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メロンに近付けようとするな!
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「忘れ物はないですか?」
「大丈夫だ! へへっ、楽しみー!」
「カギを閉めて…… うん、じゃあ行こっか!」
店の方の戸締まりも確認したし、大丈夫だな。
今日から二泊三日の旅行に出発する。
昨日はウキウキして眠れない三人に付き合いちょっと寝不足だ。
「それじゃあよろしくお願いします」
自宅前にタクシーを呼び、みんなで乗り込む。
美鳥がいるから、電車や飛行機で移動するのは誰かに見つかるのが怖いので、タクシーで行ける穴場の温泉宿が目的地になっている…… みたいだ。
なぜ『みたい』なのか、それは俺には詳しい宿屋の詳細を教えてくれないから。
場所はなんとなく分かり、タクシーで一時間半くらいで着く予定。
その場所は冬の時期だと混んでそうなのだが…… 大丈夫なんだろうか。
「えへへっ、大きなタクシーを頼んで良かったね」
「千和ちゃん、ちゃんと座ってないと危ないですよ?」
ワンボックスの大きなタクシーだからゆったりと乗れるはずなのに、千和はこれでもかというくらいくっついてくる。
ちなみにシートベルトはちゃんとしているのにこんなにくっつくということは、メロンとメロンがスラッシュされるということで……
「ちい! 何見せ付けてるんだよ!」
「えへっ、そんなつもりじゃないのに…… ねっ? 桃くん」
「い、いや、うん……」
俺の手を引っ張ってメロンに近付けようとするな! 運転手のお姉さんがバックミラー越しにチラチラ見てるから!
ちなみに運転手のお姉さんは、普段美鳥が仕事へ行く時に利用しているタクシー会社で働いていて、今日と帰りは特別に指名で利用出来るように頼んでいるらしく、だから美鳥と俺達が一緒にいても問題にはならない。
「船橋さん、気にしなくても大丈夫ですので」
「えっ、えぇ…… 雉岡さんが言っていた事は本当だったんですね」
美鳥!? 運転手のお姉さん…… 船橋さん? に一体何を話していたんだ?
「だって…… いつも仕事終わりの電話をタクシーの中からしてるじゃないですか、あれは船橋さんが運転手さんだからしているんですよ?」
「ま、まさか……」
「雉岡さん、あんな会話、外で聞かれたら大変ですよ?」
お、おい! あれは誰もいないと思ってたから…… 『好きです』とか『早く会いたい』とか『今日もおだんご下さいね?』とか…… 船橋さんが居る前で喋っちゃってたの!?
「うふふっ」
うふふっ、じゃないよ! HATOKOとして活動しているんだから、もう少し危機感を持った方がいいんじゃないか?
「大丈夫ですよ、もし問題になったらすぐ引退しますし、桃太さんには迷惑かけませんから…… その時は一生桃太さんのお手伝いを…… うふふっ」
「おーい! イチャイチャしてんじゃねーよ! あたしも混ぜろー! ちゅっ」
「ああっ! きーちゃんズルいよ! じゃあ私も…… んっ、ちゅっ…… ちゅっ」
「千和ちゃん、長いですよ! 舌まで…… 桃太さん、私だけ仲間外れですか?」
「ん、ぷはっ、いや、そういう訳じゃ…… 美鳥」
「はい…… んっ…… ふふっ、これでみんな一緒ですね」
「目的地に着くまで延々とこれを見せられるの? ……やっぱり断れば良かったかなぁ」
「す、すいません! おい! 大人しく乗ってなさい!」
「「「はーい!」」」
はぁ…… 最初からこの調子で、旅行中大丈夫なんだろうか。
しばらく走ると景色は変わり、少しずつ自然が多く見えるようになってきた。
タクシーは緩やかな坂道を登って行き、時々左右に大きくカーブしながら進んでいく。
木の枝には少し白い雪が被っていて、もうすぐ訪れる本格的な冬を思い起こさせる。
「もうすぐ着きそうだなぁ、はぁ…… 雪かぁ」
「うん、こうして見る雪はいいんだけど、これからの事を考えると憂鬱になるよねぇ」
「そうですか? 私は雪が降るのを楽しみにしてますよ?」
「たまにしか見ない人ならそうだろうな、ただ毎年降るとなると楽しみなのは最初だけで、そのうちうんざりしてくるぞ?」
大雪が降れば雪かきはしなくちゃいけないし、家の前だけならいいけど、店先もやるとなると一仕事なんだよ。
「うふふっ、その時は私も手伝いますね? 早く慣れないといけませんし」
「桃くん、私も一緒にするからね」
「あたしも! 雪かきなら任せとけ!」
「いや、自分の家もやらないといけないだろ」
千和はともかく、美鳥と輝衣は一人暮らししている家があるんだから。
「その場合は桃太んちで冬眠するから大丈夫!」
いや、大丈夫じゃないだろ。
「私の家は…… 今は物置代わりになってますからねぇ」
美鳥もたまには帰って家の中を片付けたらどうだ? 引っ越したまま荷解きしてないものがいっぱいあるって言ってたよな?
「うふふっ、大丈夫ですよ、必要なものは桃太さんの家に置いてありますから」
それも大丈夫じゃないだろ。
「いいんじゃない桃くん ……どうせすぐに荷造りが必要になるだろうし、ふふっ」
「千和、それはどういう意味……」
「あっ! 今日泊まる場所が見えて来ましたよ!」
えっ? あれ、宿屋っていうより、普通の家っぽいけど。
「わぁ…… 素敵なコテージ……」
「奮発して良かったな!」
「ええ、しかも温泉付きですから…… うふふっ」
コテージって事は、俺達だけで使える宿って事か、美鳥に配慮するとそっちの方がいいのだろうが…… 高級そうだけど宿の料金、俺が出したので間に合ったのか?
「私達も出したから大丈夫だよ!」
「金の心配なんてしないで楽しもうぜ!」
「私もお給料が入りましたし安心して下さい」
それならいいけど…… それにしても凄く立派だな、大きなガラスがたくさん使われていて、コテージの中から景色が良く見えそうだ。
「それでは明後日にお迎えに来ますので」
「ありがとうございます、船橋さん」
そしてタクシーを見送り、係の人に案内され荷物をコテージの中に運んだ。
「わぁぁ…… 凄く綺麗……」
「広ーい! あははっ!」
「素敵な場所ですね……」
コテージの中を案内され、設備などの説明を受けた。
様々な部屋を見て回るたび、千和は感動で言葉にならないのか『素敵』と繰り返し、輝衣は子供のようにはしゃいでいた。
美鳥は慣れているのか、そんな二人の様子を見て微笑んでいた。
コテージの外観や中は木を基調として、高級感はあるが落ち着いた雰囲気で、ゆったりと過ごせそう。
ただ、四人での初めての外泊、何も起きないはずはなく……
係の人が説明を終えコテージから出ていくと、すかさず三人が俺に近付いてきた。
「えへへっ、桃くん……」
「桃太さん……」
「桃太ぁー、ぎゅうぅっ」
うぐぐっ! テンションが上がっているからかハグも強めで、三人に押し潰されそう。
「ねぇ、大きなソファーがあるよ? 座ろう」
「そうですね、座りましょう」
「うん、それがいいな!」
おい、そんな引っ張らなくても大丈夫だから…… んぐっ!?
「んっ…… ちゅっ…… 桃くぅん……」
「桃太さん、私も…… んっ……」
「桃太…… ちゅっ、ちゅっ……」
ソファーに座らされ、代わる代わるキスの嵐…… ちょっと落ち着いて、三人とも。
「えへっ、だって……」
「幸せ、ですもんね?」
「大好きな人達、みんなで旅行だぞ? 気分が盛り上がっちゃうのは仕方ないよ」
…………
「んっ! ……うふふっ、桃太さんからしてくれるなんて」
「ちゅっ…… へへっ、嬉しい」
「んんっ…… 桃くん、ありがと」
着いたばかりだが、しばらくコテージの中は見て回らず、三人が満足するまでキスを繰り返した。
「大丈夫だ! へへっ、楽しみー!」
「カギを閉めて…… うん、じゃあ行こっか!」
店の方の戸締まりも確認したし、大丈夫だな。
今日から二泊三日の旅行に出発する。
昨日はウキウキして眠れない三人に付き合いちょっと寝不足だ。
「それじゃあよろしくお願いします」
自宅前にタクシーを呼び、みんなで乗り込む。
美鳥がいるから、電車や飛行機で移動するのは誰かに見つかるのが怖いので、タクシーで行ける穴場の温泉宿が目的地になっている…… みたいだ。
なぜ『みたい』なのか、それは俺には詳しい宿屋の詳細を教えてくれないから。
場所はなんとなく分かり、タクシーで一時間半くらいで着く予定。
その場所は冬の時期だと混んでそうなのだが…… 大丈夫なんだろうか。
「えへへっ、大きなタクシーを頼んで良かったね」
「千和ちゃん、ちゃんと座ってないと危ないですよ?」
ワンボックスの大きなタクシーだからゆったりと乗れるはずなのに、千和はこれでもかというくらいくっついてくる。
ちなみにシートベルトはちゃんとしているのにこんなにくっつくということは、メロンとメロンがスラッシュされるということで……
「ちい! 何見せ付けてるんだよ!」
「えへっ、そんなつもりじゃないのに…… ねっ? 桃くん」
「い、いや、うん……」
俺の手を引っ張ってメロンに近付けようとするな! 運転手のお姉さんがバックミラー越しにチラチラ見てるから!
ちなみに運転手のお姉さんは、普段美鳥が仕事へ行く時に利用しているタクシー会社で働いていて、今日と帰りは特別に指名で利用出来るように頼んでいるらしく、だから美鳥と俺達が一緒にいても問題にはならない。
「船橋さん、気にしなくても大丈夫ですので」
「えっ、えぇ…… 雉岡さんが言っていた事は本当だったんですね」
美鳥!? 運転手のお姉さん…… 船橋さん? に一体何を話していたんだ?
「だって…… いつも仕事終わりの電話をタクシーの中からしてるじゃないですか、あれは船橋さんが運転手さんだからしているんですよ?」
「ま、まさか……」
「雉岡さん、あんな会話、外で聞かれたら大変ですよ?」
お、おい! あれは誰もいないと思ってたから…… 『好きです』とか『早く会いたい』とか『今日もおだんご下さいね?』とか…… 船橋さんが居る前で喋っちゃってたの!?
「うふふっ」
うふふっ、じゃないよ! HATOKOとして活動しているんだから、もう少し危機感を持った方がいいんじゃないか?
「大丈夫ですよ、もし問題になったらすぐ引退しますし、桃太さんには迷惑かけませんから…… その時は一生桃太さんのお手伝いを…… うふふっ」
「おーい! イチャイチャしてんじゃねーよ! あたしも混ぜろー! ちゅっ」
「ああっ! きーちゃんズルいよ! じゃあ私も…… んっ、ちゅっ…… ちゅっ」
「千和ちゃん、長いですよ! 舌まで…… 桃太さん、私だけ仲間外れですか?」
「ん、ぷはっ、いや、そういう訳じゃ…… 美鳥」
「はい…… んっ…… ふふっ、これでみんな一緒ですね」
「目的地に着くまで延々とこれを見せられるの? ……やっぱり断れば良かったかなぁ」
「す、すいません! おい! 大人しく乗ってなさい!」
「「「はーい!」」」
はぁ…… 最初からこの調子で、旅行中大丈夫なんだろうか。
しばらく走ると景色は変わり、少しずつ自然が多く見えるようになってきた。
タクシーは緩やかな坂道を登って行き、時々左右に大きくカーブしながら進んでいく。
木の枝には少し白い雪が被っていて、もうすぐ訪れる本格的な冬を思い起こさせる。
「もうすぐ着きそうだなぁ、はぁ…… 雪かぁ」
「うん、こうして見る雪はいいんだけど、これからの事を考えると憂鬱になるよねぇ」
「そうですか? 私は雪が降るのを楽しみにしてますよ?」
「たまにしか見ない人ならそうだろうな、ただ毎年降るとなると楽しみなのは最初だけで、そのうちうんざりしてくるぞ?」
大雪が降れば雪かきはしなくちゃいけないし、家の前だけならいいけど、店先もやるとなると一仕事なんだよ。
「うふふっ、その時は私も手伝いますね? 早く慣れないといけませんし」
「桃くん、私も一緒にするからね」
「あたしも! 雪かきなら任せとけ!」
「いや、自分の家もやらないといけないだろ」
千和はともかく、美鳥と輝衣は一人暮らししている家があるんだから。
「その場合は桃太んちで冬眠するから大丈夫!」
いや、大丈夫じゃないだろ。
「私の家は…… 今は物置代わりになってますからねぇ」
美鳥もたまには帰って家の中を片付けたらどうだ? 引っ越したまま荷解きしてないものがいっぱいあるって言ってたよな?
「うふふっ、大丈夫ですよ、必要なものは桃太さんの家に置いてありますから」
それも大丈夫じゃないだろ。
「いいんじゃない桃くん ……どうせすぐに荷造りが必要になるだろうし、ふふっ」
「千和、それはどういう意味……」
「あっ! 今日泊まる場所が見えて来ましたよ!」
えっ? あれ、宿屋っていうより、普通の家っぽいけど。
「わぁ…… 素敵なコテージ……」
「奮発して良かったな!」
「ええ、しかも温泉付きですから…… うふふっ」
コテージって事は、俺達だけで使える宿って事か、美鳥に配慮するとそっちの方がいいのだろうが…… 高級そうだけど宿の料金、俺が出したので間に合ったのか?
「私達も出したから大丈夫だよ!」
「金の心配なんてしないで楽しもうぜ!」
「私もお給料が入りましたし安心して下さい」
それならいいけど…… それにしても凄く立派だな、大きなガラスがたくさん使われていて、コテージの中から景色が良く見えそうだ。
「それでは明後日にお迎えに来ますので」
「ありがとうございます、船橋さん」
そしてタクシーを見送り、係の人に案内され荷物をコテージの中に運んだ。
「わぁぁ…… 凄く綺麗……」
「広ーい! あははっ!」
「素敵な場所ですね……」
コテージの中を案内され、設備などの説明を受けた。
様々な部屋を見て回るたび、千和は感動で言葉にならないのか『素敵』と繰り返し、輝衣は子供のようにはしゃいでいた。
美鳥は慣れているのか、そんな二人の様子を見て微笑んでいた。
コテージの外観や中は木を基調として、高級感はあるが落ち着いた雰囲気で、ゆったりと過ごせそう。
ただ、四人での初めての外泊、何も起きないはずはなく……
係の人が説明を終えコテージから出ていくと、すかさず三人が俺に近付いてきた。
「えへへっ、桃くん……」
「桃太さん……」
「桃太ぁー、ぎゅうぅっ」
うぐぐっ! テンションが上がっているからかハグも強めで、三人に押し潰されそう。
「ねぇ、大きなソファーがあるよ? 座ろう」
「そうですね、座りましょう」
「うん、それがいいな!」
おい、そんな引っ張らなくても大丈夫だから…… んぐっ!?
「んっ…… ちゅっ…… 桃くぅん……」
「桃太さん、私も…… んっ……」
「桃太…… ちゅっ、ちゅっ……」
ソファーに座らされ、代わる代わるキスの嵐…… ちょっと落ち着いて、三人とも。
「えへっ、だって……」
「幸せ、ですもんね?」
「大好きな人達、みんなで旅行だぞ? 気分が盛り上がっちゃうのは仕方ないよ」
…………
「んっ! ……うふふっ、桃太さんからしてくれるなんて」
「ちゅっ…… へへっ、嬉しい」
「んんっ…… 桃くん、ありがと」
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