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あははっ! もうどうにでもなれー!
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◇
「くーるーみっ!」
「きゃっ! ……もう、きびちゃんったらぁ、ビックリしたぁ、うふふっ」
「へへっ、今日も可愛いよ」
「ありがと! きびちゃんも…… カッコいい」
いきなり後ろから抱き着いてくるなんて、きびちゃんは甘えんぼさんね…… んっ、すぐにこねこねしたがるし…… 本当におだんご作りが好きなんだからぁ。
「あらぁ、喜火太《きびた》ちゃんと胡桃《くるみ》ちゃん、帰って来たのかい?」
「いらっしゃいませ、お久しぶりですね! ええ、二週間ほど前に帰って来たんですよ」
「そうなの、それにしても…… 相変わらず仲良しねぇ」
やだぁ、きびちゃん、常連さんがお団子を買いに来てくれてるんだから、桃から手を離してぇ!
「うふふっ、そうですか? ありがとうございます」
カウンターでお客さんから見えないからって…… もう! お腹空いちゃうから止めてよぉ。
「そういえば今日は桃太ちゃんとお団子四姉妹…… じゃなくてお嫁さん達はいないのかい?」
「んっ、え、えぇ、今日から卒業旅行に行ってるので、お、お休みです」
あの子達、近所ではお団子四姉妹なんて呼ばれてるの? でもたしかにいつもお団子のように串に……
「卒業旅行!? 若い男女だけでの旅行…… これはまたスクープかもしれないねぇ!」
あぁん、また桃ちゃんの事を噂されちゃう! 四人もお嫁さんがいるから娯楽の少ない田舎では只でさえ話題になりがちなのに。
『きっと現代の桃○郎よ! 腰につけたお団子で夜な夜などんぶらこしてるんだわ!』なんて言われてるのを聞いちゃったから、少しかわいそう…… 当たってるんだけどね。
「これは会議になりそうだから多めに買っていくわね! じゃ、またね胡桃ちゃん!」
「あ、ありがとうございましたぁ……」
ふぅ…… 買っていってくれたのは嬉しいけど……
「……きびちゃん? イタズラばっかりして! ……おしおきしちゃうよ?」
「えっ、おしおき!?」
きびちゃんったら嬉しそうな顔をしてる…… うふふっ、仕方ないなぁ。
「……ちょっと休憩しましょ?」
「へへっ、うん!」
うふっ、今日は私がたーっぷりおしおきしちゃうんだから!
◇
「お、おい! 旅行ってどこに行くんだよ!」
「ふふっ、着いてからのお楽しみですわ!」
お楽しみって……
今日は俺、千和、輝衣が無事高校を卒業出来た記念として、葵が準備してくれた旅行に向かうために、朝一番に葵の会社の車である、例の高級車が家まで迎えに来た。
表向きは『卒業旅行』という事になっているが、本当は『生おだんご大盤振る舞い計画第二弾』がメインイベントらしい。
『らしい』って何だよ! って思っただろ? 俺だって四人がひそひそと話しているのを小耳に挟んだだけで、旅行について何も教えてくれないんだから仕方ないじゃないか。
そして高級車で移動すること一時間、着いた先はヘリポートだった。
「わぁぁ! ヘリコプターなんて初めて! ドキドキするね」
「は、はい…… ちょっぴり怖いですぅ……」
「みい、大丈夫だって! へへっ、ワクワクするなぁ」
「さあ、皆さん、乗りますわよ!」
だ、だからどこに行くんだよ! おーい、聞いてる? ヘリコプターの音で聞こえないか、あははっ! もうどうにでもなれー!
◇
「ヘリコプター!? だ、大丈夫なの?」
「千和の話ではヘリコプターに乗って行くって言ってたわよ? 私も乗ってみたいなー」
「シズちゃん…… 娘に何かあったらって心配にならないの?」
「心配は心配だけど、本人達は楽しみにしているみたいだし止められないわよ、それで…… 聞いた? 旅行先で『生おだんご』を食べるつもりみたいよ? やぁーねー、娘が母親にそんな事を報告するだなんて、きっと今頃生おだんごの事で頭いっぱいなのよあの子、私もパパと初めて生で食べた時は庭を駆け回りそうなくらい嬉しかったわぁ…… あっ、今でもたまに食べるけど、生は美味しいわよね! 太らないようにしているけど、思わずワンワンと鳴いちゃうくらい!」
千和ちゃんの母親の静《しず》ちゃん…… ご近所さんで同い年の子供がいるから昔から仲良しだけど、相変わらずのマシンガントークね。
「でもそうなったらくーちゃん(胡桃)と本当に家族になれるわ、千和と桃太くんが仲良しだから、もしかして…… なんて昔に笑い話をしていた事が現実になったなるなんて素敵よね、それに他にもお嫁さんもいるし、大家族になっちゃうわぁ…… そのうち他の子の親御さんにも挨拶しとかなきゃいけないわね! でもうちのパパ大丈夫かしら? 身体は大きいのに恥ずかしがり屋でボソボソ喋るし、ちゃんと挨拶できるかなぁ…… 私の前や夜はあんなに饒舌なのに、でもそこが可愛い所なんだけどね? あぁ、この間なんか首輪を着けられて……」
そうよねぇ、きびちゃんも大丈夫かなぁ、特に葵ちゃんの母親には色々迷惑かけちゃったし、きびちゃんもあんな事言われたからきっと苦手意識が…… ちょっと待って!? く、首輪!? そ、その話を詳しく聞かせてよ!
「でも、うちのパパ…… 賢斗《けんと》くんと喜火太くんも意外と仲良しだし挨拶くらい大丈夫よね、千和達が帰って来たら聞いてみようかしら? 出来ればみんなで顔合わせもしておきたいわね…… うん、だって生おだんごはみんなで食べるんでしょ? そうなったら太るのは千和だけとも限らないし、あっ! そういえば千和達の旅行先の話なんだけど……」
シズちゃん!? だから、あの、首輪……
◇
「わっ、わっ! 見て下さい! 海ですよ!」
「ヘリコプターって意外と速いんだな」
「わぁ…… あっという間に陸地が見えなくなっちゃったよ!」
ヘリコプターに乗せられ、何処かへと飛んでいく。
何を聞いても聞こえないのか答えてもらえないし、もう乗ってしまった以上諦めるしかない。
外を覗き、下を見てみると海…… 本当に何処へ向かっているんだろう。
「皆さん、気分は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよー」
「ああ大丈夫、楽しいぞ!」
「ちょ、ちょっと怖いですけど大丈夫です」
千和と輝衣は楽しそうに窓の外を指差しながら話をして、美鳥はチラチラと外を見つつ、隣に座る俺の手を強く握っている。
後方に座っている俺達とは別に、葵は前方に座り何やら操縦士の人と話をしていた。
「あそこに行くのは久しぶりですわ、手筈は整ってますの?」
「はい、施設の準備は完了して、周辺も整備しておきました」
「そう、ご苦労様、ふふっ…… あっ、皆さん、見えてきましたわよ!」
葵がこちらに振り向き、前方を指差しながら話しかけてきた。
そしてみんなで指差す方向を見てみると……
「あれがそうなんだ!」
「へぇ…… 確かにヘリコプターで来ないと大変そうだな」
「凄い所にありますね……」
そこに見えたのは海の中にポツンとある島だった。
「葵、もしかして旅行先って……」
「ふふっ、そうですわ桃太様、今回の卒業旅行の目的地は鬼島家が所有する無人島、その中にある別荘とプライベートビーチですわー!」
無人島に別荘!? さすがは金持ち、というか鬼島グループ…… ヘリコプターでしか行けないような場所に別荘を建てるなんて凡人には出来ないぞ。
「そして、この無人島の名は…… 『鬼ヶ島』ですわー!!」
……な、なんだってー!!
「鬼島家の所有する無人島で……」
「名前が鬼ヶ島って……」
「絶対そうだと思いました……」
えぇっ!? 三人は何だか呆れたような顔をしているが、驚かないのか!?
「おーっほっほっ! 桃太様だけでも驚いてくれて嬉しいですわ! ……わたくしも正直、このネーミングはどうかと思ってましたのよ、でもお祖父様が決めた名前ですので……」
俺だけ驚いていて変な空気になってしまったが、とりあえずヘリコプターはゆっくり高度を下げ、島へ着陸した。
「くーるーみっ!」
「きゃっ! ……もう、きびちゃんったらぁ、ビックリしたぁ、うふふっ」
「へへっ、今日も可愛いよ」
「ありがと! きびちゃんも…… カッコいい」
いきなり後ろから抱き着いてくるなんて、きびちゃんは甘えんぼさんね…… んっ、すぐにこねこねしたがるし…… 本当におだんご作りが好きなんだからぁ。
「あらぁ、喜火太《きびた》ちゃんと胡桃《くるみ》ちゃん、帰って来たのかい?」
「いらっしゃいませ、お久しぶりですね! ええ、二週間ほど前に帰って来たんですよ」
「そうなの、それにしても…… 相変わらず仲良しねぇ」
やだぁ、きびちゃん、常連さんがお団子を買いに来てくれてるんだから、桃から手を離してぇ!
「うふふっ、そうですか? ありがとうございます」
カウンターでお客さんから見えないからって…… もう! お腹空いちゃうから止めてよぉ。
「そういえば今日は桃太ちゃんとお団子四姉妹…… じゃなくてお嫁さん達はいないのかい?」
「んっ、え、えぇ、今日から卒業旅行に行ってるので、お、お休みです」
あの子達、近所ではお団子四姉妹なんて呼ばれてるの? でもたしかにいつもお団子のように串に……
「卒業旅行!? 若い男女だけでの旅行…… これはまたスクープかもしれないねぇ!」
あぁん、また桃ちゃんの事を噂されちゃう! 四人もお嫁さんがいるから娯楽の少ない田舎では只でさえ話題になりがちなのに。
『きっと現代の桃○郎よ! 腰につけたお団子で夜な夜などんぶらこしてるんだわ!』なんて言われてるのを聞いちゃったから、少しかわいそう…… 当たってるんだけどね。
「これは会議になりそうだから多めに買っていくわね! じゃ、またね胡桃ちゃん!」
「あ、ありがとうございましたぁ……」
ふぅ…… 買っていってくれたのは嬉しいけど……
「……きびちゃん? イタズラばっかりして! ……おしおきしちゃうよ?」
「えっ、おしおき!?」
きびちゃんったら嬉しそうな顔をしてる…… うふふっ、仕方ないなぁ。
「……ちょっと休憩しましょ?」
「へへっ、うん!」
うふっ、今日は私がたーっぷりおしおきしちゃうんだから!
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「お、おい! 旅行ってどこに行くんだよ!」
「ふふっ、着いてからのお楽しみですわ!」
お楽しみって……
今日は俺、千和、輝衣が無事高校を卒業出来た記念として、葵が準備してくれた旅行に向かうために、朝一番に葵の会社の車である、例の高級車が家まで迎えに来た。
表向きは『卒業旅行』という事になっているが、本当は『生おだんご大盤振る舞い計画第二弾』がメインイベントらしい。
『らしい』って何だよ! って思っただろ? 俺だって四人がひそひそと話しているのを小耳に挟んだだけで、旅行について何も教えてくれないんだから仕方ないじゃないか。
そして高級車で移動すること一時間、着いた先はヘリポートだった。
「わぁぁ! ヘリコプターなんて初めて! ドキドキするね」
「は、はい…… ちょっぴり怖いですぅ……」
「みい、大丈夫だって! へへっ、ワクワクするなぁ」
「さあ、皆さん、乗りますわよ!」
だ、だからどこに行くんだよ! おーい、聞いてる? ヘリコプターの音で聞こえないか、あははっ! もうどうにでもなれー!
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「ヘリコプター!? だ、大丈夫なの?」
「千和の話ではヘリコプターに乗って行くって言ってたわよ? 私も乗ってみたいなー」
「シズちゃん…… 娘に何かあったらって心配にならないの?」
「心配は心配だけど、本人達は楽しみにしているみたいだし止められないわよ、それで…… 聞いた? 旅行先で『生おだんご』を食べるつもりみたいよ? やぁーねー、娘が母親にそんな事を報告するだなんて、きっと今頃生おだんごの事で頭いっぱいなのよあの子、私もパパと初めて生で食べた時は庭を駆け回りそうなくらい嬉しかったわぁ…… あっ、今でもたまに食べるけど、生は美味しいわよね! 太らないようにしているけど、思わずワンワンと鳴いちゃうくらい!」
千和ちゃんの母親の静《しず》ちゃん…… ご近所さんで同い年の子供がいるから昔から仲良しだけど、相変わらずのマシンガントークね。
「でもそうなったらくーちゃん(胡桃)と本当に家族になれるわ、千和と桃太くんが仲良しだから、もしかして…… なんて昔に笑い話をしていた事が現実になったなるなんて素敵よね、それに他にもお嫁さんもいるし、大家族になっちゃうわぁ…… そのうち他の子の親御さんにも挨拶しとかなきゃいけないわね! でもうちのパパ大丈夫かしら? 身体は大きいのに恥ずかしがり屋でボソボソ喋るし、ちゃんと挨拶できるかなぁ…… 私の前や夜はあんなに饒舌なのに、でもそこが可愛い所なんだけどね? あぁ、この間なんか首輪を着けられて……」
そうよねぇ、きびちゃんも大丈夫かなぁ、特に葵ちゃんの母親には色々迷惑かけちゃったし、きびちゃんもあんな事言われたからきっと苦手意識が…… ちょっと待って!? く、首輪!? そ、その話を詳しく聞かせてよ!
「でも、うちのパパ…… 賢斗《けんと》くんと喜火太くんも意外と仲良しだし挨拶くらい大丈夫よね、千和達が帰って来たら聞いてみようかしら? 出来ればみんなで顔合わせもしておきたいわね…… うん、だって生おだんごはみんなで食べるんでしょ? そうなったら太るのは千和だけとも限らないし、あっ! そういえば千和達の旅行先の話なんだけど……」
シズちゃん!? だから、あの、首輪……
◇
「わっ、わっ! 見て下さい! 海ですよ!」
「ヘリコプターって意外と速いんだな」
「わぁ…… あっという間に陸地が見えなくなっちゃったよ!」
ヘリコプターに乗せられ、何処かへと飛んでいく。
何を聞いても聞こえないのか答えてもらえないし、もう乗ってしまった以上諦めるしかない。
外を覗き、下を見てみると海…… 本当に何処へ向かっているんだろう。
「皆さん、気分は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよー」
「ああ大丈夫、楽しいぞ!」
「ちょ、ちょっと怖いですけど大丈夫です」
千和と輝衣は楽しそうに窓の外を指差しながら話をして、美鳥はチラチラと外を見つつ、隣に座る俺の手を強く握っている。
後方に座っている俺達とは別に、葵は前方に座り何やら操縦士の人と話をしていた。
「あそこに行くのは久しぶりですわ、手筈は整ってますの?」
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「そう、ご苦労様、ふふっ…… あっ、皆さん、見えてきましたわよ!」
葵がこちらに振り向き、前方を指差しながら話しかけてきた。
そしてみんなで指差す方向を見てみると……
「あれがそうなんだ!」
「へぇ…… 確かにヘリコプターで来ないと大変そうだな」
「凄い所にありますね……」
そこに見えたのは海の中にポツンとある島だった。
「葵、もしかして旅行先って……」
「ふふっ、そうですわ桃太様、今回の卒業旅行の目的地は鬼島家が所有する無人島、その中にある別荘とプライベートビーチですわー!」
無人島に別荘!? さすがは金持ち、というか鬼島グループ…… ヘリコプターでしか行けないような場所に別荘を建てるなんて凡人には出来ないぞ。
「そして、この無人島の名は…… 『鬼ヶ島』ですわー!!」
……な、なんだってー!!
「鬼島家の所有する無人島で……」
「名前が鬼ヶ島って……」
「絶対そうだと思いました……」
えぇっ!? 三人は何だか呆れたような顔をしているが、驚かないのか!?
「おーっほっほっ! 桃太様だけでも驚いてくれて嬉しいですわ! ……わたくしも正直、このネーミングはどうかと思ってましたのよ、でもお祖父様が決めた名前ですので……」
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