波のように生きてきた私へ ―仮死状態で生まれた命の記録―

cocohera

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第3章 小学校の時間――広がる世界と心の揺れ ④

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小節4:先生との出会い――言葉に救われた日々

小学校の時間の中で、私の心に残っているのは、先生の言葉だった。  
それは、特別な場面だけではなく、日常の中にふと現れるものだった。  
「大丈夫だよ」  
「よく頑張ったね」  
「あなたらしくていいと思うよ」  
その一言が、私の心をそっと支えてくれた。

私は、元気な子だった。  
でも、いつも強いわけではなかった。  
誰かとのすれ違いに傷ついた日。  
思うようにできなくて悔しかった日。  
そんなとき、先生の言葉が私を包んでくれた。

ある日、授業でうまく答えられず、私は黙ってしまった。  
その沈黙が、教室の空気を少しだけ重くした。  
でも、先生は責めなかった。  
「わからないって言えるのも、すごいことだよ」と言ってくれた。  
その言葉が、私の胸に静かに染み込んだ。

先生は、私の「感じる力」に気づいてくれていた。  
誰かが困っていると、私が先に気づくこと。  
誰かが泣いていると、私がそばに行くこと。  
その優しさを、先生は「あなたの素敵なところ」と言ってくれた。  
その言葉が、私の「自分を信じる力」になった。

時には、先生の言葉が私の背中を押してくれた。  
「やってみようか」  
「失敗してもいいよ」  
その言葉があるだけで、私は一歩踏み出すことができた。  
その一歩が、私の世界を広げてくれた。

先生との出会いは、私にとって「言葉との出会い」でもあった。  
言葉には、誰かを傷つける力もあるけれど、  
誰かを救う力もある。  
そのことを、私は先生から教わった。

今でも、誰かの言葉に心が動くとき、  
私はあの頃の教室を思い出す。  
窓から差し込む光、鉛筆の音、先生の声。  
そのすべてが、私の中に静かに残っている。
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