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ん! ん~!
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「ん~!」
あの…… ちょっとギルドの中では……
「ん! ん~!」
僕の方を向いて目を閉じ、人差し指で自分の唇を指差すクレアさん……
最近クレアさんは僕とキスをするのがお気に入りみたいで、家にいればしょっちゅうキスを求めてくる。
家では2人きりなので少し恥ずかしいけどクレアさんの要望に答えているようにしているが、さすがに外では……
キスは嫌いじゃないですよ? ましてやクレアさんが相手だから僕だって嬉しいですけど……
クレアさんはスキンシップの延長と考えているかもしれないけど、僕からしたらキスをするって事は、親しい仲……それこそ恋人とかじゃないとそうそうしないと思っている。
ハッキリとはしてないけどもう恋人のようなものなのかな? ……でも否定されたら恐いので聞く勇気がない。
「レオ~! んっ!」
「はぁ……分かりましたよ」
ちょんとクレアさんの唇にキスをすると満面の笑みを浮かべたクレアさんが抱き着いてきた。
「よ~し! 今日も頑張れそうだ! さぁて何の依頼を受けるかな~?」
うぅっ、恥ずかしい…… でもギルドの受付の人や周りにいた冒険者も驚いた顔をして僕達を見ていたが誰も何も言ってこないのが唯一の救いかもしれない。
「おっ? これならレオも活躍出来そうだぞ!」
……『沼トカゲ』か。
沼トカゲは暴れトカゲに似ているがまったく別のモンスターで、たしか大きさは暴れトカゲのボスくらいだったはずだ。
泥だらけの沼に潜み、獲物が近付くと沼から飛びかかってきて…… 僕も一回見た事はあるけど遠目からだからどんなモンスターなのかははっきりと分からない。
「レオがバフとサポートをしてくれたら今回も楽勝だな!」
「でも油断したらダメですよ? クレアさんがまたケガをしたら……」
「レオ…… 私の心配をしてくれてありがとな! んちゅ~! ちゅ、んっ……」
んんん! キ、キスが長いですよ! あっ、舌も入ってきた…… 見られてますから!
「ふふふっ、じゃあ出発だ!」
腕を絡めて手を繋いできたクレアさんに引っ張られるようにギルドを出た。
ギルドの中にいた職員や冒険者のビックリした顔をしてたなぁ……
いつもムスッとした顔をして誰も寄せ付けない雰囲気だったクレアさんがこんな風になるなんて誰も思わなかっただろう。
そしてニコニコしているクレアさんと一緒に沼トカゲが生息する山の麓の沼を目指して歩いていると……
「おかしい…… こんなにモンスターが出てこないって珍しくないか?」
「そうですね、いつもなら小さなモンスターが襲いかかってきたりしてきますもんね」
森の中も静かだ…… 目的地まで安全に辿り着けるのはいいが、何か少し気持ち悪い雰囲気だ。
そして目的地に辿り着いたが、肝心の沼トカゲがいない。
「……んっ? 山の方に向かって泥の付いた足跡があるな」
この足跡のサイズからして沼トカゲのような気がするけど、どうして沼を出て山の方へ行ったんだ?
「足跡がある方に行ってみよう!」
「あっ、ちょっとクレアさん!」
クレアさんを追いかけ山を登っていく、すると
「こ、これ……」
そこには沼トカゲの死骸があった。
暴れまわったのか木が倒れ地面には穴が開いていたり、鋭い爪のようなもので傷付けた跡が残っていた。
「……別の強いモンスターでも現れたのか?」
「そうでしょうね……こんな風になっているんですから」
大きな沼トカゲは無残な姿になっていて、食い散らかされたようにあちこちボロボロ……
でもこの周辺で沼トカゲに敵うようなモンスターはいたかな?
「レオ……ちょっと嫌な予感がするから今日は帰ろう」
「わ、分かりました」
不安なった僕達は山を下りる事を決めた、その時
「な、何だ!?」
「グギァアァ!!」
と、鳥!? にしては凄く大きい!
「マズイ、『毒ワシ』だ! 逃げるぞレオ!」
クレアさんがそう叫ぶと同時に毒ワシは僕達に襲いかかってきた!
毒ワシの爪には強力な毒があり、その爪で攻撃されたら僕達の命が危ない。
「くっ! はぁぁっ!!」
飛んだまま鋭い爪で僕達に攻撃してきた毒ワシをクレアさんは何とか剣で防いだが、足場の悪いこの山道ではクレアさんも上手く反撃出来ずに困っているようだ。
「チクショウ、やりづらい! レオ、アイツに発光玉を!」
「はい!」
僕はバッグから発光玉を取り出し、狙いを定め……今だ!!
また僕達に攻撃するために降下してきた毒ワシの顔辺りをめがけ発光玉を投げると、上手く当たったようだ。
投げると同時に直視しないよう木の陰に隠れた僕達だったが、毒ワシが視界を奪われているのを確認したクレアさんは素早い動きで飛び出し毒ワシに斬りかかった。
僕も急いでクレアさんにバフをかけ援護、そして何とか致命傷になる一撃を与えたようで、毒ワシの動きが鈍くなった。
「よし! あと一撃で決める! レオ、バフの継続を頼んだぞ!」
「分かりました!」
そしてクレアさんは毒ワシに止めを刺すために走り出した……のだが
「えっ?」
「あっ……」
瀕死の状態だったはずの毒ワシはクレアさんの攻撃を避け、僕に向かって飛んできた。
「レオ!? っ、やぁぁぁっ!!」
大きなクチバシを開き、僕の目の前まで……
恐怖で身動きが取れなくなってしまった僕は……
「レオぉぉぉぉー!!!」
「うわぁぁぁぁぁー!!!」
あの…… ちょっとギルドの中では……
「ん! ん~!」
僕の方を向いて目を閉じ、人差し指で自分の唇を指差すクレアさん……
最近クレアさんは僕とキスをするのがお気に入りみたいで、家にいればしょっちゅうキスを求めてくる。
家では2人きりなので少し恥ずかしいけどクレアさんの要望に答えているようにしているが、さすがに外では……
キスは嫌いじゃないですよ? ましてやクレアさんが相手だから僕だって嬉しいですけど……
クレアさんはスキンシップの延長と考えているかもしれないけど、僕からしたらキスをするって事は、親しい仲……それこそ恋人とかじゃないとそうそうしないと思っている。
ハッキリとはしてないけどもう恋人のようなものなのかな? ……でも否定されたら恐いので聞く勇気がない。
「レオ~! んっ!」
「はぁ……分かりましたよ」
ちょんとクレアさんの唇にキスをすると満面の笑みを浮かべたクレアさんが抱き着いてきた。
「よ~し! 今日も頑張れそうだ! さぁて何の依頼を受けるかな~?」
うぅっ、恥ずかしい…… でもギルドの受付の人や周りにいた冒険者も驚いた顔をして僕達を見ていたが誰も何も言ってこないのが唯一の救いかもしれない。
「おっ? これならレオも活躍出来そうだぞ!」
……『沼トカゲ』か。
沼トカゲは暴れトカゲに似ているがまったく別のモンスターで、たしか大きさは暴れトカゲのボスくらいだったはずだ。
泥だらけの沼に潜み、獲物が近付くと沼から飛びかかってきて…… 僕も一回見た事はあるけど遠目からだからどんなモンスターなのかははっきりと分からない。
「レオがバフとサポートをしてくれたら今回も楽勝だな!」
「でも油断したらダメですよ? クレアさんがまたケガをしたら……」
「レオ…… 私の心配をしてくれてありがとな! んちゅ~! ちゅ、んっ……」
んんん! キ、キスが長いですよ! あっ、舌も入ってきた…… 見られてますから!
「ふふふっ、じゃあ出発だ!」
腕を絡めて手を繋いできたクレアさんに引っ張られるようにギルドを出た。
ギルドの中にいた職員や冒険者のビックリした顔をしてたなぁ……
いつもムスッとした顔をして誰も寄せ付けない雰囲気だったクレアさんがこんな風になるなんて誰も思わなかっただろう。
そしてニコニコしているクレアさんと一緒に沼トカゲが生息する山の麓の沼を目指して歩いていると……
「おかしい…… こんなにモンスターが出てこないって珍しくないか?」
「そうですね、いつもなら小さなモンスターが襲いかかってきたりしてきますもんね」
森の中も静かだ…… 目的地まで安全に辿り着けるのはいいが、何か少し気持ち悪い雰囲気だ。
そして目的地に辿り着いたが、肝心の沼トカゲがいない。
「……んっ? 山の方に向かって泥の付いた足跡があるな」
この足跡のサイズからして沼トカゲのような気がするけど、どうして沼を出て山の方へ行ったんだ?
「足跡がある方に行ってみよう!」
「あっ、ちょっとクレアさん!」
クレアさんを追いかけ山を登っていく、すると
「こ、これ……」
そこには沼トカゲの死骸があった。
暴れまわったのか木が倒れ地面には穴が開いていたり、鋭い爪のようなもので傷付けた跡が残っていた。
「……別の強いモンスターでも現れたのか?」
「そうでしょうね……こんな風になっているんですから」
大きな沼トカゲは無残な姿になっていて、食い散らかされたようにあちこちボロボロ……
でもこの周辺で沼トカゲに敵うようなモンスターはいたかな?
「レオ……ちょっと嫌な予感がするから今日は帰ろう」
「わ、分かりました」
不安なった僕達は山を下りる事を決めた、その時
「な、何だ!?」
「グギァアァ!!」
と、鳥!? にしては凄く大きい!
「マズイ、『毒ワシ』だ! 逃げるぞレオ!」
クレアさんがそう叫ぶと同時に毒ワシは僕達に襲いかかってきた!
毒ワシの爪には強力な毒があり、その爪で攻撃されたら僕達の命が危ない。
「くっ! はぁぁっ!!」
飛んだまま鋭い爪で僕達に攻撃してきた毒ワシをクレアさんは何とか剣で防いだが、足場の悪いこの山道ではクレアさんも上手く反撃出来ずに困っているようだ。
「チクショウ、やりづらい! レオ、アイツに発光玉を!」
「はい!」
僕はバッグから発光玉を取り出し、狙いを定め……今だ!!
また僕達に攻撃するために降下してきた毒ワシの顔辺りをめがけ発光玉を投げると、上手く当たったようだ。
投げると同時に直視しないよう木の陰に隠れた僕達だったが、毒ワシが視界を奪われているのを確認したクレアさんは素早い動きで飛び出し毒ワシに斬りかかった。
僕も急いでクレアさんにバフをかけ援護、そして何とか致命傷になる一撃を与えたようで、毒ワシの動きが鈍くなった。
「よし! あと一撃で決める! レオ、バフの継続を頼んだぞ!」
「分かりました!」
そしてクレアさんは毒ワシに止めを刺すために走り出した……のだが
「えっ?」
「あっ……」
瀕死の状態だったはずの毒ワシはクレアさんの攻撃を避け、僕に向かって飛んできた。
「レオ!? っ、やぁぁぁっ!!」
大きなクチバシを開き、僕の目の前まで……
恐怖で身動きが取れなくなってしまった僕は……
「レオぉぉぉぉー!!!」
「うわぁぁぁぁぁー!!!」
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