毎朝俺の悲鳴から始まる!世話焼き幼馴染の溺愛治療

えなが つぐみ

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8-3 世紀の大発見みたいな言い方やめろ

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「は、はぁっ?!いつの話だよ?」
俺は羞恥と動揺で顔を真っ赤にして優成を押しのけようとした。

優成は俺の胸をつまんだまま、悪戯っぽく笑った。
「お前部活のとき、暑くなるとすぐ上半身裸になってただろ?」

俺は陸上部だった当時をぼんやりと思い出した。
──そういえば、そんなこともあった気がする……。


「乳首を揺らして走ってるお前を見てたら、いつも堪らない気持ちになってた」

「乳首は揺らしてないだろ!!!」

「いや……揺れてた。大きめの乳輪が上下に揺れて……俺はそれを誰にも見せたくなかった」

「そういえばお前、あの頃やたらと俺に服着せに来てたよな」

「俺の世話焼き体質はお前の露出癖のせいだから」

──まるで俺の方が変態みたいな言い方だな


俺は耳まで真っ赤にして優成を睨んだ。
「お前……ずっとそんなこと考えてたのかよ」

「考えてたどころじゃない」
優成の指が俺の乳首を軽く弾く。

「んあっ!」
勝手に声が出て、慌てて口を手で覆った。

「毎日練習終わるたびに思ってた。
俺の手で隠したい、触りたい、って」
熱を帯びた声に、からかいの色はもうない。
胸をつまむ指先にこめられた力まで、じわりと真剣さを帯びていく。

優成は俺の瞳をじっと見据えた。
「世利の乳首、直接舐めたい、って……」

その言葉に俺は全身を震わせた。
心臓の音がドクドクと騒がしく、何て返事をしたらいいのか、わけがわからなかった。

「そ、そんなの……」

「でも、世利の大丈夫なことだけしたいってのも事実。
……ね、世利。大丈夫なら、自分で服たくし上げて?」


俺は目を見開いて、そして固まった。
一瞬、呼吸すら止まったようだった。


数日前だったらできたことかもしれない。
でも、優成の本気を知ってしまった今は、意味が違ってくるだろ。
……俺が、自分で?

「そんなこと、できるわけ……」
震える声で抵抗するけど、気持ちはまだ迷っていた。

熱を帯びた視線に、胸の奥がギュッと締め付けられる。
息が苦しいのは緊張のせいなのか、それとも期待からなのか。

俺は唇を噛みしめ、意を決してインナーの裾をゆっくりと上にまくる。

「んっ……」
恥ずかしさで、噤んだ唇から声が漏れた。
壁に預けている背中からは、ジワッと汗が吹き出てくる。

優成の視線が、そこに釘付けになっているのを肌で感じて、余計に羞恥を煽られる。

「……っ」
熱のこもった瞳に見られているだけで、胸のしこりが硬くなっていくのがわかる。

あと少しで乳首が見えるところまで上げたのに、その先にどうしても進めなかった。

「……世利」
優成の喉がゴクリと鳴った。

「うっ……うぅ……ゆうせ……」
俺は手を止めて、一度詰まっていた息を整えた。
「恥ずかしい……自分じゃできないよ……」


涙目で優成と視線が絡んだ瞬間だった。

──ガバッ!

優成の手がインナーを思い切りたくし上げ、かぶりつく勢いで俺の右乳首に吸い付いた。

「んひゃぁっ!!!」
背中が勝手に弓なりに反り返る。
俺の背に手をまわし、優成は必死に胸にしゃぶりついた。

──ジュルッ、チュパッ……ヂュルルッ……!

「はぁっ……はぁっ……」
吸いながら、優成の息が熱く荒く俺の肌にかかる。
舌を離したかと思うと、またすぐに反対側にむしゃぶりついてくる。

「ゆ、優成っ……そんな必死に吸わなくても……ひんっ!」
甘噛みされた瞬間、声が裏返った。

「……ここ、ぷっくりしてる……はぁっ……」
乳首から離れた優成は、汗ばんだ額を俺の胸に押し付けながら、荒く息を吐き出す。
優成の指先が乳輪を縁取るように撫でるたび、俺の体がビクッと跳ね上がった。

「ずっと……ずっと舐めたくて……っ」
吐息混じりの声は熱に溺れていて、俺の下腹部までビリビリ響いた。

──チュッチュプッ、チュプッ……

「ハァッ……ハァッ……」
胸元に落ちるその息すら火傷しそうで、俺は涙を浮かべて首を振る。

「や……やだ……乳首取れちゃ……っ!」

「クソ……可愛すぎ……」
優成の息がどんどん荒くなっていくのが、胸に伝わって震えた。

優成が興奮のまま乳首に舌を這わせた瞬間、俺のパンツの中がドロリと濡れたのがわかった。


「…………あっ?!」
ドロリと濡れる感覚に、焦った俺は両手で股を押さえた。
スラックスの上から触っても、そこが湿っていることがわかるほどだ。

──チュッ、チュパ……
俺が新たな事件に困惑している最中も、優成は必死に俺の乳首を吸い続けていた。

「ちょっ……あっ……優成、止まって……」
俺は両手で優成の頭を押しのけて、乳首から無理やり顔を剥がした。

「……………………なに?」
心底不服、と言うような顔で俺を見上げる優成に、俺は必死にパンツの状況を説明した。

「よくわかんないけど、パンツの中がドロドロしてる!」

「ドロドロって、それ……」

「ズボン濡れそう……やばい、脱ぐっ!」

俺に覆い被さっていた優成を退かし、床に座ったままベルトに手をかけた。
カチャカチャとバックルを外すと、そこに優成の手が重なる。

「世利、落ち着け。それ、大丈夫だから」

「だ、だって……なにこれ……」
俺は泣きそうに顔を歪め、震える声で訴えた。
未知の感覚に恐怖を感じ、早く確認したくて気持ちだけ焦る。

優成はしばらく息を整えるように目を伏せ、それから俺の手をそっと握った。
「……大丈夫。それは……世利が、気持ちよくなってる証拠だから」

「気持ち……よく?」
その時、俺はハッとした。

優成の手を払いのけ、俺はすごい勢いでズボンを脱ぎ、パンツを太ももまでずり下げた。

俺の股間から伸びる透明の液体は糸を引き、買ったばかりのパンツを濡らしていた。


「こ、これは……エッチな気分になると出ると言われている、あの“愛液”では?」
俺の目は感動と興奮で血走っていた。


床に座ったそんな俺を、優成は片膝をついて見下ろしていた。

「いや……そうだけど……。
そんな世紀の大発見みたいな言い方やめろ」
優成は額を押さえて、半ば呆れたように笑った。

「でも自分の体で興奮できるの、まじで才能だわ」 
そう言いながら、優成の目は確実に潤んでいた。
そして、俺の濡れた下着から目を逸らせていなかった。

「世利……」
優成が近づき、俺の耳元で名前を呼ぶ。

「んっ!……耳元は嫌だってば」
わかってやっている優成が憎たらしい。

それでも優成は構わず耳元で低く声を響かせた。
「舐めたい、いい?」

「えっ……」
どこを?なんて聞かなくても、俺にもその場所がわかった。
びしょ濡れのパンツとヌラヌラと光る割れ目が、俺を欲望に誘ってくる。
その場所が疼いて勝手に腰が揺れてきた。

さっきまで気が付かなかったこの疼きを、今は早くなんとかしたくて堪らない。


──まんこ舐めてほしい


そう思ってしまったら最後だった。

俺は苦しくなる胸の前で両手を握り、震える声で優成に答えた。

「舐めて……優成……」
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