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もう作る元気はないからね?
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お見舞いから帰宅すると既に三人が準備をして待っていて、すぐに風呂場へと連れていかれた。
気が付けば四人に洗浄され、お湯で茹でられ、ずるずると食卓へと引きずられていった。
「仕上げのみたらしはまず葵ちゃんからね?」
「分かりましたわ、下ごしらえしていたらお腹が空いて大変でしたのよ? ほら、みたらしですわぁ……」
たっぷりのみたらしを見せてきた葵は、そのままおだんごにみたらしを塗り付けるように……
◇
奇跡とも呼べる回復で元気になった虎雄さん。
嬉しさのあまり毎日仕事の予定を減らして病院にお見舞いに来ていますが、ここ最近はまるで新婚の頃に戻ったかのように虎雄さんに甘えてしまって少し反省しています。
だって仕方ないですわよね? 最愛の人がもう長くないと言われたんですのよ?
葵の前では強い母で居続けようと気丈に振る舞い、知られない所で毎日一人で泣いていたのですから。
でも緊張の糸が切れた反動は恐ろしいですわ…… 葵の前ですら虎雄さんに甘えるのを躊躇わなくなってしまいましたもの。
それにしても…… ああ、久しぶりに金棒で鬼退治されてしまいましたわぁ…… 元気になったから元気になったのかは分かりませんが、やはり鬼退治は良いものですわ……
「あの、奥様…… お嬢様の事なんですが……」
葵を送り届けてすぐにUターンして戻って来た車で会社に戻る途中、葵の秘書である鈴鹿が何やら葵の事で相談があるようで話しかけて来ました。
……それより何だかこの車の中、変なニオイがしますわね。
「葵がどうかしましたか?」
もしかしてわたくしが臭いのかしら? ちゃんと鬼退治の後始末はしたはずですけれど。
「実は……」
そして鈴鹿は、葵が最近桃太さんの家に入り浸っている事と、婚前鬼退治をしているのではないかと心配になっているみたいですわ。
「そんな事をあなたが心配しなくても大丈夫ですわ、それを含めて先ほどきちんと挨拶されましたから」
鬼退治されたくなる気持ちも分かりますしね、ふふっ。
「で、ですが、先ほども病院への送り迎えの車の中でも鬼退治未遂な事をされていて……」
な、何をやってますのーー!!
道理で匂うと思いましたわ!
……お仕置きが必要かもしれませんわね、葵。
わたくしだって虎雄さんとそんな大胆な事をしたことないのに!!
「……葵にきつく言っておきますわ」
葵の大胆さには驚きましたわ……
わたくしだって負けてられませんわね、葵、わたくし負けず嫌いなんですのよ?
虎雄さんが退院したら……
◇
「お、おだんごで鬼退治されてしまいましたわぁ……」
「へへっ、葵もだいぶやるようになったな」
「良い食べっぷりでしたよ」
「大玉スイカも上手に食べさせてたねぇ」
それぞれおだんごを囲んで感想会。
でも食べ終わったおだんごを眺めながら語り合うのは止めて欲しい。
食後の片付けを四人がかりでされた時にはまた振る舞う準備が整ってしまいそうになったが、何とか堪えて今に至る。
「こう見ると一口サイズのおだんごも可愛らしいですわね」
「えへへっ、そうだよね」
「ずっと眺めていたくなりますよね」
「これがあんなおだんごになるんだからなぁ、不思議だ」
そんなに見つめてももう作る元気はないからね? ほら、みんなも休憩しよう。
それにしても今日は緊張したなぁ。
葵の両親にも一応認められたという事で、あと大きな問題と言えば……
「そういえばもうすぐ桃くんのおじさんとおばさんが帰ってくるね」
そう、親父達が帰ってくるんだ。
世界一周旅行も予定ではあと一週間ほど。
「どうしましょう…… ご両親になんて挨拶をすればいいんですかね?」
「恋人…… 愛人って言うのもなぁ」
「みんなパートナーと言った方が分かりやすいでしょうか」
「心配しなくても大丈夫だよ、私がおばさんに『桃くんを支える仲間(お嫁さん)』だよって説明してるから、葵さんの事も報告してるしね、えへへっ」
だからどうして息子である俺に一切連絡がなくて、千和とは頻繁にやり取りしてるんだよ! ……でも千和は母さんにかなり信頼されているから、千和から説明してくれたなら助かるけど。
「それではわたくしはお義父様とお義母様を出迎えるパーティーの準備を手配致しますわ!」
「パーティー!? わざわざ帰ってきた親父達のためにする必要はない……」
「自己紹介も兼ねてますし、明るい雰囲気の場で顔合わせするのは良いかもしれませんね」
「そうだよな! 桃太も久しぶりの再開だし賑やかな方が良いに決まってる」
「自己紹介もだけど、これからは家族になるだろうし、みんなに良い印象を持ってもらわないと」
必要はない…… とは言いづらくなってしまった。
親父なら賑やかなのが好きだし喜びそう。
母さんは…… きっとたくさん娘が出来たと言ってみんなを可愛がってくれると思う。
家に帰って来たら四人の女の子が住んでて住居部分は増築している…… 千和が報告しているとしても、実際自分の目で見たら驚くだろうな。
「良かったね、桃くん」
「えっ? あぁ……」
親父達が帰って来る事か? いや、安心はするけど…… うーん。
◇
おだんごを通じて姉妹のようになった私達。
これからも私達は桃くんを出来る限り支えていきたいと思っている。
きっと私一人じゃ支え切れなかった。
美鳥さんが来て、桃くんのお団子の美味しさをより多くの人に知ってもらえた。
きーちゃんが来て、桃くんがお団子作りに集中出来る時間が増え、新商品も生まれた。
葵さんが来て、更に桃くんが働きやすい環境になり、私生活の充実にも繋がった。
そして結果的に桃くんのお団子作りの自信にも繋がり、桃くんの心の余裕が出来たように感じる。
今までもそうだったが、最近はより私達一人一人を大切にしてくれて、私達の幸せを一番に考えてくれているのが分かる。
それに……
四人を相手におだんご作り。
桃くんにはそれぞれみんながどうすればお腹が満たされるのか分かっているのかな? おだんご作りでも毎回幸せにしてもらって……
もう私達は桃くん無しの生活は考えられないんだよ? だから精一杯支えるからこれからもよろしくね、桃くん。
えへへっ、一口サイズのおだんご、みんなが見てないうちに食べちゃお…… あむっ。
◇
親父達の話題で盛り上がっている中、千和がこっそりとつまみ食いし始めたことからおだんごパーティーが再び開催された。
おだんごの材料が不足しそうだから、何とかフルーツを捌き、盛り合わせを作るよう心がけた。
結果的、捌きすぎて果汁まみれになってしまったが、四人には満腹になってもらうことが出来たと思う。
しばらく満腹の余韻に浸っている四人とベタベタしていたらいつの間にかみんな眠ってしまっていたみたいた。
後片付けは誰かがしてくれたみたいで、一応は綺麗になってはいるが…… 風呂に入ってくるか。
一人で湯船に浸かり、親父達が旅行に行った後、ガラッと変わった俺の周りの環境についてぼんやりと思い出していた。
美鳥と出会い、輝衣とも仲良くなって、葵とまでこんな関係になるなんて……
俺の団子を気に入ってくれたのがきっかけだが、その縁をより強く結び付けてくれたのは、間違いなく千和がずっとそばに居てくれたからだ。
四人に差を付けるつもりはないが、付き合いの長さでいうとやっぱり千和なんだよな。
「えへへっ、お邪魔しまーす」
「千和? 寝てたんじゃ……」
千和の事を考えていたら本人が現れてビックリしたが…… 千和だからなぁ。
「桃くんが起きたのに気が付いて、私もお風呂入りたくなっちゃったんだぁ」
昔から変わらない…… 何故かいつも千和は俺のそばにいようとするんだよ。
「おいで、千和」
「えへへっ、はーい」
不思議と邪魔だと思ったことはない。
きっと人との距離の取り方が上手いんだろうな。
湯船に入ってきた千和を抱き寄せ、何となく頭を撫でると
「どうしたのー? 何か子供扱いされてるみたいで恥ずかしいよぉ」
「そうか? よしよーし、千和ちゃんは良い子だねぇー」
「や、やめてよぉー、えへっ、えへへっ」
うん、可愛い。
「……色々ありがとう千和、これからもよろしく」
「もう! どうしたの急にー」
「……親父達が帰ってきたらあまりこうやって千和をよしよし出来なくなるからな、今のうちにやっておかないと、ほーら千和ちゃん、よしよし、よしよーし」
「もう…… 桃くん、よしよしも良いけど…… んっ!」
ははっ、キスか? 分かったよ。
その後、俺達は逆上せてしまうギリギリまで湯船の中でイチャイチャしていた。
気が付けば四人に洗浄され、お湯で茹でられ、ずるずると食卓へと引きずられていった。
「仕上げのみたらしはまず葵ちゃんからね?」
「分かりましたわ、下ごしらえしていたらお腹が空いて大変でしたのよ? ほら、みたらしですわぁ……」
たっぷりのみたらしを見せてきた葵は、そのままおだんごにみたらしを塗り付けるように……
◇
奇跡とも呼べる回復で元気になった虎雄さん。
嬉しさのあまり毎日仕事の予定を減らして病院にお見舞いに来ていますが、ここ最近はまるで新婚の頃に戻ったかのように虎雄さんに甘えてしまって少し反省しています。
だって仕方ないですわよね? 最愛の人がもう長くないと言われたんですのよ?
葵の前では強い母で居続けようと気丈に振る舞い、知られない所で毎日一人で泣いていたのですから。
でも緊張の糸が切れた反動は恐ろしいですわ…… 葵の前ですら虎雄さんに甘えるのを躊躇わなくなってしまいましたもの。
それにしても…… ああ、久しぶりに金棒で鬼退治されてしまいましたわぁ…… 元気になったから元気になったのかは分かりませんが、やはり鬼退治は良いものですわ……
「あの、奥様…… お嬢様の事なんですが……」
葵を送り届けてすぐにUターンして戻って来た車で会社に戻る途中、葵の秘書である鈴鹿が何やら葵の事で相談があるようで話しかけて来ました。
……それより何だかこの車の中、変なニオイがしますわね。
「葵がどうかしましたか?」
もしかしてわたくしが臭いのかしら? ちゃんと鬼退治の後始末はしたはずですけれど。
「実は……」
そして鈴鹿は、葵が最近桃太さんの家に入り浸っている事と、婚前鬼退治をしているのではないかと心配になっているみたいですわ。
「そんな事をあなたが心配しなくても大丈夫ですわ、それを含めて先ほどきちんと挨拶されましたから」
鬼退治されたくなる気持ちも分かりますしね、ふふっ。
「で、ですが、先ほども病院への送り迎えの車の中でも鬼退治未遂な事をされていて……」
な、何をやってますのーー!!
道理で匂うと思いましたわ!
……お仕置きが必要かもしれませんわね、葵。
わたくしだって虎雄さんとそんな大胆な事をしたことないのに!!
「……葵にきつく言っておきますわ」
葵の大胆さには驚きましたわ……
わたくしだって負けてられませんわね、葵、わたくし負けず嫌いなんですのよ?
虎雄さんが退院したら……
◇
「お、おだんごで鬼退治されてしまいましたわぁ……」
「へへっ、葵もだいぶやるようになったな」
「良い食べっぷりでしたよ」
「大玉スイカも上手に食べさせてたねぇ」
それぞれおだんごを囲んで感想会。
でも食べ終わったおだんごを眺めながら語り合うのは止めて欲しい。
食後の片付けを四人がかりでされた時にはまた振る舞う準備が整ってしまいそうになったが、何とか堪えて今に至る。
「こう見ると一口サイズのおだんごも可愛らしいですわね」
「えへへっ、そうだよね」
「ずっと眺めていたくなりますよね」
「これがあんなおだんごになるんだからなぁ、不思議だ」
そんなに見つめてももう作る元気はないからね? ほら、みんなも休憩しよう。
それにしても今日は緊張したなぁ。
葵の両親にも一応認められたという事で、あと大きな問題と言えば……
「そういえばもうすぐ桃くんのおじさんとおばさんが帰ってくるね」
そう、親父達が帰ってくるんだ。
世界一周旅行も予定ではあと一週間ほど。
「どうしましょう…… ご両親になんて挨拶をすればいいんですかね?」
「恋人…… 愛人って言うのもなぁ」
「みんなパートナーと言った方が分かりやすいでしょうか」
「心配しなくても大丈夫だよ、私がおばさんに『桃くんを支える仲間(お嫁さん)』だよって説明してるから、葵さんの事も報告してるしね、えへへっ」
だからどうして息子である俺に一切連絡がなくて、千和とは頻繁にやり取りしてるんだよ! ……でも千和は母さんにかなり信頼されているから、千和から説明してくれたなら助かるけど。
「それではわたくしはお義父様とお義母様を出迎えるパーティーの準備を手配致しますわ!」
「パーティー!? わざわざ帰ってきた親父達のためにする必要はない……」
「自己紹介も兼ねてますし、明るい雰囲気の場で顔合わせするのは良いかもしれませんね」
「そうだよな! 桃太も久しぶりの再開だし賑やかな方が良いに決まってる」
「自己紹介もだけど、これからは家族になるだろうし、みんなに良い印象を持ってもらわないと」
必要はない…… とは言いづらくなってしまった。
親父なら賑やかなのが好きだし喜びそう。
母さんは…… きっとたくさん娘が出来たと言ってみんなを可愛がってくれると思う。
家に帰って来たら四人の女の子が住んでて住居部分は増築している…… 千和が報告しているとしても、実際自分の目で見たら驚くだろうな。
「良かったね、桃くん」
「えっ? あぁ……」
親父達が帰って来る事か? いや、安心はするけど…… うーん。
◇
おだんごを通じて姉妹のようになった私達。
これからも私達は桃くんを出来る限り支えていきたいと思っている。
きっと私一人じゃ支え切れなかった。
美鳥さんが来て、桃くんのお団子の美味しさをより多くの人に知ってもらえた。
きーちゃんが来て、桃くんがお団子作りに集中出来る時間が増え、新商品も生まれた。
葵さんが来て、更に桃くんが働きやすい環境になり、私生活の充実にも繋がった。
そして結果的に桃くんのお団子作りの自信にも繋がり、桃くんの心の余裕が出来たように感じる。
今までもそうだったが、最近はより私達一人一人を大切にしてくれて、私達の幸せを一番に考えてくれているのが分かる。
それに……
四人を相手におだんご作り。
桃くんにはそれぞれみんながどうすればお腹が満たされるのか分かっているのかな? おだんご作りでも毎回幸せにしてもらって……
もう私達は桃くん無しの生活は考えられないんだよ? だから精一杯支えるからこれからもよろしくね、桃くん。
えへへっ、一口サイズのおだんご、みんなが見てないうちに食べちゃお…… あむっ。
◇
親父達の話題で盛り上がっている中、千和がこっそりとつまみ食いし始めたことからおだんごパーティーが再び開催された。
おだんごの材料が不足しそうだから、何とかフルーツを捌き、盛り合わせを作るよう心がけた。
結果的、捌きすぎて果汁まみれになってしまったが、四人には満腹になってもらうことが出来たと思う。
しばらく満腹の余韻に浸っている四人とベタベタしていたらいつの間にかみんな眠ってしまっていたみたいた。
後片付けは誰かがしてくれたみたいで、一応は綺麗になってはいるが…… 風呂に入ってくるか。
一人で湯船に浸かり、親父達が旅行に行った後、ガラッと変わった俺の周りの環境についてぼんやりと思い出していた。
美鳥と出会い、輝衣とも仲良くなって、葵とまでこんな関係になるなんて……
俺の団子を気に入ってくれたのがきっかけだが、その縁をより強く結び付けてくれたのは、間違いなく千和がずっとそばに居てくれたからだ。
四人に差を付けるつもりはないが、付き合いの長さでいうとやっぱり千和なんだよな。
「えへへっ、お邪魔しまーす」
「千和? 寝てたんじゃ……」
千和の事を考えていたら本人が現れてビックリしたが…… 千和だからなぁ。
「桃くんが起きたのに気が付いて、私もお風呂入りたくなっちゃったんだぁ」
昔から変わらない…… 何故かいつも千和は俺のそばにいようとするんだよ。
「おいで、千和」
「えへへっ、はーい」
不思議と邪魔だと思ったことはない。
きっと人との距離の取り方が上手いんだろうな。
湯船に入ってきた千和を抱き寄せ、何となく頭を撫でると
「どうしたのー? 何か子供扱いされてるみたいで恥ずかしいよぉ」
「そうか? よしよーし、千和ちゃんは良い子だねぇー」
「や、やめてよぉー、えへっ、えへへっ」
うん、可愛い。
「……色々ありがとう千和、これからもよろしく」
「もう! どうしたの急にー」
「……親父達が帰ってきたらあまりこうやって千和をよしよし出来なくなるからな、今のうちにやっておかないと、ほーら千和ちゃん、よしよし、よしよーし」
「もう…… 桃くん、よしよしも良いけど…… んっ!」
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