッツパツになってるし……
そんなソフィアに子供の頃から教育を受けている俺には、ここでソフィアが出てきたら余計めんどくさい事になるのは目に見えていた。
「ユートもハルが当主にふさわしいって思ってたのね! 私もそう思ってたから、ハルには今まで英才教育をしてきたのよ!」
興奮気味に喋るソフィアに俺はため息をついた。
英才教育ってなんだよ……
勉強を教えてくれてると思ったら、昔話をしだして勉強にならないし、家の手伝いでお使いに行ったら、いつの間にか特売の店をはしごしたり。
1番困るのは、俺の部屋に隠してある聖書を見つけ出して処分して、銀髪美少女の写真集にすり替えたり……って最後は関係ないけど……って関係ないのか?
とにかく、いつも脱線気味で空回りのソフィアがからむとロクな事にならないんだよなぁ。
「ソフィア、俺の教育係なら尚更俺が当主に向いてないってわかるでしょ? それに当主は無理だけど家の手伝い頑張るからさ……」
しかしその言葉が火に油を注いでしまったみたいだ。
「それなら、これからハルが立派な当主になれるよう全力でサポートするわ! ユートとマリーも私にまかせて! ハルを今まで最高の当主にしてみせるから!」
「ソフィアなら昔からハルの面倒見てたし安心して任せられるな、それじゃあハルの事頼んだよ!」
「ソフィー、あんまりハルちゃんに無茶なことさせたりしたら私怒っちゃうわよ~、ママも心配だからお手伝いしようかしら~?」
「マリーはすぐハルの事甘やかすからダメ! あんたはユートでも甘やかしてなさい!」
「ヤダ~! ママもハルちゃんの事サポートしたい~~~」
「母さん……とりあえずハルの事はソフィアに任せよう、てか僕の事も甘やかしてよ……」
本人(ハル)ほったらかしで盛り上がってないで話聞いてくれよ……まあとりあえず逃げるか! と思ったらガシッと腕をつかまれた。
「何逃げようとしてるのハル? そうと決まれば今日から修行よ!」
「何で今日からなんだよ! まだ学校あるし、働き始めるっていっても卒業してからでしょ!? てかソフィアも力強いな!」
つかまれた腕を振り払おうとして動いても全然離れないし! でも動くたびにたぷたぷスイカがたぷたぷするからもうちょっとこのままでもいいかなぁ……
「ハル! ちょっとどこ見てるの!?」
「ハルちゃん♥️ そんなに見たいならママのを見てもいいのよ♥️」
サッと胸元を隠すソフィアと(全然隠しきれてない)もっちりメロンをアピールしてくる母さん(さすがに息子にそのアピールは勘弁して欲しい)そして涙目で剣を構えようとしてる父さん(息子を◯す気か!?)を見て俺はもうグッタリしてしまった。
「とりあえず明日も学校あるし、もうそろそろ卒業だけどそれから決まればいいじゃん! てか母さん、お腹すいたしご飯にしようよ!」
「あら!? そういえばご飯出来たから呼びに来たんだったわ♪ みんなご飯にしましょう♪」
みんなとりあえずご飯を食べにリビングに向かう事にした。
ホッとしてリビングに向かおうとしたら、トントンと肩を叩かれて振り返る。
「何父さん?」
「ハル、ご飯食べ終わったら話がある」
「えっ?当主の話だけじゃなかったの?」
「ああ、これ見覚えあるよな?」
父さんが出したのは母さんが薄着で家の中を歩いてる姿を隠し撮りされた写真だった……
「逃げるなよ?」
「………………はい」
その後の記憶はあまりない……
食事が終わったあと、父さんにボコボコにされた事だけは覚えてる……
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