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おまけ (葵、美鳥の、ある日の話)
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「いつもお世話になっております、鬼島副社長」
「あら、ごきげんよう、この間の契約ですが……」
はぁっ…… 副社長ともなれば同業者などを集めたパーティーに呼ばれる事があり、会社のために参加しなくてはいけないのですが…… 正直面倒臭いですわ。
早く家に帰って皆さんとおしゃべりしたり、子供達と遊んで癒されたいですわ。
でも今日はお父様とお母様が居る手前、出席しないわけにはいかなくて…… そんな憂鬱なパーティーですけど、ふふっ、今日は強力な助っ人が来ているので気分が良いですわ!!
「あの…… 鬼島副社長、隣の方は?」
「ああっ失礼、わたくしの主人の桃太様ですわ」
「葵がお世話になってます、吉備桃太と申します」
「ご、ご主人、では……」
ふふふっ、分かってしまいましたか? 分かってしまいましたわね! おーっほっほっ! そう、桃太様が抱いている可愛い可愛いわたくし達の宝物……
「そしてこちらが娘の『紫音《しおん》』ですわ!!」
知らない変な人ばかりいますから、怯えてパパにしがみついちゃってますわ…… ふふっ、あぁ、そんなわたくし達の子、可愛いですわー!
葵と桃太、青とピンクから生まれた紫音…… 一歳になりましたが目元と髪色はわたくしに、鼻と口元は桃太様に似て…… 食べちゃいたいくらい可愛いんですの。
そんな愛する旦那様と娘を助っ人として連れてきたので、わたくしは今、上機嫌ですわ! ……本当はわたくしがパーティーに出るのを渋っていたので、お父様が桃太様もパーティーに出るよう手を回したんですけどね。
「可愛らしいお嬢さんですね、跡継ぎも生まれて鬼島グループは安泰……」
「紫音ちゃーーん!! じぃじでちゅよー!」
「へっ!? き、鬼島虎雄会長……」
「あなた! もう、わたくしドレスなんですから走り出さないで下さいまし! ……あらぁ! 紫音ちゃんごきげんよう、グランマですわよー?」
「あ、朱凛社長まで…… い、いつもお世話に……」
「あぁっ、今日も可愛いぃぃっ!! えへえへっ……」
「まったく…… 虎雄さんは紫音ちゃんにメロメロですわね、あら、葵、桃太さんもごきげんよう」
「ごきげんよう、お母様、お父様……」
お父様、わたくしをパーティーに参加させたいんじゃなくて、紫音を連れて来て欲しかっただけじゃないんですの!?
「あっ、これはこれは…… 先日の契約の件は……」
お父様? 今更取り繕っても孫にデレデレしているのはバッチリ見られてますから意味ないですわよ? ちゃっかり紫音を抱っこしてますし。
紫音が誕生し、急激に元気になったお父様。
今では月に一度、病院で検査をしていますが普通に生活を送れるまでに回復しました。
わたくしもお母様もそれは泣くほど嬉しかったのですが……
「ありゃ、どうちたんだい紫音ちゃん? あっちのピカピカ光ってるのが気になるのかなぁー?」
元気過ぎて困るくらいですわ。
特に紫音の事となると、更に元気になって…… 毎日『写真を送れ』だの『テレビ電話させろ』だの、しまいには『丁度仕事でこっちの方に来たから寄っちゃった』なんてわざわざ遠回りしてまで紫音に会いに来て…… 困りますわ。
「あなた…… 紫音ちゃんが泣き出しそうですから、わたくしが抱っこしますわ」
お母様もお父様ほどではないにしろ紫音にデレデレ、わたくしの時みたいに英才教育とまではいかないが、あれこれ知育玩具を買い与えては一緒に遊んでいますわ。
「ふふっ、グランマですわよ…… あらあら、ママではないですから、スイカジュースは出ませんよー?」
お母様!? 紫音にドレスを引っ張られて只でさえ見えそうなスイカがしっかり見えてしまいますから! 早く隠して下さいましー!
……はぁ、疲れますわぁ。
「あははっ、葵、大丈夫か?」
「大丈夫じゃありませんわ…… 慰めて下さいまし」
「ははっ、お疲れ様」
あぁん…… 桃太様がわたくしの背中を優しくさすって慰めてくれてますわぁ…… 好きぃ、愛してますわぁ。
自宅で仕事をしている時も、こうしていつも慰められて、愛されて…… あぁ、幸せですわぁ……
「あら? 先ほど挨拶に来てくれた方は?」
「えっ? 三人とも話しかけても反応ないからもう行っちゃったぞ?」
まあ! それは…… 仕方ないですわね、お父様とお母様もこれでは話にならないですし、とりあえず食事でも取りに行きましょうか。
◇
「吉備団子店のCM!?」
「はい、鬼島グループがスポンサーになってくれて私が主演みたいです、ローカルCMですけど、それで撮影の時……」
今日は葵さんからの仕事で、吉備団子店のCM撮影に来ています。
桃太さんのお団子の美味しさをもっと広めるため、葵さんが企画したらしいのですが……
「あぅっ! あぁっ、だぁっ」
うふふっ、娘の彩羽《いろは》…… 私と桃太さんとの間に生まれた可愛い娘。
私そっくりな顔、だけど輪郭や耳の形は桃太さんそっくりなんですよね。
今日はママが頑張ってお仕事をしている所を見ていて下さいね? パパと一緒に。
「あぅ、まぁま、まぁま」
うふふっ、ママはここに居ますよー?
あーん、可愛いです……
「美鳥、頑張ってね」
はい! うふふっ、桃太さんと彩羽に見守られながらの仕事…… やる気が溢れてきます!
吉備団子店のCMなので、CMに使うお団子は桃太さんの作った本物を使います。
そのために撮影現場に桃太さんも来てもらいました。
彩羽は…… 可愛いから連れて来ました。
決して桃太さんと彩羽と私が幸せそうにしているところを多くの人に見せびらかしたいなんで気持ちはこれっぽっちもありません! 本当ですよ?
でも、なるほど…… 先日、葵ちゃんが仕事でパーティーに出席した時に、桃太さんと紫音ちゃんを連れて行ったら調子が良かったと言っていたのが分かる気がします。
愛する人達が近くにいるだけでこんなに気分が違うんですね。
「では撮影を開始しまーす、HATOKOさんはみたらし団子を一口食べてから『お団子食べるなら、吉備団子店!』でお願いします」
うふふっ、分かりました。
子供を産んでからは仕事量はかなり減らして、水着での撮影はNG、今はママさん向けのファッション雑誌やママタレントとしてちょこっとテレビに出るくらい。
でも仕事を減らしていても一応プロですから大丈夫です。
「それでは、3、2、……」
みたらし団子を…… あぁん…… んぐっ、んぐっ…… うふふっ、美味しいです、これは桃太さんの準備したお団子ですね。
『お団子食べるなら……』
「カット!! …………」
えっ!? えっ!? 今のバッチリじゃなかったですか? とても美味しそうに食べていた自信があるんですけど!
「あのー、非常に言いにくいんですが…… もうちょっと普通に食べてもらえますか?」
普通に食べる!? えっ、普通に食べてましたけど、どこがいけなかったんですか!?
「いやぁ…… あの…… えぇっと…… ちょっとセンシティブというか、何というか……」
センシティブ!? そんな危ない食べ方をしていましたか?
「その、ある意味危険というか……」
それじゃあ分かりません! はっきり言って下さい!
あぁ! 彩羽、ママ怒ってないですからね? パパ? パパからも言ってあげて下さい。
「……はっきり言うと、食べ方がちょっぴりエッチだから普通に食べて下さい」
エ、エッチ!? ……小声で言ってくれて助かりました、娘には聞かせられませんから、でも、えっ? エッチって…… あれが?
どこがエッチなんですか、上品に食べてましたよ?
……桃太さんの前では、たまにお下品でよだれたっぷりと垂らしながら食べちゃう時はありますが。
分かりました、普通に食べます。
「それでは、3、2、……」
普通に…… 普通に…… あぁむっ、んんっ、桃太さんのお団子ぉ…… やっぱり美味しいですぅ……
『お団子食べ……』
「カァァット! カット、カット! HATOKOさん!? さっきよりも…… エ、そ、そうなってましたよ!?」
えぇーっ!? 普通に美味しそうに食べているつもりですよ!
その後、何度もNGを出し、桃太さんの用意したお団子が無くなってしまった。
そしてスタッフさんが急遽用意した市販のみたらし団子を食べて撮影したら一発OKになりました…… 何ででしょう?
ちなみに彩羽はママの勇姿を見る事なく、パパに抱っこされスヤスヤ寝ていました…… 残念です……
「あら、ごきげんよう、この間の契約ですが……」
はぁっ…… 副社長ともなれば同業者などを集めたパーティーに呼ばれる事があり、会社のために参加しなくてはいけないのですが…… 正直面倒臭いですわ。
早く家に帰って皆さんとおしゃべりしたり、子供達と遊んで癒されたいですわ。
でも今日はお父様とお母様が居る手前、出席しないわけにはいかなくて…… そんな憂鬱なパーティーですけど、ふふっ、今日は強力な助っ人が来ているので気分が良いですわ!!
「あの…… 鬼島副社長、隣の方は?」
「ああっ失礼、わたくしの主人の桃太様ですわ」
「葵がお世話になってます、吉備桃太と申します」
「ご、ご主人、では……」
ふふふっ、分かってしまいましたか? 分かってしまいましたわね! おーっほっほっ! そう、桃太様が抱いている可愛い可愛いわたくし達の宝物……
「そしてこちらが娘の『紫音《しおん》』ですわ!!」
知らない変な人ばかりいますから、怯えてパパにしがみついちゃってますわ…… ふふっ、あぁ、そんなわたくし達の子、可愛いですわー!
葵と桃太、青とピンクから生まれた紫音…… 一歳になりましたが目元と髪色はわたくしに、鼻と口元は桃太様に似て…… 食べちゃいたいくらい可愛いんですの。
そんな愛する旦那様と娘を助っ人として連れてきたので、わたくしは今、上機嫌ですわ! ……本当はわたくしがパーティーに出るのを渋っていたので、お父様が桃太様もパーティーに出るよう手を回したんですけどね。
「可愛らしいお嬢さんですね、跡継ぎも生まれて鬼島グループは安泰……」
「紫音ちゃーーん!! じぃじでちゅよー!」
「へっ!? き、鬼島虎雄会長……」
「あなた! もう、わたくしドレスなんですから走り出さないで下さいまし! ……あらぁ! 紫音ちゃんごきげんよう、グランマですわよー?」
「あ、朱凛社長まで…… い、いつもお世話に……」
「あぁっ、今日も可愛いぃぃっ!! えへえへっ……」
「まったく…… 虎雄さんは紫音ちゃんにメロメロですわね、あら、葵、桃太さんもごきげんよう」
「ごきげんよう、お母様、お父様……」
お父様、わたくしをパーティーに参加させたいんじゃなくて、紫音を連れて来て欲しかっただけじゃないんですの!?
「あっ、これはこれは…… 先日の契約の件は……」
お父様? 今更取り繕っても孫にデレデレしているのはバッチリ見られてますから意味ないですわよ? ちゃっかり紫音を抱っこしてますし。
紫音が誕生し、急激に元気になったお父様。
今では月に一度、病院で検査をしていますが普通に生活を送れるまでに回復しました。
わたくしもお母様もそれは泣くほど嬉しかったのですが……
「ありゃ、どうちたんだい紫音ちゃん? あっちのピカピカ光ってるのが気になるのかなぁー?」
元気過ぎて困るくらいですわ。
特に紫音の事となると、更に元気になって…… 毎日『写真を送れ』だの『テレビ電話させろ』だの、しまいには『丁度仕事でこっちの方に来たから寄っちゃった』なんてわざわざ遠回りしてまで紫音に会いに来て…… 困りますわ。
「あなた…… 紫音ちゃんが泣き出しそうですから、わたくしが抱っこしますわ」
お母様もお父様ほどではないにしろ紫音にデレデレ、わたくしの時みたいに英才教育とまではいかないが、あれこれ知育玩具を買い与えては一緒に遊んでいますわ。
「ふふっ、グランマですわよ…… あらあら、ママではないですから、スイカジュースは出ませんよー?」
お母様!? 紫音にドレスを引っ張られて只でさえ見えそうなスイカがしっかり見えてしまいますから! 早く隠して下さいましー!
……はぁ、疲れますわぁ。
「あははっ、葵、大丈夫か?」
「大丈夫じゃありませんわ…… 慰めて下さいまし」
「ははっ、お疲れ様」
あぁん…… 桃太様がわたくしの背中を優しくさすって慰めてくれてますわぁ…… 好きぃ、愛してますわぁ。
自宅で仕事をしている時も、こうしていつも慰められて、愛されて…… あぁ、幸せですわぁ……
「あら? 先ほど挨拶に来てくれた方は?」
「えっ? 三人とも話しかけても反応ないからもう行っちゃったぞ?」
まあ! それは…… 仕方ないですわね、お父様とお母様もこれでは話にならないですし、とりあえず食事でも取りに行きましょうか。
◇
「吉備団子店のCM!?」
「はい、鬼島グループがスポンサーになってくれて私が主演みたいです、ローカルCMですけど、それで撮影の時……」
今日は葵さんからの仕事で、吉備団子店のCM撮影に来ています。
桃太さんのお団子の美味しさをもっと広めるため、葵さんが企画したらしいのですが……
「あぅっ! あぁっ、だぁっ」
うふふっ、娘の彩羽《いろは》…… 私と桃太さんとの間に生まれた可愛い娘。
私そっくりな顔、だけど輪郭や耳の形は桃太さんそっくりなんですよね。
今日はママが頑張ってお仕事をしている所を見ていて下さいね? パパと一緒に。
「あぅ、まぁま、まぁま」
うふふっ、ママはここに居ますよー?
あーん、可愛いです……
「美鳥、頑張ってね」
はい! うふふっ、桃太さんと彩羽に見守られながらの仕事…… やる気が溢れてきます!
吉備団子店のCMなので、CMに使うお団子は桃太さんの作った本物を使います。
そのために撮影現場に桃太さんも来てもらいました。
彩羽は…… 可愛いから連れて来ました。
決して桃太さんと彩羽と私が幸せそうにしているところを多くの人に見せびらかしたいなんで気持ちはこれっぽっちもありません! 本当ですよ?
でも、なるほど…… 先日、葵ちゃんが仕事でパーティーに出席した時に、桃太さんと紫音ちゃんを連れて行ったら調子が良かったと言っていたのが分かる気がします。
愛する人達が近くにいるだけでこんなに気分が違うんですね。
「では撮影を開始しまーす、HATOKOさんはみたらし団子を一口食べてから『お団子食べるなら、吉備団子店!』でお願いします」
うふふっ、分かりました。
子供を産んでからは仕事量はかなり減らして、水着での撮影はNG、今はママさん向けのファッション雑誌やママタレントとしてちょこっとテレビに出るくらい。
でも仕事を減らしていても一応プロですから大丈夫です。
「それでは、3、2、……」
みたらし団子を…… あぁん…… んぐっ、んぐっ…… うふふっ、美味しいです、これは桃太さんの準備したお団子ですね。
『お団子食べるなら……』
「カット!! …………」
えっ!? えっ!? 今のバッチリじゃなかったですか? とても美味しそうに食べていた自信があるんですけど!
「あのー、非常に言いにくいんですが…… もうちょっと普通に食べてもらえますか?」
普通に食べる!? えっ、普通に食べてましたけど、どこがいけなかったんですか!?
「いやぁ…… あの…… えぇっと…… ちょっとセンシティブというか、何というか……」
センシティブ!? そんな危ない食べ方をしていましたか?
「その、ある意味危険というか……」
それじゃあ分かりません! はっきり言って下さい!
あぁ! 彩羽、ママ怒ってないですからね? パパ? パパからも言ってあげて下さい。
「……はっきり言うと、食べ方がちょっぴりエッチだから普通に食べて下さい」
エ、エッチ!? ……小声で言ってくれて助かりました、娘には聞かせられませんから、でも、えっ? エッチって…… あれが?
どこがエッチなんですか、上品に食べてましたよ?
……桃太さんの前では、たまにお下品でよだれたっぷりと垂らしながら食べちゃう時はありますが。
分かりました、普通に食べます。
「それでは、3、2、……」
普通に…… 普通に…… あぁむっ、んんっ、桃太さんのお団子ぉ…… やっぱり美味しいですぅ……
『お団子食べ……』
「カァァット! カット、カット! HATOKOさん!? さっきよりも…… エ、そ、そうなってましたよ!?」
えぇーっ!? 普通に美味しそうに食べているつもりですよ!
その後、何度もNGを出し、桃太さんの用意したお団子が無くなってしまった。
そしてスタッフさんが急遽用意した市販のみたらし団子を食べて撮影したら一発OKになりました…… 何ででしょう?
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