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おじさんは秘密を知ってしまったよ
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私はこの喫茶店の常連客。
この穏やかな時が流れる空間で、マスターの淹れたコーヒーを飲む、これが私の日課だ。
お昼時には食事に来るお客さんで店は混雑しているので、時間をずらしお昼のピークが過ぎ去った後に、私はいつも入店している。
いつもはこの時間ならほとんどお客さんはいないのだが、今日は珍しくお客さんがいた。
しかもそのお客さんは3人とも、とても美人だった。
1人はクールそうな美人、
もう1人はお嬢様風な美人、
最後の1人は活発で元気そうな美人、
みんな全く違うタイプだが、美人が3人も揃っていると、とても絵になる。
3人はコーヒーを飲み、何かを語っているみたいだ。
「……これからどうする?」
「まず情報収集ですわね」
「そうね、全然手がかりがないからね……」
お嬢さん達は仕事の相談でもしてるのかな? 盗み聞きするつもりはないが、この静かな店内、どうしても聞こえてしまう。
「……秘密結社H・T、せめてどこで活動してるか分かれば……」
「今まで聞いた事もありませんし、どんな活動をしてるかも分かりませんわ」
「そうね……色々探りたいけど、私達おおっぴらに探しまわって大丈夫かな?」
「……どういう事?」
「あまりおおっぴらに活動してたら、今度は私達の家族が狙われないかな?」
家族が狙われる!? あのお嬢さん達はそんな危ない仕事をしてるのか? 見た目では分からないなぁ!
「そうですわね……でもこのまま何もせずにいれば確実に被害者は増えますわよ?」
「そうだよね……何かをいい方法ないかな~」
「……それなら変装すれば?」
変装か~! 何だかスパイみたいだな~、あのお嬢さん達はスパイなのかもしれないな、おじさんは秘密を知ってしまったよ、なんてね。
「変装? 例えば?」
「……パンツを被る」
「ええっ!? いつもやってるじゃん!」
パ、パンツ!? お嬢さん! っていつもやってる!? お、おじさん混乱してきたよ?
「パンツを被るだけじゃダメですわ! それなら偽名を……コードネームみたいのが欲しいですわね!」
「コードネーム!? 何かカッコいいね!」
「……私は弟のパンツ被ってる時に弟に見つかって、咄嗟にマスク・ド・パンツって言っちゃったから、私のコードネームはマスク・ド・パンツ!」
「クリス、センスあるよ! カッコいいね!」
「……我ながら中々いい感じだと思った!」
いやいや、マスク・ド・パンツ!? ダサい! クソダサいから! ていうか、弟のパンツだったの!? しかも弟にバレてる? おじさんビックリだよ!
「じゃあ私は!? コードネームつけるとしたら何かな?」
「……ノインは……正義の味方っぽいから……あっ! ジャスティス・パンツ! どうかな?」
「クリス! すごくカッコいい! 私の名前はジャスティス・パンツ! 私気に入ったわ!」
「……ノイン、すごくカッコいい!」
そっちのお嬢さんもパンツ被っちゃう系の人だったの!? ……おじさん、目眩してきた……
「クリス! ノインにだけズルいですわ! わたくしにも何かないんですの?」
「……ニナは、どうしよう……お姫様みたいだから……パンツ・プリンセス!」
「あらあら! クリス! センスがいいですわね! わたくしの名前はパンツ・プリンセス! いいですわ♪」
「……ニナ、とてもエレガント!」
あれ!? おじさん、気を失ってたよ……
まさかあのお嬢さんまで……みんな美人だけど、あれかな? 変態さんなのかな?
マスター! どうなの? そこんとこ、どうなの? ねぇ! 教えて! マスター!
「コードネームは決まったし……後はどうする?」
「そうですわね……後は……チーム名かしら?」
「チーム名! それだよ! 3人揃って……○○よ! とか言いたい!」
「……それ、すごくいい! やる気出る!」
「じゃあみんなで考えますわよ!」
「う~ん、弟好き好き団、弟ラブラブ隊、弟ペロペロ組……」
「シスターパンツ、パンツライダー、パンツパンツパンツ……」
「……ブラザーラブ、ブラザーキュート、ブラザーアンドシスター……」
3人揃ってもダサいね……おじさん、不安になるよ、みんなで大きな声でそのチーム名、言っちゃうんだよ!? よく考えて!
「ブラザー、パンティー……ブラザーパンティーズ、ブラザーパンティーズなんてどう!?」
「いいですわ! わたくし達にピッタリですわ!」
「……ブラザー☆パンティーズ! こんな感じ?」
「クリスいいね! 何か可愛いよ、それ!」
「可愛さに加えて、弟への愛……まさしくわたくし達の事ですわ!」
そうなの!? そうなっちゃうの!? おじさんには難易度高過ぎて、ワケわからないよ! ただ一つ言えるのは……変・態ってだけだ!
「そうと決まれば、決めポーズとか練習しないと!」
「決めゼリフもですわ!」
「……みんなで早速練習しよう! マスター、お会計!」
「ありがとうございました、またのお越しを」
嵐のように去って行ったな……美人だったけど、人って見た目じゃ分からないんだな……
「マスター、大変な場面に出くわしましたね……」
「ええ、彼女達の活躍……これから楽しみですね♪」
えっ!? 感想それ?
マスターも何考えてるか分からん!
この穏やかな時が流れる空間で、マスターの淹れたコーヒーを飲む、これが私の日課だ。
お昼時には食事に来るお客さんで店は混雑しているので、時間をずらしお昼のピークが過ぎ去った後に、私はいつも入店している。
いつもはこの時間ならほとんどお客さんはいないのだが、今日は珍しくお客さんがいた。
しかもそのお客さんは3人とも、とても美人だった。
1人はクールそうな美人、
もう1人はお嬢様風な美人、
最後の1人は活発で元気そうな美人、
みんな全く違うタイプだが、美人が3人も揃っていると、とても絵になる。
3人はコーヒーを飲み、何かを語っているみたいだ。
「……これからどうする?」
「まず情報収集ですわね」
「そうね、全然手がかりがないからね……」
お嬢さん達は仕事の相談でもしてるのかな? 盗み聞きするつもりはないが、この静かな店内、どうしても聞こえてしまう。
「……秘密結社H・T、せめてどこで活動してるか分かれば……」
「今まで聞いた事もありませんし、どんな活動をしてるかも分かりませんわ」
「そうね……色々探りたいけど、私達おおっぴらに探しまわって大丈夫かな?」
「……どういう事?」
「あまりおおっぴらに活動してたら、今度は私達の家族が狙われないかな?」
家族が狙われる!? あのお嬢さん達はそんな危ない仕事をしてるのか? 見た目では分からないなぁ!
「そうですわね……でもこのまま何もせずにいれば確実に被害者は増えますわよ?」
「そうだよね……何かをいい方法ないかな~」
「……それなら変装すれば?」
変装か~! 何だかスパイみたいだな~、あのお嬢さん達はスパイなのかもしれないな、おじさんは秘密を知ってしまったよ、なんてね。
「変装? 例えば?」
「……パンツを被る」
「ええっ!? いつもやってるじゃん!」
パ、パンツ!? お嬢さん! っていつもやってる!? お、おじさん混乱してきたよ?
「パンツを被るだけじゃダメですわ! それなら偽名を……コードネームみたいのが欲しいですわね!」
「コードネーム!? 何かカッコいいね!」
「……私は弟のパンツ被ってる時に弟に見つかって、咄嗟にマスク・ド・パンツって言っちゃったから、私のコードネームはマスク・ド・パンツ!」
「クリス、センスあるよ! カッコいいね!」
「……我ながら中々いい感じだと思った!」
いやいや、マスク・ド・パンツ!? ダサい! クソダサいから! ていうか、弟のパンツだったの!? しかも弟にバレてる? おじさんビックリだよ!
「じゃあ私は!? コードネームつけるとしたら何かな?」
「……ノインは……正義の味方っぽいから……あっ! ジャスティス・パンツ! どうかな?」
「クリス! すごくカッコいい! 私の名前はジャスティス・パンツ! 私気に入ったわ!」
「……ノイン、すごくカッコいい!」
そっちのお嬢さんもパンツ被っちゃう系の人だったの!? ……おじさん、目眩してきた……
「クリス! ノインにだけズルいですわ! わたくしにも何かないんですの?」
「……ニナは、どうしよう……お姫様みたいだから……パンツ・プリンセス!」
「あらあら! クリス! センスがいいですわね! わたくしの名前はパンツ・プリンセス! いいですわ♪」
「……ニナ、とてもエレガント!」
あれ!? おじさん、気を失ってたよ……
まさかあのお嬢さんまで……みんな美人だけど、あれかな? 変態さんなのかな?
マスター! どうなの? そこんとこ、どうなの? ねぇ! 教えて! マスター!
「コードネームは決まったし……後はどうする?」
「そうですわね……後は……チーム名かしら?」
「チーム名! それだよ! 3人揃って……○○よ! とか言いたい!」
「……それ、すごくいい! やる気出る!」
「じゃあみんなで考えますわよ!」
「う~ん、弟好き好き団、弟ラブラブ隊、弟ペロペロ組……」
「シスターパンツ、パンツライダー、パンツパンツパンツ……」
「……ブラザーラブ、ブラザーキュート、ブラザーアンドシスター……」
3人揃ってもダサいね……おじさん、不安になるよ、みんなで大きな声でそのチーム名、言っちゃうんだよ!? よく考えて!
「ブラザー、パンティー……ブラザーパンティーズ、ブラザーパンティーズなんてどう!?」
「いいですわ! わたくし達にピッタリですわ!」
「……ブラザー☆パンティーズ! こんな感じ?」
「クリスいいね! 何か可愛いよ、それ!」
「可愛さに加えて、弟への愛……まさしくわたくし達の事ですわ!」
そうなの!? そうなっちゃうの!? おじさんには難易度高過ぎて、ワケわからないよ! ただ一つ言えるのは……変・態ってだけだ!
「そうと決まれば、決めポーズとか練習しないと!」
「決めゼリフもですわ!」
「……みんなで早速練習しよう! マスター、お会計!」
「ありがとうございました、またのお越しを」
嵐のように去って行ったな……美人だったけど、人って見た目じゃ分からないんだな……
「マスター、大変な場面に出くわしましたね……」
「ええ、彼女達の活躍……これから楽しみですね♪」
えっ!? 感想それ?
マスターも何考えてるか分からん!
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