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何も起こらないはずもなく……
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店の隣では工事が始まり、静かな田舎の住宅街にある我が家の外からは工事の騒音が聞こえてくる。
「えへへっ…… 美味しっ……」
「あぁっ、次はわたくしですわよ……」
多少の騒音なら工事の騒音で誤魔化せるからって…… 昼間からおだんごをリビングで食べるのはどうかと思うぞ。
先に食べている千和を羨ましそうに見つめながら順番を待つ葵、どうしてこうなったかというと……
◇
輝衣は学校に補習を受けに、美鳥は鬼島グループの問題が解決して仕事に復帰して、共に外出しているので家には千和だけが居た。
暇な昼間に若い男女が家に二人きり、何も起こらないはずもなく…… そして二人でこっそりとおだんごを食べ始めていると、我が物顔で家に入ってくる人物が現れた。
「桃太様、実は相談が…… って、何してますの?」
「はぁん…… えっ? あ、葵さん!? こ、これはちょっぴり小腹が空いて…… え、えへへっ」
「盗み食いは禁止と仰ってたのは千和さんですわよね? ……なるほど、分かりましたわ!」
何が分かったのか、そう言って葵はすぐさまおだんごを食べる準備を始めた。
「ズルいですわよ千和さん、はぁ…… わたくしも早くここに住みたいですわぁ、そうしたら好きな時におだんごを食べられますのに…… んんっ……」
「んふっ…… ぷはっ、んんっ…… おだんごの準備するの上手くなってきたね、葵さん」
「んむっ、んっ…… そうですか? 皆さんの教え方が、んっ、上手だからですわ……」
「ここを…… んっ、こうすると、あはっ、ほら、美味しそうになるんだよ」
「まぁっ、凄い…… 美味しそうですわぁ……」
千和が慣れた手つきで行う念入りなおだんごの準備、それを真剣な表情で見ながら葵も真似をしている。
美鳥と輝衣もおだんごの準備の仕方や食べ方などを教えているおかげか葵もだいぶ慣れてきたみたいだ。
そんな二人に念入りな準備をされると、俺もおだんごを食べさせたくなってくる。
「えへへっ、もう食べ頃だね…… じゃあお先に…… んっ、いただきまぁす……」
◇
「あぁん…… ご、こちそうさまぁ……」
「桃太様っ、次はわたくしに食べさせて下さいましぃっ、お腹がもう…… ペコペコですわぁっ!」
千和をお腹いっぱいにした後、すぐに葵にも振る舞う。
よだれを垂らした葵の口元までおだんごを差し出すと……
「早くっ、食べさせて下さいましっ、桃太様ぁっ、お願いしますわぁっ」
…………
「あぁぁ…… お腹、いっぱい…… ごちそうさまでしたぁ……」
まだおだんごを食べ慣れてない葵にはじっくり味わって貰おうと、ゆっくりと丁寧に振る舞った結果、葵はよだれまみれになってしまった。
「もうちょっとでお腹いっぱいになりそうな所で食べさせるのを止めたりして、桃くんもイジワルだねぇ」
「いや、だってお腹が苦しそうだったし……」
「もう、もうすぐ満腹になる所で止められたら切ないんだからね? あぁ…… こんなによだれを垂らしちゃったから、掃除しなきゃ」
「はぁっ、はぁっ、ご、ごめんなさい…… あまりの美味しさに、いっぱい垂れてしまいましたわぁ……」
葵のよだれが俺にまで垂れてきてたし、千和のよだれも付いているから、どうせならみんなで風呂に入って洗った方が良さそうだな。
そして少し休憩した後、みんなで風呂に入る事にした。
「ふぅ…… そういえば葵、今日は来るのが早かったな、連絡も無かったからビックリしたよ」
「あっ! そうでしたわ…… 相談したい事があって、その事で頭がいっぱいになって忘れてましたわ」
「相談って?」
「実はわたくしのお父様なんですけど、一度桃太様の顔が見たいと仰ってまして」
葵のお父さんって確か、病気でずっと入院してるって話してたよな? そのお父さんが俺に会いたいって、まさか…… 葵におだんごを食べさせたのを怒られたりして! 太らないようにして食べさせているつもりだが完璧ではないし、前に旅行に行った時の生おだんごの話を羨ましそうに聞いていたから……
「ふふふっ、桃太さんが想像しているような事はないと思いますわ」
「そ、そうか? 良かっ……」
「おだんごを食べさせてられて虜になった事と、いずれ生おだんごを食べてみたいから太りそうとしか話してませんわ! 桃太様が想像しているように、鬼島グループに歯向かったとか悪いようには伝えてませんから心配しなくても大丈夫ですわ! 桃太様とは末永くお付き合いしていきたいとは伝えましたが……」
おい! それを伝えたのか!? ……入院中のお父さん、葵の話を聞いてどう思ったんだろう、更に体調悪くなっていたら俺はどう責任を取ればいいんだ?
「でもその話をしてからお父様が大変ですの……」
やっぱり! あぁぁっ、土下座して詫びても許されないだろうな。
「『葵が結婚!? そうなればいずれ孫の顔を見られるかも!』なんて言い出して、みるみる元気になってきましたわ…… お医者様もとても驚いていて、今、色々と大変ですのよ」
……えっ? 逆に体調が良くなったってことか? それは喜ばしいことだけど、結婚って……
「結婚は否定しましたが…… 孫は見せられそうだと伝えましたわ」
いや、それは……
「えへへっ、葵さんも大変だねぇ、私のお母さんも『孫はまだ? いつ作るの?』って、家に帰るたびに聞いてきて大変なんだよぉ」
千和のおばさんか、俺にすら言ってくるからなぁ…… いやいや、それより孫だなんて気の早い話だな! 俺達にはまだそんな…… なぁ?
「わ、わたくしはいつでもいいですわよ! ……桃太様からは離れられないと思いますので」
「桃くんを知っちゃったら他の人なんて考えられないよねぇ、私は…… うーん、えへへっ、成り行きに任せよっかなぁ」
……コラっ、どこを触ってるんだ! おだんご食べたばかりでしょ?
「……まぁっ! お風呂の中で素敵なおだんごがどんぶらこしたがってますわね、ふふっ」
葵まで…… ゆっくり風呂にも入れないのか。
「えへへっ、桃くん」
「桃太様……」
さて、どっちの桃をどんぶらこするかな。
◇
「一時間休憩になりまーす」
「はーい」
今日は鬼島グループのアパレルブランドの商品の宣伝写真撮影をしています。
水着での撮影ではないから気分的には楽ですが、やはり久々の仕事は疲れますね。
このまま順調に行けば夕方には帰れそうです。
……あら? 千和ちゃんからメールが何件か来てますね。
……お風呂場、桃、おだんご? 写真か何かでしょうか? 動画ですね。
そしてメールに添付された動画を開いてみると……
な、何ですか!? お風呂でおだんごがぷかぷか浮いてます! それを千和ちゃんと葵ちゃんがパックンチョ…… ズルいです!!
次の動画には大きな桃が二つ並んでどんぶらこしていて、桃太さんらしき手が大きな桃を割ってます! これもズルいです!
最後の動画には桃、白玉、練乳……
「もしもし! 桃太さん、どういう事ですか!? ……ええ、はい ……帰ったら約束ですよ? ……はい、分かりました、どんぶらこも忘れないで下さいね? ……はい、私も…… 愛してます」
……まったく! あれだけつまみ食いは駄目だと話しているのに!
でも『愛してる』ですか、うふっ、うふふっ……
◇
はぁぁ…… 補習なんてやってられないよ、でもあたしが学校をサボっていたせいだから仕方ないか。
もうすぐ卒業だし、補習を受けないと留年しちゃうもんな。
でもちゃんと卒業出来たら桃太の家に永久就職…… へへっ、へへへっ。
さて、もう少しで今日の授業は終わりだから頑張ろう!
……んっ? ポケットに入れているスマホが震えてるな。
後で見るか。
そして、授業終わりに確認すると……
ど、どんぶらこ!?
メールを確認したあたしは全速力で帰宅した。
「えへへっ…… 美味しっ……」
「あぁっ、次はわたくしですわよ……」
多少の騒音なら工事の騒音で誤魔化せるからって…… 昼間からおだんごをリビングで食べるのはどうかと思うぞ。
先に食べている千和を羨ましそうに見つめながら順番を待つ葵、どうしてこうなったかというと……
◇
輝衣は学校に補習を受けに、美鳥は鬼島グループの問題が解決して仕事に復帰して、共に外出しているので家には千和だけが居た。
暇な昼間に若い男女が家に二人きり、何も起こらないはずもなく…… そして二人でこっそりとおだんごを食べ始めていると、我が物顔で家に入ってくる人物が現れた。
「桃太様、実は相談が…… って、何してますの?」
「はぁん…… えっ? あ、葵さん!? こ、これはちょっぴり小腹が空いて…… え、えへへっ」
「盗み食いは禁止と仰ってたのは千和さんですわよね? ……なるほど、分かりましたわ!」
何が分かったのか、そう言って葵はすぐさまおだんごを食べる準備を始めた。
「ズルいですわよ千和さん、はぁ…… わたくしも早くここに住みたいですわぁ、そうしたら好きな時におだんごを食べられますのに…… んんっ……」
「んふっ…… ぷはっ、んんっ…… おだんごの準備するの上手くなってきたね、葵さん」
「んむっ、んっ…… そうですか? 皆さんの教え方が、んっ、上手だからですわ……」
「ここを…… んっ、こうすると、あはっ、ほら、美味しそうになるんだよ」
「まぁっ、凄い…… 美味しそうですわぁ……」
千和が慣れた手つきで行う念入りなおだんごの準備、それを真剣な表情で見ながら葵も真似をしている。
美鳥と輝衣もおだんごの準備の仕方や食べ方などを教えているおかげか葵もだいぶ慣れてきたみたいだ。
そんな二人に念入りな準備をされると、俺もおだんごを食べさせたくなってくる。
「えへへっ、もう食べ頃だね…… じゃあお先に…… んっ、いただきまぁす……」
◇
「あぁん…… ご、こちそうさまぁ……」
「桃太様っ、次はわたくしに食べさせて下さいましぃっ、お腹がもう…… ペコペコですわぁっ!」
千和をお腹いっぱいにした後、すぐに葵にも振る舞う。
よだれを垂らした葵の口元までおだんごを差し出すと……
「早くっ、食べさせて下さいましっ、桃太様ぁっ、お願いしますわぁっ」
…………
「あぁぁ…… お腹、いっぱい…… ごちそうさまでしたぁ……」
まだおだんごを食べ慣れてない葵にはじっくり味わって貰おうと、ゆっくりと丁寧に振る舞った結果、葵はよだれまみれになってしまった。
「もうちょっとでお腹いっぱいになりそうな所で食べさせるのを止めたりして、桃くんもイジワルだねぇ」
「いや、だってお腹が苦しそうだったし……」
「もう、もうすぐ満腹になる所で止められたら切ないんだからね? あぁ…… こんなによだれを垂らしちゃったから、掃除しなきゃ」
「はぁっ、はぁっ、ご、ごめんなさい…… あまりの美味しさに、いっぱい垂れてしまいましたわぁ……」
葵のよだれが俺にまで垂れてきてたし、千和のよだれも付いているから、どうせならみんなで風呂に入って洗った方が良さそうだな。
そして少し休憩した後、みんなで風呂に入る事にした。
「ふぅ…… そういえば葵、今日は来るのが早かったな、連絡も無かったからビックリしたよ」
「あっ! そうでしたわ…… 相談したい事があって、その事で頭がいっぱいになって忘れてましたわ」
「相談って?」
「実はわたくしのお父様なんですけど、一度桃太様の顔が見たいと仰ってまして」
葵のお父さんって確か、病気でずっと入院してるって話してたよな? そのお父さんが俺に会いたいって、まさか…… 葵におだんごを食べさせたのを怒られたりして! 太らないようにして食べさせているつもりだが完璧ではないし、前に旅行に行った時の生おだんごの話を羨ましそうに聞いていたから……
「ふふふっ、桃太さんが想像しているような事はないと思いますわ」
「そ、そうか? 良かっ……」
「おだんごを食べさせてられて虜になった事と、いずれ生おだんごを食べてみたいから太りそうとしか話してませんわ! 桃太様が想像しているように、鬼島グループに歯向かったとか悪いようには伝えてませんから心配しなくても大丈夫ですわ! 桃太様とは末永くお付き合いしていきたいとは伝えましたが……」
おい! それを伝えたのか!? ……入院中のお父さん、葵の話を聞いてどう思ったんだろう、更に体調悪くなっていたら俺はどう責任を取ればいいんだ?
「でもその話をしてからお父様が大変ですの……」
やっぱり! あぁぁっ、土下座して詫びても許されないだろうな。
「『葵が結婚!? そうなればいずれ孫の顔を見られるかも!』なんて言い出して、みるみる元気になってきましたわ…… お医者様もとても驚いていて、今、色々と大変ですのよ」
……えっ? 逆に体調が良くなったってことか? それは喜ばしいことだけど、結婚って……
「結婚は否定しましたが…… 孫は見せられそうだと伝えましたわ」
いや、それは……
「えへへっ、葵さんも大変だねぇ、私のお母さんも『孫はまだ? いつ作るの?』って、家に帰るたびに聞いてきて大変なんだよぉ」
千和のおばさんか、俺にすら言ってくるからなぁ…… いやいや、それより孫だなんて気の早い話だな! 俺達にはまだそんな…… なぁ?
「わ、わたくしはいつでもいいですわよ! ……桃太様からは離れられないと思いますので」
「桃くんを知っちゃったら他の人なんて考えられないよねぇ、私は…… うーん、えへへっ、成り行きに任せよっかなぁ」
……コラっ、どこを触ってるんだ! おだんご食べたばかりでしょ?
「……まぁっ! お風呂の中で素敵なおだんごがどんぶらこしたがってますわね、ふふっ」
葵まで…… ゆっくり風呂にも入れないのか。
「えへへっ、桃くん」
「桃太様……」
さて、どっちの桃をどんぶらこするかな。
◇
「一時間休憩になりまーす」
「はーい」
今日は鬼島グループのアパレルブランドの商品の宣伝写真撮影をしています。
水着での撮影ではないから気分的には楽ですが、やはり久々の仕事は疲れますね。
このまま順調に行けば夕方には帰れそうです。
……あら? 千和ちゃんからメールが何件か来てますね。
……お風呂場、桃、おだんご? 写真か何かでしょうか? 動画ですね。
そしてメールに添付された動画を開いてみると……
な、何ですか!? お風呂でおだんごがぷかぷか浮いてます! それを千和ちゃんと葵ちゃんがパックンチョ…… ズルいです!!
次の動画には大きな桃が二つ並んでどんぶらこしていて、桃太さんらしき手が大きな桃を割ってます! これもズルいです!
最後の動画には桃、白玉、練乳……
「もしもし! 桃太さん、どういう事ですか!? ……ええ、はい ……帰ったら約束ですよ? ……はい、分かりました、どんぶらこも忘れないで下さいね? ……はい、私も…… 愛してます」
……まったく! あれだけつまみ食いは駄目だと話しているのに!
でも『愛してる』ですか、うふっ、うふふっ……
◇
はぁぁ…… 補習なんてやってられないよ、でもあたしが学校をサボっていたせいだから仕方ないか。
もうすぐ卒業だし、補習を受けないと留年しちゃうもんな。
でもちゃんと卒業出来たら桃太の家に永久就職…… へへっ、へへへっ。
さて、もう少しで今日の授業は終わりだから頑張ろう!
……んっ? ポケットに入れているスマホが震えてるな。
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ど、どんぶらこ!?
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