聖剣におまかせ!~元聖剣の女の子に振り回される俺~

ぱぴっぷ

文字の大きさ
17 / 48
第一章

昔から恋焦がれていたような感覚に!

しおりを挟む
 街に帰るために走る俺達。

 えっ? もちろん俺はカーマにお姫様だっこされたままだよ? 慣れてくると案外いい感じの乗りごこち?だ。

 しばらくすると街が見えてきた。

「何か煙上がってないか!?」

「ええ! それに街から人が逃げてきてるみたいよ!」

「大変! 急ぎましょう! ハルちゃん飛ばすわよ!」
「うぇぇ~!!!」

 街に近づいていくと……

「ああ! ハルとソフィアちゃんじゃないか! 大変だよ! 街でガラの悪い奴らが大暴れしてるんだ!」

「何人ぐらいいたんだ!?」

「わからない! 気付いたらどんどん増えていって100人くらいはいると思う!」

「えっ! そんなに! それで父さん達は?」

「ユートさんは最初に襲われた本屋に行ったのは知ってるけど……他の所はアツシさんとその仲間が向かってた!」

「調査に行ってた他の人は!?」
「まだ戻って来てないみたいだ!」

 チクショウ! 調査に行って手薄な所を狙われたんだ! とにかく街に入ってみよう!

「ソフィア! とにかく街に入って逃げ遅れた人を助けよう! みんな! 俺達が先にいくから逃げ遅れた人を発見次第、街の外に連れ出すのに協力して欲しい!」

「わかったわハル! 行きましょう!」

「ハルちゃん! ワタシ達も手伝うわ! リーロ、ミヅキ! いいわね!?」
「「オッケー! にぃ……姉さん!!」」

 街に入った俺達は集団で行動し救助が必要な人を探す。

 あっちこっち襲われてメチャクチャになってるな……クソっ! 

「大丈夫か!」
「ああ……ありがとう……」
「早く! この人を街の外へ!」
「まかせろハル坊!」

 救助しながら進むと、盗賊達がいた。
 数十人は居るな、するとソフィアが

「あんた達ね! この街をメチャクチャにして! 許さないわ! くらいなさい!」

「聖剣突きー!」
「「「「「ぎゃゎーー!!!」」」」」

 すげぇ……いっぺんに5人以上は吹っ飛んでった!

「やるわねソフィアちゃん! ワタシも行くわよ! ……ってあなたちょっとタイプかも♥️」

「なんだお前ら! ってイヤぁーーー!!!」

「あら? あなたもカワイイ顔してるわ♥️ ブチュー♥️」
「や、やめ! ぎゃーーー!!」

 すげぇ……いっぺんに5人くらい捕まえて次々とブチューってしてるわ……何人か泡吹いてるな……

「よくもやりやがった……ってオゴッ!」
「お前ら調子にグェッ!」

「女の敵! やっぱり男なんて……」
「……子供達を泣かせたのは君達か!?」

 ミヅキとリーロもやるな! って俺の方にも来た!

「このガキが!」
「うわぁ! この!」
「あっ! あっあぁー♥️」

 俺が氷の魔法を使うと男が悶えて倒れた、俺の魔法なんて大した事ないはずだけど……

「どうしたんだ? 俺の魔法じゃ一撃でなんて無理じゃ……って! 何てこった!」

 俺の放った氷魔法は氷柱みたいな感じだ、それでよく見るとその氷柱が男のお尻に…………
 ゴメンよ? わざとじゃないんだ! だからそっちの方に目覚めないでくれよ?

「ハル! 大丈夫!? ってやるじゃない♪」
「ハルちゃんもなかなかやるわね♥️」

「たまたまラッキーだっただけだよ……とりあえず先に行ってみよう!」

 少し進むとアツシさんが立っていて周りには数十人の盗賊が倒れていた。

「アツシさん! 大丈夫!?」
「おお! ハルか! 俺は何ともないぜ!」

「すごい数だね……」
「こいつら大した事ないな! ただ何か狙いがあるみたいだな、特に物も盗んでないけど何か探してるような様子だったな、それとユートだな」

「えっ? 父さん?」

「ああ、探し物しながらユートの方を目指してるみたいだ」

「それで父さんはどこにいるの?」

「ユートなら本屋の方で戦ってるはずだ、ユートの方に集まってくるからアイツもなかなか移動出来ないんじゃないか?」

「じゃあ俺達は父さんのいる方に向かってみるよ!」
「おう! 気を付けろよ! 俺もここらへんを掃除したら向かうからな!」

 アツシさんと別れ、父さんがいるという本屋の方へ向かう俺達。

 街は盗賊が暴れたせいで外壁などがあちこち壊れたりしているがアツシさんの言っていた通り、家や店の中まで荒らされている所はほとんどない。

「盗賊の目的がよくわからないな、今まで通ってきた所を見てもほとんど荒らされてないし……」

「そうね……銀行とか宝石店の前も通ってきたけど何もされてなかったわ」

「でも本屋とか服屋、化粧品店は結構荒らされてるわよ?」

「何なんだ?さっぱりわからないし……何か目的が分かれば対策を考えられるのに……」

 本屋の近くまで来ると大勢の盗賊がいるのが分かった。

 50人くらいはいそうだな!父さんは大丈夫か!?

「そこをどけ! 俺達の邪魔をするな! おいお前達! 勇者だからって怯むなよ! こいつは俺達の1番の敵だ!」
「ユート! 俺達はお前を許さない!」
「すべてはあの人のためだ! 覚悟しろ!」

 父さんが狙われてるみたいだ! いくら父さんでもこれだけの人数を相手にするのは大変だろう、俺達も助けに入ろう!

「みんな! 父さんを手助けしよう!」
「ハル、分かったわ! 私にまかせて!」
「ワタシ達も行くわよ!」

 父さんを取り囲むようにいる盗賊に向かって走り出す。

「あんた達! ユートから離れなさい!」
「何だこの女!うぁっ!」

 ソフィアが盗賊の襟首を掴んで投げた!すげぇ馬鹿力だな……

「このガキ! って? この顔! 何だ! 何か俺には殴れねぇ!」

「いやむしろ抱き締めてペロペロしたい!」

「こいつは男だぞ!? なのに何でこんなに昔から恋焦がれていたような感覚に!」

 何か盗賊達が俺を避けてくれているぞ? というかこの視線……メチャクチャ寒気がする!

 盗賊達の間を通り抜けて行くと中心の方に傷付きながら何かを守るように片膝をついた父さんが居た。

「父さん!」
「……ハルか? ケガはないか?」

「俺は大丈夫だよ! それよりも父さんが!」
「心配しなくてもこれくらいなら大した事はない……それよりもこいつらをこの店に入れないようにしなくては……」

「この店にそんな大事な物があるの?」
「……ああ、この店には命をかけても守らなければいけない物が……」

「そんな! 一体何があるんだよこの店に!」
「それは……」


「はーっはっは! ユート! 何だそのザマは! 情けないなー! やっぱりお前にはふさわしくない!」

「誰だ!」

 盗賊達の後ろから父さんを馬鹿にしながら現れた人物に父さんは目を丸くしている。

「父さん! あいつの事知ってるの!?」

「あいつは…………」 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

処理中です...