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おまけ (輝衣、千和の、ある日の話)
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「ふぅ…… やっぱり何度来ても田舎だなぁ」
「おいおい、輝衣の実家だろ? そんな事言うなよ」
「だぁっ、うぅー」
「へへへっ、真白《ましろ》もそう思うよなー? うりうりぃ」
「きゃっ、きゃっ、まぁまっ、あぅ」
へへっ、可愛いなぁ、もう!
あたしと桃太の子供、可愛い息子の真白のほっぺたをぷにぷにすると、真白は楽しそうに笑った。
今日は桃太と真白と一緒に久しぶりに実家に帰省している。
最後に帰ったのは太った報告しに来た時以来だから…… 約二年ぶりくらいか。
あの時は他のみんなも一緒に連れてきて、みんなで太った報告したから、お父もおっ母もたまげていたな。
今日は真白の成長を見せるためと、新商品に使えそうな果物を探す目的で来たのだが…… 相変わらず果樹園や畑以外何もないな。
電車を乗り継ぎ、あとは真白も疲れるだろうから駅からタクシーでここまで来たのだが、あたしも疲れた。
途中、真白にリンゴジュースをやったりオムツを替えたり、すんなり来れないし。
「ただいまー!」
「あれぇ、輝衣に桃太くんでないかい! よく来たねぇ」
おっ母、久しぶり、お父は?
「お父は輝樹《てるき》と畑だよ、もうすぐ終わるから戻って来るんでないかい?」
輝樹っていうのはあたしの弟、もうすぐ高校生だが輝樹が実家の農家を継いでくれるからあたしは都会に出たりと好き勝手してきたわけで…… お詫びと感謝の気持ちを込めて、時々おこづかいを送ってあげている。
「あれまぁ! 真白ちゃん、大きくなったねぇ!」
「そうだろ! へへっ真白、ばあちゃんだぞー?」
「あぅっ! だぁっ、あぁっ」
「輝衣の小さい頃そっくりだなぁ、あっ、目は桃太くんに似てくりくり可愛らしいねぇ、良かったね真白ちゃん」
おっ母! 何が良かっただよ! ……まあ、あたしに似たら吊り目気味になっちゃうから、桃太似のぱっちりお目々の方が…… いやいや、あたし達の息子は何でも可愛いんだよ!
「ただいまー、あっ、お姉来てたんだ」
おっ、輝樹! 久しぶりだな。
「んっ? んだよ、輝衣、来てたのか! おぉ、桃太くんもいらっしゃい…… へへへっ、真白くん、じいちゃんだぞー?」
「きゃっ、きゃっ! あぅあぅ」
「そうそう、じいちゃん、へへっ、ちょっと見ない間に男前になったんじゃないか?」
そうだろそうだろ! へへっ、あたしと桃太の息子だからな! きっとモテモテだぞ…… でも桃太みたいにスケベになったらどうしよう!
「……輝衣、何か俺に対して失礼な事を考えてないか?」
いやいや、失礼な事なんて…… へへっ、へへへっ。
とりあえず目的の一つ、新商品に使えそうな果物を探すため、真白をおっ母に預けてお父と果樹園やビニールハウスを回る。
「新たにぶどうにさくらんぼ、キウイなんかも作り始めたんだ」
うーん、インパクトにかけるというか、盛り付けも大変そうだな。
「そうか…… あとは桃太くんにちなんで桃、白桃を作ってるんだが、そっちはどうだ?」
「お、俺ですか!?」
桃はなぁ…… 美味しいけど傷むのが早いから…… 桃太も美味しいけど。
「そのまま団子にするには厳しそうだな」
桃だけじゃ団子の味に負けちゃいそう、もっと甘く…… 甘く? 砂糖を入れ…… あっ! ジャムにすればいいんじゃないか?
「ジャムか…… 試してみたいな」
「ジャム…… そういえばおじさんの所の加工場でイチゴとかのジャムを作ってたなぁ、おじさんにジャムの事を頼めば新鮮なまま加工出来るから美味しいかもしれんな」
ジャムをおじさんが作ってるの!? 知らなかった…… おじさんジャムまで作ってるんだ。
「じゃあとりあえずおじさんに試作品として桃のジャムを作ってもらうから、完成したら桃太くん家に送るよ」
へへっ、また新しい団子が出来るかもしれない、ワクワクするな!
「……輝衣もすっかり団子屋の娘らしい顔になってきたな」
何を言ってるんだ、お父? あたしは桃太のお嫁さんなんだからもう団子屋の娘なんだよ! 四人居るけど。
「はっはっはっ、そうだったな!」
「輝衣ー! 真白ちゃんがお腹空いたみたいだよー?」
真白!? 今すぐママがリンゴジュース飲ましてあげるからな、待ってろ!
……桃太も飲むか?
「い、いや! 俺はいらないから!」
……そうか、家ではあんなに飲むのに
「バッ! な、何を言ってるんだよ!」
へへっ、冗談だよ! ……あたしのだけじゃないしな。
……さて、帰ってから楽しみになってきたな!
最愛の旦那と息子、それに姉妹達とこれからも楽しい事をしながら幸せに暮らしていくのを想像し、あたしはスキップをしながら真白の元へと向かった。
◇
はいはーい、今あげますからねー? えへへっ。
夜、グズリ出した子供達のため起き上がる。
そしてスイカを取り出し、二人を抱き上げてそのまま口元へと近付けた。
うとうとしていたけど、二人同時に一生懸命スイカジュースを飲んでいる姿を見ていると、とても可愛くて思わず笑顔になってしまう…… あぁん、やっぱり可愛い……
左にあるスイカジュースは紫音ちゃん、そして右にあるのを…… 私と桃くんの宝物で愛の結晶である、息子の『桃和《とわ》』がゴクゴク飲んでいる。
四人同時に太った私達。
誰が先に痩せてもおかしくない状況だったが、一番最初に誕生したのが桃和だった。
桃くんは泣きながら感謝してくれたし、何より驚いたのは同じく太って自分達ももうすぐだというのに桃和の誕生を誰よりも喜んでくれた三人。
三人とも桃くんの一番最初の子供は私に産んで欲しかったみたい。
ずっと桃くんと共にいた私が一番じゃないと駄目、とまで言っていたなぁ。
本当に偶然だけど…… やっぱりずっと欲しかった宝物が祝福されて誕生するのは嬉しいよね。
えへへっ、どんな風に成長するのかなぁー? パパと同じくお団子屋さんになりたがるのかな? とにかく健康ですくすく育ってくれたらママは嬉しいな。
「よしよーし、真白ちゃん、いっぱい飲んで下さいね…… 彩羽はちょっと待ってて下さいね? ママはちいママみたいに出来ないですから……」
美鳥さんもグズリ出した真白くんと彩羽ちゃんに大福ドリンクをあげている。
「はぁ、私も千和ちゃんみたいに出来たらいいんですけど、大福じゃ厳しいです……」
え、えへへっ…… 返事に困ることを言わないでよぉ。
なぜ私と美鳥さんで四人の子供達と一緒に寝ているか、それは…… 今日はきーちゃんと葵さんがおだんごを食べる日だから。
子供が産まれたから、今までのように好きな時におだんごを食べるわけにはいかなくなったので週に二回、二組に分かれて子供達の世話をする組とおだんごを食べる組をローテーションで決めている。
子供が一番なんだけどおだんごも食べたいし、という事で四人で話し合って決めたのを桃くんに提案した。
それに二組っていうのも固定せずメンバーを代えて、その時によって違うペアになるようにも工夫している。
マンネリ防止っていうのもあるけど、おだんごの食べ方もペアによって変わるから、それがまた美味しくて…… えへへっ。
そして月に最低一度は子供達を誰かの両親に預けて…… 五人で仲良くおだんごを食べる。
工夫をして食べているけど、やっぱりみんな一緒が一番。
他の子が食べているのを手伝ったり、順番待ちをしている時に手の空いた人同士で食べる準備をしたりと、好きなおだんごの食べ方などを知り尽くした五人で食べるおだんごの味は格別なんだよね……
……あっ、二人ともお腹いっぱいになった? えへへっ、じゃあ背中をとんとんしましょうねー?
…………
…………
ありがとうございましたー! ひゃっ! ……もう、桃くんったらぁ!
お団子屋の仕事も板についてきたと常連さんに褒められ、上機嫌でお客さんを見送った。
すると後ろから桃くんが現れ、私のスイカを鷲掴みにしてこねこねし始めた。
「千和、またスイカが育ったんじゃないか?」
……わざわざ確認しなくても知ってるくせにぃ、えへへっ、太ったのもあるけど、桃くんがこうやって毎日こねこねするから成長したんだよ?
「そっかぁ…… このスイカは俺が育てたのかぁ」
……今日は美鳥さんと葵さんは仕事、きーちゃんはおでかけしていないし、桃和はお母さんが面倒を見たいと連れて行ってるから、今は桃くんと二人きり、んっ、もうっ! ……えへへっ。
……そうだよ、だからどれだけ育って美味しくなったか、味見してみる? えへへっ。
「そうだな、もうすぐ午前の営業も終わるし…… 食べちゃおっかな」
あぁん! 桃くんは本当にフルーツ大好きなんだから! ……じゃあ私もおだんご食べたいなぁ。
「じゃあ食べさせ合いっこするか、千和」
……うん! えへへっ
「……愛してるよ、千和」
ひゃん! ……耳元でそんな事言われるとぉ、すぐお腹ペコペコになっちゃうよぉ! 私もぉ、愛してるよ桃くん。
そして休憩中、久しぶりに二人きりでたーっぷり食べさせ合いっこをした私達だったが……
「……桃太様? どういう事ですの!?」
「ちい、おまえもだぞ!」
「隠しても顔を見ればすぐ分かるんですからね!」
みんな強い絆で結ばれ、お互い知り尽くした仲だからか、こっそりつまみ食いしてもすぐにバレちゃう! ……えへへっ、ごめんね、みんな。
でもぉ…… やっぱり桃くんのおだんごは、すっごく美味しかったぁ、えへへっ。
「おいおい、輝衣の実家だろ? そんな事言うなよ」
「だぁっ、うぅー」
「へへへっ、真白《ましろ》もそう思うよなー? うりうりぃ」
「きゃっ、きゃっ、まぁまっ、あぅ」
へへっ、可愛いなぁ、もう!
あたしと桃太の子供、可愛い息子の真白のほっぺたをぷにぷにすると、真白は楽しそうに笑った。
今日は桃太と真白と一緒に久しぶりに実家に帰省している。
最後に帰ったのは太った報告しに来た時以来だから…… 約二年ぶりくらいか。
あの時は他のみんなも一緒に連れてきて、みんなで太った報告したから、お父もおっ母もたまげていたな。
今日は真白の成長を見せるためと、新商品に使えそうな果物を探す目的で来たのだが…… 相変わらず果樹園や畑以外何もないな。
電車を乗り継ぎ、あとは真白も疲れるだろうから駅からタクシーでここまで来たのだが、あたしも疲れた。
途中、真白にリンゴジュースをやったりオムツを替えたり、すんなり来れないし。
「ただいまー!」
「あれぇ、輝衣に桃太くんでないかい! よく来たねぇ」
おっ母、久しぶり、お父は?
「お父は輝樹《てるき》と畑だよ、もうすぐ終わるから戻って来るんでないかい?」
輝樹っていうのはあたしの弟、もうすぐ高校生だが輝樹が実家の農家を継いでくれるからあたしは都会に出たりと好き勝手してきたわけで…… お詫びと感謝の気持ちを込めて、時々おこづかいを送ってあげている。
「あれまぁ! 真白ちゃん、大きくなったねぇ!」
「そうだろ! へへっ真白、ばあちゃんだぞー?」
「あぅっ! だぁっ、あぁっ」
「輝衣の小さい頃そっくりだなぁ、あっ、目は桃太くんに似てくりくり可愛らしいねぇ、良かったね真白ちゃん」
おっ母! 何が良かっただよ! ……まあ、あたしに似たら吊り目気味になっちゃうから、桃太似のぱっちりお目々の方が…… いやいや、あたし達の息子は何でも可愛いんだよ!
「ただいまー、あっ、お姉来てたんだ」
おっ、輝樹! 久しぶりだな。
「んっ? んだよ、輝衣、来てたのか! おぉ、桃太くんもいらっしゃい…… へへへっ、真白くん、じいちゃんだぞー?」
「きゃっ、きゃっ! あぅあぅ」
「そうそう、じいちゃん、へへっ、ちょっと見ない間に男前になったんじゃないか?」
そうだろそうだろ! へへっ、あたしと桃太の息子だからな! きっとモテモテだぞ…… でも桃太みたいにスケベになったらどうしよう!
「……輝衣、何か俺に対して失礼な事を考えてないか?」
いやいや、失礼な事なんて…… へへっ、へへへっ。
とりあえず目的の一つ、新商品に使えそうな果物を探すため、真白をおっ母に預けてお父と果樹園やビニールハウスを回る。
「新たにぶどうにさくらんぼ、キウイなんかも作り始めたんだ」
うーん、インパクトにかけるというか、盛り付けも大変そうだな。
「そうか…… あとは桃太くんにちなんで桃、白桃を作ってるんだが、そっちはどうだ?」
「お、俺ですか!?」
桃はなぁ…… 美味しいけど傷むのが早いから…… 桃太も美味しいけど。
「そのまま団子にするには厳しそうだな」
桃だけじゃ団子の味に負けちゃいそう、もっと甘く…… 甘く? 砂糖を入れ…… あっ! ジャムにすればいいんじゃないか?
「ジャムか…… 試してみたいな」
「ジャム…… そういえばおじさんの所の加工場でイチゴとかのジャムを作ってたなぁ、おじさんにジャムの事を頼めば新鮮なまま加工出来るから美味しいかもしれんな」
ジャムをおじさんが作ってるの!? 知らなかった…… おじさんジャムまで作ってるんだ。
「じゃあとりあえずおじさんに試作品として桃のジャムを作ってもらうから、完成したら桃太くん家に送るよ」
へへっ、また新しい団子が出来るかもしれない、ワクワクするな!
「……輝衣もすっかり団子屋の娘らしい顔になってきたな」
何を言ってるんだ、お父? あたしは桃太のお嫁さんなんだからもう団子屋の娘なんだよ! 四人居るけど。
「はっはっはっ、そうだったな!」
「輝衣ー! 真白ちゃんがお腹空いたみたいだよー?」
真白!? 今すぐママがリンゴジュース飲ましてあげるからな、待ってろ!
……桃太も飲むか?
「い、いや! 俺はいらないから!」
……そうか、家ではあんなに飲むのに
「バッ! な、何を言ってるんだよ!」
へへっ、冗談だよ! ……あたしのだけじゃないしな。
……さて、帰ってから楽しみになってきたな!
最愛の旦那と息子、それに姉妹達とこれからも楽しい事をしながら幸せに暮らしていくのを想像し、あたしはスキップをしながら真白の元へと向かった。
◇
はいはーい、今あげますからねー? えへへっ。
夜、グズリ出した子供達のため起き上がる。
そしてスイカを取り出し、二人を抱き上げてそのまま口元へと近付けた。
うとうとしていたけど、二人同時に一生懸命スイカジュースを飲んでいる姿を見ていると、とても可愛くて思わず笑顔になってしまう…… あぁん、やっぱり可愛い……
左にあるスイカジュースは紫音ちゃん、そして右にあるのを…… 私と桃くんの宝物で愛の結晶である、息子の『桃和《とわ》』がゴクゴク飲んでいる。
四人同時に太った私達。
誰が先に痩せてもおかしくない状況だったが、一番最初に誕生したのが桃和だった。
桃くんは泣きながら感謝してくれたし、何より驚いたのは同じく太って自分達ももうすぐだというのに桃和の誕生を誰よりも喜んでくれた三人。
三人とも桃くんの一番最初の子供は私に産んで欲しかったみたい。
ずっと桃くんと共にいた私が一番じゃないと駄目、とまで言っていたなぁ。
本当に偶然だけど…… やっぱりずっと欲しかった宝物が祝福されて誕生するのは嬉しいよね。
えへへっ、どんな風に成長するのかなぁー? パパと同じくお団子屋さんになりたがるのかな? とにかく健康ですくすく育ってくれたらママは嬉しいな。
「よしよーし、真白ちゃん、いっぱい飲んで下さいね…… 彩羽はちょっと待ってて下さいね? ママはちいママみたいに出来ないですから……」
美鳥さんもグズリ出した真白くんと彩羽ちゃんに大福ドリンクをあげている。
「はぁ、私も千和ちゃんみたいに出来たらいいんですけど、大福じゃ厳しいです……」
え、えへへっ…… 返事に困ることを言わないでよぉ。
なぜ私と美鳥さんで四人の子供達と一緒に寝ているか、それは…… 今日はきーちゃんと葵さんがおだんごを食べる日だから。
子供が産まれたから、今までのように好きな時におだんごを食べるわけにはいかなくなったので週に二回、二組に分かれて子供達の世話をする組とおだんごを食べる組をローテーションで決めている。
子供が一番なんだけどおだんごも食べたいし、という事で四人で話し合って決めたのを桃くんに提案した。
それに二組っていうのも固定せずメンバーを代えて、その時によって違うペアになるようにも工夫している。
マンネリ防止っていうのもあるけど、おだんごの食べ方もペアによって変わるから、それがまた美味しくて…… えへへっ。
そして月に最低一度は子供達を誰かの両親に預けて…… 五人で仲良くおだんごを食べる。
工夫をして食べているけど、やっぱりみんな一緒が一番。
他の子が食べているのを手伝ったり、順番待ちをしている時に手の空いた人同士で食べる準備をしたりと、好きなおだんごの食べ方などを知り尽くした五人で食べるおだんごの味は格別なんだよね……
……あっ、二人ともお腹いっぱいになった? えへへっ、じゃあ背中をとんとんしましょうねー?
…………
…………
ありがとうございましたー! ひゃっ! ……もう、桃くんったらぁ!
お団子屋の仕事も板についてきたと常連さんに褒められ、上機嫌でお客さんを見送った。
すると後ろから桃くんが現れ、私のスイカを鷲掴みにしてこねこねし始めた。
「千和、またスイカが育ったんじゃないか?」
……わざわざ確認しなくても知ってるくせにぃ、えへへっ、太ったのもあるけど、桃くんがこうやって毎日こねこねするから成長したんだよ?
「そっかぁ…… このスイカは俺が育てたのかぁ」
……今日は美鳥さんと葵さんは仕事、きーちゃんはおでかけしていないし、桃和はお母さんが面倒を見たいと連れて行ってるから、今は桃くんと二人きり、んっ、もうっ! ……えへへっ。
……そうだよ、だからどれだけ育って美味しくなったか、味見してみる? えへへっ。
「そうだな、もうすぐ午前の営業も終わるし…… 食べちゃおっかな」
あぁん! 桃くんは本当にフルーツ大好きなんだから! ……じゃあ私もおだんご食べたいなぁ。
「じゃあ食べさせ合いっこするか、千和」
……うん! えへへっ
「……愛してるよ、千和」
ひゃん! ……耳元でそんな事言われるとぉ、すぐお腹ペコペコになっちゃうよぉ! 私もぉ、愛してるよ桃くん。
そして休憩中、久しぶりに二人きりでたーっぷり食べさせ合いっこをした私達だったが……
「……桃太様? どういう事ですの!?」
「ちい、おまえもだぞ!」
「隠しても顔を見ればすぐ分かるんですからね!」
みんな強い絆で結ばれ、お互い知り尽くした仲だからか、こっそりつまみ食いしてもすぐにバレちゃう! ……えへへっ、ごめんね、みんな。
でもぉ…… やっぱり桃くんのおだんごは、すっごく美味しかったぁ、えへへっ。
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