バッドステータス『発情』を持つ女冒険者とパーティーを組んだ結果……

ぱぴっぷ

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―おまけ1― レオだと? (父視点)

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「あ、あなた! レオ……レオが!!」

「あぁ!? レオだと?」

 レオ…… 冒険者になると言って家を飛び出して行ったバカ息子…… いや、もう息子でも何でもない!

「母さん! そんな奴は知らないから帰れと言ってくれ!」

「そ、それが…… あなた! とにかく来て!」

 母さん、そんなにあのバカと俺を会わせたいのか? 仕方ない、俺がガツンと言って追い返してやるか…… 

「どこのどいつか知らないが家にはレオなんていう息子はいな…… えっ?」

 3年ぶりに会ったレオ…… 少しは背が伸びて男らしく…… って、そうじゃなくて!

 レオの横には笑顔でピッタリ寄り添う日焼けしたとても美人な女性が…… か、彼女か!? し、しかもお腹がポッコリ…… レオ!!!

「お、お前!!」

 すると久しぶりに会ったバカ息子が口を開いた。

「父さん、た、ただいま! いきなり帰ってきてゴメン…… あっ、この人はクレアさんっていって僕のお嫁さんになってくれる人なんだ、実は…… あ、赤ちゃんが出来ちゃって……」

 お嫁さん!? 赤ちゃん!? ちょ、ちょっと待って! 父さん頭の中がパニックになってるから!

「は、初めまして……クレアです、よろしくお願いします」

 あっ、は、初めまして…… 

「あらあら! 赤ちゃん!? ずいぶんお腹が大きくなって…… もう予定日が近いのかしら?」

 母さん!? レオよりも美人さんの方が気になるよね? 父さんも気になる!

「ふふふっ、実は双子なんです!」

 ふ、双子!? ……レオ! 冒険者になるんじゃなかったのか!? こんな美人な女性とどんな冒険をしてたんだ!!

「まあ! 双子…… じゃあいきなり2人の孫が出来ちゃったのね! ねぇあなた?」

 ま、ま、ま、孫!? 孫…… 孫…… 孫…… 

「父さん!?」

 孫…… 俺がおじいちゃん……? あっ、腰抜けちゃった……

 腰を抜かした俺を心配してレオとクレアさんがベッドまで運んでくれた。

「あらあら……クレアちゃんも大変だったのね」

「いえ、そのおかげでレオと出会えて、赤ちゃんまで……ふふっ」

 うぅぅっ! クレアさん、今まで1人でずっと苦労していたんだな。
 おじさん、そういう話に弱いから…… 

「クレアちゃん、あなたはもう私達の家族なんだから遠慮せずに私達を頼ってね?」

 母さん、それ俺のセリフ!! ……そんな話を聞いたら追い返す訳にもいかないし……

「……2人ともゆっくりしていきなさい」

 その後、レオから家出の事を謝罪され、許してやったのだが…… 

 クレアさん、何を思ったのかここで出産するって言い出した!!
 こんな牧場と畑しかない村で産まなくても…… えっ、母さん? 村の助産師さんの家に案内する? クレアさんも喜んで付いて行って……

「あははっ、ゴメン父さん、クレアさんがこの村を気に入っちゃったみたいで」

 いや、いいんだよ? 別に…… でもレオ! お前は…… 

「久しぶりに牧場の仕事を手伝うかな?」

 ……まぁいいか。

 さすがに歳を取って仕事が辛くなってきた所だったから手伝いをしてくれるのは助かる。
 このまま仕事を継いでくれないかな? 

 出産までいる事が決まり、毎日レオと一緒に牧場の仕事をして、帰れば母さんとクレアさんが仲良く家で出迎えてくれる…… 何だこれ、めちゃくちゃ幸せなんですけど!

「父さん、母さん……子供達をこの村で育ててもいい? クレアさんもそれを望んでいるんだ」

 夕食後レオがそんな事を言い出した。
 クレアさんもレオの横にピッタリくっつき頷いている…… 本当にお前達は仲良しだな! 暇さえあればベッタリ、チュッチュチュッチュ……バレてないと思っているのか!?

「お、お前達がいいならいいが、そのかわりレオ……」

「うん、いずれ牧場の面倒も僕が見るよ、父さんが元気なうちは任せるけど」

 よし、跡継ぎ問題も解決! あとは孫…… 孫かぁ……  

 そして月日が経ち、クレアさんが無事出産、元気な双子の男の子だった。

「あなた……」

「おぉ~、べろべろばぁ~! おじいちゃんだぞ~?」

「父さん……」

 孫、可愛い! おじいちゃんメロメロ! 

 隣で母さんとレオが呆れた顔をしているがそんなの関係ない! 

「ふふふっ、お義父さんったら……」

 ありがとうクレアさん! レオを選んでくれて。
 ありがとう! 可愛い孫に会わせてくれて。

 息子がいなくなり暗くなった我が家がクレアさんのおかげで明るくなり、賑やかな家庭になった。

 …………

 孫が産まれてしばらく経ったある日。

 んっ? 何だ…… 狼の遠吠え? 熊の咆哮か? 

「あなた……」

「母さん……」

 ……いや、これはクレアさんの声だ。
 子供が産まれて落ち着いたのもあるからな。

 若い夫婦だし、それはまあ…… 俺だって若い頃はレオを寝かしつけた後に母さんとイチャイチャしたものだ。

「ぐぅぅぅっ!! あっ、あっ、あぁぁぁっ!! 気持ちいいぃぃぃ、レオぉぉぉっ!!」

「「…………」」

 クレアさん、俺達もいるんだからもうちょっと声をおさえたほうが…… あっ、収まった。

「わ、若いから仕方ないよな、あははっ」

「…………」

 ちょっと母さん? 赤い顔でモジモジして……久しぶりにそんな表情されると照れるだろ?

「あん、あん、あん! もっとぉぉぉ!!」

 また始めた!? わ、若いなぁ!! ……ちょっと母さん!? 何でパジャマを脱いで…… あっ、セクシーな下着だね!

「あなたぁ……」

 うっ…… 母さん、その可愛い顔は卑怯だぞ!

「母さん!!」

 ……息子夫婦に負けじと俺も久しぶりに母さんとイチャイチャしちゃいました。

 …………

 朝からベッタリな息子夫婦と朝食を取っていると、テーブルの下で母さんがそっと手を握ってきた。

「母さ……」

「うふふっ、レオとクレアちゃん、朝から仲良しね?」

「……ああ、そうだな」

 母さんの手を握り返し俺も母さんに微笑みかけた。

 クレアさんが来て、俺達家族は今まで以上に幸せな毎日を送れるようになった。
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