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俺は店を守る事ができるのだろうか
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あれから鬼島グループからの連絡もなく、こちらも親父達が帰って来ないと話のしようがないので連絡は先延ばしという形にして何事もなく過ごしていた。
新商品のフルーツ団子も好調で、美鳥の宣伝効果のおかげか、新しいお客さんも来店するようになり大忙しだった。
しかしある日……
「桃太さん、しばらくお仕事がお休みになっちゃいました……」
「えっ!? 何かあったのか?」
「予定していた仕事が突然キャンセルになって…… 事務所から休むように言われました」
美鳥が珍しく落ち込んで帰って来たと思ったら、どうやら仕事でトラブルがあったみたいだ。
「桃太さぁん……」
泣きそうな顔で抱き着いてきたので、慰めるために頭を撫でていると
「お店に迷惑かけちゃったかもしれません…… 仕事がキャンセルになった理由は…… スポンサーさんが私を起用するなって言ってきたみたいなんです」
「それが何で店に関係あるんだ?」
「そのスポンサーさんって、鬼島グループなんです」
鬼島グループ…… 何故美鳥を起用するなと言ってきたんだ? 向こうはうちのチェーン店を作るつもりなんだろ? それなら宣伝している美鳥に悪い所なんてないはずだ、むしろ宣伝になっていいだろ。
「私、スタッフさん達が噂話をしているのを聞いちゃったんです、鬼島グループは最近、人気の出そうな小さな店を乗っ取って自分達のやりたいように営業するやり方をしているって…… そして最後には元々の店は圧力をかけて潰してしまって、完全に鬼島グループのものにしてしまうらしいです…… だから、私が宣伝していたせいで鬼島グループにこの店が目をつけられたんじゃないかって…… うぅっ、ごめんなさい……」
そう言って、ついに美鳥は泣き出してしまった。
俺は話を聞いても美鳥のせいだとは一切思わないが、美鳥は責任を感じてしまったんだろう。
「美鳥のせいじゃないぞ? ……大丈夫だ、絶対に美鳥が聞いた話のようにはさせないから、安心してくれ」
そうして美鳥が泣き止むまでしばらく抱き締めながら頭を撫で続け、落ち着いてきた頃、千和も学校から帰って来た。
「ただいま桃くん、二人で抱き合ってどうしたの?」
「おかえり千和、実は……」
まだ泣き止んだばかりで上手く説明出来ないであろう美鳥の代わりに、今聞いた事を千和にも話した。
「鬼島グループってそんな事までするんだね ……でも美鳥さんのせいじゃないかよ、気にしちゃダメだからね?」
「うぅっ…… 千和ちゃん……」
今度は千和に抱き着いてまた泣き始めてしまった…… どうしたら美鳥が元気になってくれるかと考えていると
「ただいまー、おい桃太、店の周りに変な奴らがウロウロしていたぞ?」
「おかえり…… 変な奴らって?」
「うーん、黒いスーツを着た、怖そうなオッサン達が四、五人くらい店の前に立ち止まって何か話してたみたい、あたしが家に入るために近付いたら店から離れて行ったけど…… ちょっと怖かったな」
今日はもう団子屋は閉店しているし、その様子だと団子を買いに来たって訳じゃなさそうだしな……
「で? 何でみいは泣いてるんだ?」
同じ事を輝衣にも説明し、今度は輝衣にも慰められる美鳥。
ただ、美鳥には大丈夫だと言ったが、鬼島グループが本当に噂通りの事をこの店にしてきたら、果たして俺は店を守る事ができるのだろうか。
不安に思いつつも、頭のどこかで親父達が帰って来るまでは大丈夫だと高を括っていた俺。
だが、現実はそう甘くなかった。
◇
「さて…… あの団子屋、どれくらい持つかしらね?」
「お嬢様、言われた通り明日から開始します」
「ふふっ、頼みましたわよ、最後はわたくし自ら様子を見に行って差し上げますかしら? きっと泣きながら傘下に入れてくれと懇願してくるはずですわ、おーっほっほっ!」
「……それでは、失礼します」
「ふふふっ、あなたの店は鬼島グループが有名店にしてあげますわ、ただ、そこにあなたがいるとは限りませんけどね」
◇
「いらっしゃいませ……」
「みたらし団子を一本」
「ありがとうございます、少々お待ち下さい……」
強面で黒いスーツを着た男性がまた団子を一本だけ買いに来た。
「ね、ねぇ、桃くん……」
「またか?」
店の奥に隠れるように居る千和と輝衣が不安そうな表情で俺を見つめている。
「一応お客さんだから…… 二人とも、今日は家の方で休んでてくれ」
「うん……」
「何かあったらすぐに呼ぶんだぞ?」
そう言って家の中に二人が入って行くのを確認してからお客さんに団子を提供した。
そして代金を払った男性は、団子を受け取りそのまま店先で団子を食べ始めた。
同じような黒いスーツを着た男性…… これで四人目だ。
開店から現れた黒いスーツの集団。
その一人がまず団子を一本だけ買って、店先に立ちながらゆっくりと時間をかけて食べる、そして食べ終わる頃に別の男性がまた一本だけ買ってまた店先で食べ、また別の人と繰り返されている。
異様な雰囲気の店先に、最近来てくれるようになったお客さんや常連さんまで店に入るのを諦めて帰ってしまって、今日の売り上げは今のところ団子四本のみ。
一応お客さんだから注意する事も出来ず、どうしていいか分からない状態だ。
とりあえず営業は続けるが、このままじゃ売り上げを予想して作った団子が大量に余ってしまう。
結局その日は閉店するまで黒いスーツの集団は店先をウロウロしていたので、早めに閉店せざる終えなかった。
「桃くん、お疲れ様……」
「団子、いっぱい余っちゃったな……」
売れ残った大量の団子、保存しておけば食べれなくはないが、やはりうちの団子の売りはモチモチの生地なので売り物にはならない。
捨てるのも勿体ないので冷蔵庫に保存しておいて、自分達で消費するか、最悪近所の人達に食べてもらうか。
それにしてもあの人達は一体何のつもりでこんな嫌がらせのような事をしているんだ?
「ただいま帰りました…… どうしたんですか、このお団子!?」
仕事についての打ち合わせのために所属している事務所に行っていた美鳥が帰って来て、大量に売れ残った団子を見て驚いている。
そして今日の事を説明すると
「……もしかして鬼島グループに関係する人達、じゃないですか?」
俺もそう思ったがあえて言わなかった。
多分千和と輝衣も薄々そう感じていたんじゃないかと俺は思う。
「やっぱり…… うぅっ、私のせいで……」
「美鳥のせいじゃないって何度も言っているだろ!? 気にしなくていいから……」
「うぅぅ…… ごめんなさい桃太さん…… ごめんなさい千和ちゃん、輝衣ちゃん……」
美鳥がまた泣き崩れてしまった。
何度も美鳥のせいじゃないと言ってはいるのだが、責任を感じているのかここのところ元気がない。
その不安を取り除くために新たな仕事を獲得しようと打ち合わせに行ったのだが、この様子からすると上手くいかなかったんだろう。
「やっぱり私がここに居たらみんなに迷惑を……」
「美鳥、それ以上言ったら怒るぞ? 何があってもみんなずっと一緒だと約束したよな?」
「でもぉ……」
すると千和が俺の隣に立って耳打ちをしてきた。
「桃くん、今、美鳥さんはとっても不安だと思うの、だから離れずにたっぷり甘やかしてあげて?」
「ああ、それがいい、不安に感じないくらいたっぷりとな」
輝衣も千和の意見に賛成なのか、うんうんと頷いている。
「美鳥」
「うぅっ…… うぇっ? も、桃太、さん?」
「美鳥は何も悪くないからな? そんな泣かないでくれ」
「うぅっ、桃太さぁん……」
美鳥の頭を撫でながら笑いかけると、美鳥は一瞬驚いたような顔をした後、甘えるように抱き着いてきた。
そしてその日は寝るまで美鳥の側にいて、不安そうな顔をさせないよう甘やかし続けた。
◇
「お嬢様、明日も予定通り団子屋に向かわせる人員は確保出来ています」
「そう、それでは引き続き頼みましたわ、ふふっ、売り上げが無くなれば店を維持出来ないですわよ? さて、貴方はどうするのかしら?」
新商品のフルーツ団子も好調で、美鳥の宣伝効果のおかげか、新しいお客さんも来店するようになり大忙しだった。
しかしある日……
「桃太さん、しばらくお仕事がお休みになっちゃいました……」
「えっ!? 何かあったのか?」
「予定していた仕事が突然キャンセルになって…… 事務所から休むように言われました」
美鳥が珍しく落ち込んで帰って来たと思ったら、どうやら仕事でトラブルがあったみたいだ。
「桃太さぁん……」
泣きそうな顔で抱き着いてきたので、慰めるために頭を撫でていると
「お店に迷惑かけちゃったかもしれません…… 仕事がキャンセルになった理由は…… スポンサーさんが私を起用するなって言ってきたみたいなんです」
「それが何で店に関係あるんだ?」
「そのスポンサーさんって、鬼島グループなんです」
鬼島グループ…… 何故美鳥を起用するなと言ってきたんだ? 向こうはうちのチェーン店を作るつもりなんだろ? それなら宣伝している美鳥に悪い所なんてないはずだ、むしろ宣伝になっていいだろ。
「私、スタッフさん達が噂話をしているのを聞いちゃったんです、鬼島グループは最近、人気の出そうな小さな店を乗っ取って自分達のやりたいように営業するやり方をしているって…… そして最後には元々の店は圧力をかけて潰してしまって、完全に鬼島グループのものにしてしまうらしいです…… だから、私が宣伝していたせいで鬼島グループにこの店が目をつけられたんじゃないかって…… うぅっ、ごめんなさい……」
そう言って、ついに美鳥は泣き出してしまった。
俺は話を聞いても美鳥のせいだとは一切思わないが、美鳥は責任を感じてしまったんだろう。
「美鳥のせいじゃないぞ? ……大丈夫だ、絶対に美鳥が聞いた話のようにはさせないから、安心してくれ」
そうして美鳥が泣き止むまでしばらく抱き締めながら頭を撫で続け、落ち着いてきた頃、千和も学校から帰って来た。
「ただいま桃くん、二人で抱き合ってどうしたの?」
「おかえり千和、実は……」
まだ泣き止んだばかりで上手く説明出来ないであろう美鳥の代わりに、今聞いた事を千和にも話した。
「鬼島グループってそんな事までするんだね ……でも美鳥さんのせいじゃないかよ、気にしちゃダメだからね?」
「うぅっ…… 千和ちゃん……」
今度は千和に抱き着いてまた泣き始めてしまった…… どうしたら美鳥が元気になってくれるかと考えていると
「ただいまー、おい桃太、店の周りに変な奴らがウロウロしていたぞ?」
「おかえり…… 変な奴らって?」
「うーん、黒いスーツを着た、怖そうなオッサン達が四、五人くらい店の前に立ち止まって何か話してたみたい、あたしが家に入るために近付いたら店から離れて行ったけど…… ちょっと怖かったな」
今日はもう団子屋は閉店しているし、その様子だと団子を買いに来たって訳じゃなさそうだしな……
「で? 何でみいは泣いてるんだ?」
同じ事を輝衣にも説明し、今度は輝衣にも慰められる美鳥。
ただ、美鳥には大丈夫だと言ったが、鬼島グループが本当に噂通りの事をこの店にしてきたら、果たして俺は店を守る事ができるのだろうか。
不安に思いつつも、頭のどこかで親父達が帰って来るまでは大丈夫だと高を括っていた俺。
だが、現実はそう甘くなかった。
◇
「さて…… あの団子屋、どれくらい持つかしらね?」
「お嬢様、言われた通り明日から開始します」
「ふふっ、頼みましたわよ、最後はわたくし自ら様子を見に行って差し上げますかしら? きっと泣きながら傘下に入れてくれと懇願してくるはずですわ、おーっほっほっ!」
「……それでは、失礼します」
「ふふふっ、あなたの店は鬼島グループが有名店にしてあげますわ、ただ、そこにあなたがいるとは限りませんけどね」
◇
「いらっしゃいませ……」
「みたらし団子を一本」
「ありがとうございます、少々お待ち下さい……」
強面で黒いスーツを着た男性がまた団子を一本だけ買いに来た。
「ね、ねぇ、桃くん……」
「またか?」
店の奥に隠れるように居る千和と輝衣が不安そうな表情で俺を見つめている。
「一応お客さんだから…… 二人とも、今日は家の方で休んでてくれ」
「うん……」
「何かあったらすぐに呼ぶんだぞ?」
そう言って家の中に二人が入って行くのを確認してからお客さんに団子を提供した。
そして代金を払った男性は、団子を受け取りそのまま店先で団子を食べ始めた。
同じような黒いスーツを着た男性…… これで四人目だ。
開店から現れた黒いスーツの集団。
その一人がまず団子を一本だけ買って、店先に立ちながらゆっくりと時間をかけて食べる、そして食べ終わる頃に別の男性がまた一本だけ買ってまた店先で食べ、また別の人と繰り返されている。
異様な雰囲気の店先に、最近来てくれるようになったお客さんや常連さんまで店に入るのを諦めて帰ってしまって、今日の売り上げは今のところ団子四本のみ。
一応お客さんだから注意する事も出来ず、どうしていいか分からない状態だ。
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結局その日は閉店するまで黒いスーツの集団は店先をウロウロしていたので、早めに閉店せざる終えなかった。
「桃くん、お疲れ様……」
「団子、いっぱい余っちゃったな……」
売れ残った大量の団子、保存しておけば食べれなくはないが、やはりうちの団子の売りはモチモチの生地なので売り物にはならない。
捨てるのも勿体ないので冷蔵庫に保存しておいて、自分達で消費するか、最悪近所の人達に食べてもらうか。
それにしてもあの人達は一体何のつもりでこんな嫌がらせのような事をしているんだ?
「ただいま帰りました…… どうしたんですか、このお団子!?」
仕事についての打ち合わせのために所属している事務所に行っていた美鳥が帰って来て、大量に売れ残った団子を見て驚いている。
そして今日の事を説明すると
「……もしかして鬼島グループに関係する人達、じゃないですか?」
俺もそう思ったがあえて言わなかった。
多分千和と輝衣も薄々そう感じていたんじゃないかと俺は思う。
「やっぱり…… うぅっ、私のせいで……」
「美鳥のせいじゃないって何度も言っているだろ!? 気にしなくていいから……」
「うぅぅ…… ごめんなさい桃太さん…… ごめんなさい千和ちゃん、輝衣ちゃん……」
美鳥がまた泣き崩れてしまった。
何度も美鳥のせいじゃないと言ってはいるのだが、責任を感じているのかここのところ元気がない。
その不安を取り除くために新たな仕事を獲得しようと打ち合わせに行ったのだが、この様子からすると上手くいかなかったんだろう。
「やっぱり私がここに居たらみんなに迷惑を……」
「美鳥、それ以上言ったら怒るぞ? 何があってもみんなずっと一緒だと約束したよな?」
「でもぉ……」
すると千和が俺の隣に立って耳打ちをしてきた。
「桃くん、今、美鳥さんはとっても不安だと思うの、だから離れずにたっぷり甘やかしてあげて?」
「ああ、それがいい、不安に感じないくらいたっぷりとな」
輝衣も千和の意見に賛成なのか、うんうんと頷いている。
「美鳥」
「うぅっ…… うぇっ? も、桃太、さん?」
「美鳥は何も悪くないからな? そんな泣かないでくれ」
「うぅっ、桃太さぁん……」
美鳥の頭を撫でながら笑いかけると、美鳥は一瞬驚いたような顔をした後、甘えるように抱き着いてきた。
そしてその日は寝るまで美鳥の側にいて、不安そうな顔をさせないよう甘やかし続けた。
◇
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