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3話
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愛してる……か、ならなんで浮気なんてしたんだよ! そう思いながらもヘタレな俺は何も言えなかった。
絵美は絵美ではっきりとは言わないが色々悩み苦しんでいたのも事実みたいだし……
ダメだ、仕事が手に付かない。
こうしている間も絵美は浮気をしてるのかも、なんて考えたら頭がおかしくなってしまいそうだ。
あの後、久しぶりのセックスで、しかも一晩で3回も出してしまった俺はすぐ眠ってしまったようだが、朝起きると絵美は何もなかったかのように笑顔で俺に接してきた。
あれは夢だったのかと思ったが、絵美の首筋に付いたキスマークを見て、あれは夢じゃないと実感させられてしまった。
昨日の夜、話を聞いて激しい怒りから無我夢中で絵美の身体に付けたキスマーク、それがすべてを物語っていた。
それに最後に言っていたが、あの話は1番最初の話…… って事はまだ絵美には俺に秘密の話、浮気した話があるって事だよな?
起きてすぐ問い詰めようと思ったが、いつもと変わらない笑顔の奥に、俺に質問させないようにしている雰囲気を感じて、情けないが俺は絵美に話を聞く事が出来なかった。
正直悔しい、どこの誰だか分からない男に絵美を好き勝手されたと思うと激しく嫉妬するし怒りもある、ただ…… それ以上に俺は、今まで知らなかった淫らな絵美の姿に興奮していた。
これはまさか寝取られ性癖ってやつかな、俺には関係ない話だと思ってたけど……
はぁ…… 家に帰るのがこんなに憂鬱になるなんて…… 今までは絵美の待つ家に早く帰ろうと寄り道もせずまっすぐ帰っていたのに。
気付けば就業時間も終わり、いつもならまっすぐ帰る所を、俺は1人喫茶店に入り時間を潰していた。
自分の考えをまとめるためと気持ちの整理をするためだったが、頭の中で考えている事は1つ……
絵美は一体、今まで何人と、どんな経験をしてきたんだ? 昨日の話を聞いた感じ、最初の男とは1日だけの関係のように聞こえたけど……
俺の都合で1年もセックスをしていなかったくせに、浮気話を聞いた途端、怒りとともに強い独占欲が出てきてしまった。
ずっと絵美は変わらず俺だけの絵美だからと勝手な考えで夜の生活を疎かにして、何も言わずにいつも笑顔で支えてくれる絵美に甘えていたのかもしれない。
こんな事になって初めて絵美を失いたくない、俺だけの絵美になんだ! と思いが強くなる。
……ダメだ、考えれば考えるほどドス黒い感情が湧いてきてしまう。
昨日も怒りと嫉妬の感情に任せ、乱暴に腰を振り、絵美の事を気遣う事もなく自分勝手に射精してしまって……
じゃあこれからどうする? このまま何も聞かずに何もなかったように過ごしていくのか? それとも浮気をした事を責めて離婚するか……
とにかく帰ろう…… それにもしかしたらまた絵美の方から何か話してくれるかもしれない。
「ただいま」
「あっ! おかえり~、ご飯できてるよ! 先に食べるでしょ?」
「あ、ああ……」
本当にいつもと変わらない笑顔で迎えてくれる絵美、浮気の話はなかった事のように振る舞う絵美を見ていたら少し困惑してしまう。
今日も美味しそうな晩ごはん、いつもなら喜んで食べるけど、今日はなかなか箸が進まない。
そんな俺の様子を見ても絵美は変わらずニコニコと話しかけてくる。
「今度の土曜日、友達が子供を連れて遊びに来るけど大丈夫かな?」
「えっ? だ、大丈夫だよ」
「良かったぁ~! せっかくの休みなのに騒がしくなっちゃうと思うけど、ごめんね?」
「気にしなくても大丈夫だって、子供って事は……中学から仲が良いあの2人か?」
「うん! 子供がいるからなかなかみんなで遊びにいけないから、どうせなら家で集まろうって事になったんだ!」
そんな楽しそうに笑う絵美を見ても俺は上の空、考えないようにしてもやっぱり昨日の絵美の話が頭の中をよぎってしまう。
「……それで2人とも子供の自慢話ばっかり、って夏輝、聞いてる?」
「えっ? ご、ごめん……」
「もう! ……疲れてるんじゃない? ご飯食べ終わったんだったらお風呂入って早く寝た方がいいよ?」
「ああ…… そうするよ」
絵美の心配そうな顔、誰のせいでこんな気分になってるんだ! と怒鳴りたい気持ちにもなったが、言えなかった…… 俺はなんてヘタレなんだ
湯船に浸かり、1人になるとため息が出てしまう、いつもと変わらない絵美に、昨日の夜の淫らな絵美、どっちも同一人物なのか? やっぱり昨日のは夢…… そう思った方が心が乱れなくて済む。
うん、もう昨日の事は忘れよう! 昨日の事はすべて夢だ! 絵美の言う通り最近の俺は疲れていたのかもしれないな。
でも…… これから絵美とセックスするたびに思い出しそうでますますセックスレスになっちゃいそうだな、どうしよう……
そんな俺の悩みも、立ち直りかけた心もすべてが無駄になった。
「夏輝~? 入るよ~?」
「え、絵美!? なんで…… あっ!」
「お背中流してあげる! ふふっ、それに…… 昨日の続きの話も……ね?」
珍しく絵美が一緒に風呂に入ってきたと思ったら、背中を流して、昨日の続きの話!?
驚いた俺の顔を見て笑う絵美の顔は妖艶で、ますます俺は絵美が分からなくなる。
ただ、いつもより美しく見える絵美の裸体と表情に、俺はいつの間にか勃起してしまっていた。
絵美は絵美ではっきりとは言わないが色々悩み苦しんでいたのも事実みたいだし……
ダメだ、仕事が手に付かない。
こうしている間も絵美は浮気をしてるのかも、なんて考えたら頭がおかしくなってしまいそうだ。
あの後、久しぶりのセックスで、しかも一晩で3回も出してしまった俺はすぐ眠ってしまったようだが、朝起きると絵美は何もなかったかのように笑顔で俺に接してきた。
あれは夢だったのかと思ったが、絵美の首筋に付いたキスマークを見て、あれは夢じゃないと実感させられてしまった。
昨日の夜、話を聞いて激しい怒りから無我夢中で絵美の身体に付けたキスマーク、それがすべてを物語っていた。
それに最後に言っていたが、あの話は1番最初の話…… って事はまだ絵美には俺に秘密の話、浮気した話があるって事だよな?
起きてすぐ問い詰めようと思ったが、いつもと変わらない笑顔の奥に、俺に質問させないようにしている雰囲気を感じて、情けないが俺は絵美に話を聞く事が出来なかった。
正直悔しい、どこの誰だか分からない男に絵美を好き勝手されたと思うと激しく嫉妬するし怒りもある、ただ…… それ以上に俺は、今まで知らなかった淫らな絵美の姿に興奮していた。
これはまさか寝取られ性癖ってやつかな、俺には関係ない話だと思ってたけど……
はぁ…… 家に帰るのがこんなに憂鬱になるなんて…… 今までは絵美の待つ家に早く帰ろうと寄り道もせずまっすぐ帰っていたのに。
気付けば就業時間も終わり、いつもならまっすぐ帰る所を、俺は1人喫茶店に入り時間を潰していた。
自分の考えをまとめるためと気持ちの整理をするためだったが、頭の中で考えている事は1つ……
絵美は一体、今まで何人と、どんな経験をしてきたんだ? 昨日の話を聞いた感じ、最初の男とは1日だけの関係のように聞こえたけど……
俺の都合で1年もセックスをしていなかったくせに、浮気話を聞いた途端、怒りとともに強い独占欲が出てきてしまった。
ずっと絵美は変わらず俺だけの絵美だからと勝手な考えで夜の生活を疎かにして、何も言わずにいつも笑顔で支えてくれる絵美に甘えていたのかもしれない。
こんな事になって初めて絵美を失いたくない、俺だけの絵美になんだ! と思いが強くなる。
……ダメだ、考えれば考えるほどドス黒い感情が湧いてきてしまう。
昨日も怒りと嫉妬の感情に任せ、乱暴に腰を振り、絵美の事を気遣う事もなく自分勝手に射精してしまって……
じゃあこれからどうする? このまま何も聞かずに何もなかったように過ごしていくのか? それとも浮気をした事を責めて離婚するか……
とにかく帰ろう…… それにもしかしたらまた絵美の方から何か話してくれるかもしれない。
「ただいま」
「あっ! おかえり~、ご飯できてるよ! 先に食べるでしょ?」
「あ、ああ……」
本当にいつもと変わらない笑顔で迎えてくれる絵美、浮気の話はなかった事のように振る舞う絵美を見ていたら少し困惑してしまう。
今日も美味しそうな晩ごはん、いつもなら喜んで食べるけど、今日はなかなか箸が進まない。
そんな俺の様子を見ても絵美は変わらずニコニコと話しかけてくる。
「今度の土曜日、友達が子供を連れて遊びに来るけど大丈夫かな?」
「えっ? だ、大丈夫だよ」
「良かったぁ~! せっかくの休みなのに騒がしくなっちゃうと思うけど、ごめんね?」
「気にしなくても大丈夫だって、子供って事は……中学から仲が良いあの2人か?」
「うん! 子供がいるからなかなかみんなで遊びにいけないから、どうせなら家で集まろうって事になったんだ!」
そんな楽しそうに笑う絵美を見ても俺は上の空、考えないようにしてもやっぱり昨日の絵美の話が頭の中をよぎってしまう。
「……それで2人とも子供の自慢話ばっかり、って夏輝、聞いてる?」
「えっ? ご、ごめん……」
「もう! ……疲れてるんじゃない? ご飯食べ終わったんだったらお風呂入って早く寝た方がいいよ?」
「ああ…… そうするよ」
絵美の心配そうな顔、誰のせいでこんな気分になってるんだ! と怒鳴りたい気持ちにもなったが、言えなかった…… 俺はなんてヘタレなんだ
湯船に浸かり、1人になるとため息が出てしまう、いつもと変わらない絵美に、昨日の夜の淫らな絵美、どっちも同一人物なのか? やっぱり昨日のは夢…… そう思った方が心が乱れなくて済む。
うん、もう昨日の事は忘れよう! 昨日の事はすべて夢だ! 絵美の言う通り最近の俺は疲れていたのかもしれないな。
でも…… これから絵美とセックスするたびに思い出しそうでますますセックスレスになっちゃいそうだな、どうしよう……
そんな俺の悩みも、立ち直りかけた心もすべてが無駄になった。
「夏輝~? 入るよ~?」
「え、絵美!? なんで…… あっ!」
「お背中流してあげる! ふふっ、それに…… 昨日の続きの話も……ね?」
珍しく絵美が一緒に風呂に入ってきたと思ったら、背中を流して、昨日の続きの話!?
驚いた俺の顔を見て笑う絵美の顔は妖艶で、ますます俺は絵美が分からなくなる。
ただ、いつもより美しく見える絵美の裸体と表情に、俺はいつの間にか勃起してしまっていた。
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