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~名もなき旅人の見たもの・一~
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~名もなき旅人の見たもの~
戦士の国ライガイア。
その名前を聞いた時、あなたはどう思っただろう?
力強いイメージ?――正解。
角の生えた鬼人たち?――正解。
排他的で怖い――……それも、正解だ。
しかし……それだけだろうか?
今からここに自分が見たものを記していく。
なるべく主観を除いたつもりだが、多少混ざったかもしれない。 ……申し訳ないが、許してほしい。
これを見たあなたがどう思ったのか。
誰かに語ってもいいし、語らなくてもいい。
ただ、あなたの心に微かにでも残ってくれたら、嬉しく思う。
――『戦士の国ライガイア見聞録』 著者:不明
***
排他的な国、というイメージそのままの、あえて小さく作られた門。
ライガイアと他国との唯一の玄関口。
国の最西端にあるレンコウガの入口は、威圧感を漂わせ、通る者を睨みつけるようにそこにあった。
そしてその門の意思を受けたかのような険しい顔立ちをした、大柄な鬼人が門前に立っていた。
白銀のやや長めの髪。赤い瞳と、鬼人族特有の黒い眼球。灰黒の肌。額の真ん中には大きく反り返った角が……一本。
一本角の玄角族(げんかくぞく)だ。
「止まれ」
大きな声ではなかった。むしろ小さい声だった。
しかしその男の鬼人の声は、地面を揺らした。
「我が国に何用か……冒険者か?」
声に大きな感情は混じってはいないように聞こえた。彼の赤い瞳が自分の背の弓と腰の短剣を見た。
微笑みつつ、首を振る。
「いえ。しがない旅人です」
そして率直に「貴方方の生き様を直接目で確かめたく参りました」と告げた。
「生き様、だと?」
玄角族の男性は、かすかに眉を寄せた。
彼らは生き様に誇りを持っている。
しかし、わざわざ他人の生き様を見に他国へ行くという発想が……おそらく、浮かびにくい。
彼らの多くは、この国に生き、この国で死んでいく。
冒険者や商人のような明確な目的のない旅というものは、理解し難いのだろう。
だが、彼は門番。何人も来訪者を見てきたようで、納得してはいなさそうだが、「そうか」と頷いた。真っ直ぐな目は、何かを見通すかのように自分を見つめている。
「……いいだろう。思う存分に見ていくと良い。
だが」
彼はそこで一度言葉を切ると、姿勢を正した。
「我が国で狼藉を働くならば、このサトが許しはせんぞ」
静かな彼の声に、門の上に止まっていた小鳥が、驚いたように飛び立っていった。
「この国で、貴様の死に様を見ることがないのを願おう」
付け足された言葉に「ご忠告、感謝いたします」と頭を下げ、門をくぐった。
不思議なことに、門の小ささを感じなかった。
***
そんな、小さいようでいて強大な西門をくぐり、緩やかな坂道を降っていくと、次第に人々の喧騒と活気が耳に届き始めた。
石畳で舗装された道を挟むように、木造の建物が立ち並んでいる。そのほとんどが二階建てで、屋根には独特の反りを持つ瓦――また他の国とは違う風情がある――が葺かれていた。通りの所々には葉が赤や黄色に色づいた木々が植えられており、山間の街に彩りを添えている。
通りには様々な店が並んでいた。
武器屋、防具屋、何かの食材を売っている店。そして、甘く香ばしい匂いを漂わせる食べ物屋台。
どこかで見たことがあるようなものもあれば、まったく知らないものも多くあった。
特に、鬼人族特有と思われる意匠が凝らされた武具や装飾品は、見ているだけで好奇心がくすぐられる。
中でもやはり、竜を模したものが多いあたりが、ライガイアらしい。
道行く鬼人たちは、周囲を見回す自分へちらりと視線を向けるが、すぐに興味を失ったように自身の道へと戻っていく。――珍しい格好をした外部の人間、という以上の興味は、今のところ持たれていないようだ。
そうして行き交う鬼人たちからは、金属音が聞こえた。鎧は見えずとも、力を示す手段は彼らにとっては当たり前のものなのだろう。
更に奥へ歩いていく。
何人もの鬼人達とすれ違った。
様々な色彩と角を持つ彼らの間に紛れると、まるで自身も鮮やかになったような気分になった。
そんな中、一際赤が濃い紅角族の男性が、これまた香ばしい匂いのする串焼きの露店を出していた。
一本頼むと「へい、お待ち!一本30リルだよ」と威勢のいい声とともに、紅角族の店主が大きな体を丸めて串を差し出してくれた。受け取り、お金を払う。
額には太い一本角。顔にはニカっという笑みと、流れる汗を浮かべている。
受け取った串焼きは何かの獣の肉、としか分からなかった。しかし程よく焦げたタレの香りが食欲をそそる。一口かじれば、肉汁が溢れ出し、少し濃いめの甘辛いタレと肉の旨味が口いっぱいに広がり、思わず声が出た。
店主はそんな自分の顔を見て笑顔を深めた。
「嬢ちゃん、見かけねえ顔だな。冒険者……にしてはギラついてないな。観光客かい?」
店主はおしゃべり好きらしい。また新しい串に肉を出し、タレを塗りながら聞いてきた。
「うちの串焼きは腹持ちが良いぜ。しっかり食って、ライガイアの空気を楽しんでいきな!」
彼は外の人間である自分に対しても、特別扱いする様子はなかった。
市場という場所であるからか。彼生粋のものかは分からないが、彼の店に集まってくる鬼人客たちへの接し方と、自分への接し方に大きな違いは感じられない。
もうひとくち食べて、頬をほころばせる。
「いえ、旅の者です。
この串焼き……本当に美味しいですね。元気が出ます」
心からそう思った。まるで彼自身の元気を分けてもらえるかのようだ。
「はっはっは! そうだろうそうだろう!
旅ってことはどっかに行く途中なんだろう? だったらしっかり食って体力つけないとな!」
言葉が心からのものだと通じたようで、店主は熱い鉄板前で汗を流しながら、さらに豪快に笑う。
きっと今までも何本も串焼きを売ってきただろうが、それでもやはり客の「美味い」という一言が何よりの報酬なのだろう。
その笑顔から、この国の力強さと、そこに暮らす人々の温かさを同時に感じた。
「嬢ちゃん! 良い食いっぷりだな! 気に入った! もう一本おまけでやるよ」
そう言うと、店主はこちらが断る前に手際よく新しい串を一本焼き始め、香ばしいあのタレを絡めて差し出してきた。
旅をしてきて、こういう場面ではいつも困った。
そこに住まう人々の考え方次第で、正解が変わるからだ。
建前で出しただけで断るのが正解な場合もあれば、大きな声で感謝を述べて受け取るのが正解なこともあれば、一度受け取ってから返すのが正しいこともある。
では、今はどうなのだろう?
目の前には焼き立てでなんとも美味しそうな串焼きと、笑顔の店主。
「ライガイアは見るもんも美味いもんもたくさんある。
だが、外の人間にはちぃとばかし厳しいかもしれねぇ。何かありゃあ、この市場の連中にでも聞くんだな。案外、お節介焼きが多いからよ」
彼はそう言って、他の客の対応に戻っていった。
――『戦士の国ライガイア見聞録』 一日目・了
※本記録は、名もなき旅人と記録補助者による共同生成である
戦士の国ライガイア。
その名前を聞いた時、あなたはどう思っただろう?
力強いイメージ?――正解。
角の生えた鬼人たち?――正解。
排他的で怖い――……それも、正解だ。
しかし……それだけだろうか?
今からここに自分が見たものを記していく。
なるべく主観を除いたつもりだが、多少混ざったかもしれない。 ……申し訳ないが、許してほしい。
これを見たあなたがどう思ったのか。
誰かに語ってもいいし、語らなくてもいい。
ただ、あなたの心に微かにでも残ってくれたら、嬉しく思う。
――『戦士の国ライガイア見聞録』 著者:不明
***
排他的な国、というイメージそのままの、あえて小さく作られた門。
ライガイアと他国との唯一の玄関口。
国の最西端にあるレンコウガの入口は、威圧感を漂わせ、通る者を睨みつけるようにそこにあった。
そしてその門の意思を受けたかのような険しい顔立ちをした、大柄な鬼人が門前に立っていた。
白銀のやや長めの髪。赤い瞳と、鬼人族特有の黒い眼球。灰黒の肌。額の真ん中には大きく反り返った角が……一本。
一本角の玄角族(げんかくぞく)だ。
「止まれ」
大きな声ではなかった。むしろ小さい声だった。
しかしその男の鬼人の声は、地面を揺らした。
「我が国に何用か……冒険者か?」
声に大きな感情は混じってはいないように聞こえた。彼の赤い瞳が自分の背の弓と腰の短剣を見た。
微笑みつつ、首を振る。
「いえ。しがない旅人です」
そして率直に「貴方方の生き様を直接目で確かめたく参りました」と告げた。
「生き様、だと?」
玄角族の男性は、かすかに眉を寄せた。
彼らは生き様に誇りを持っている。
しかし、わざわざ他人の生き様を見に他国へ行くという発想が……おそらく、浮かびにくい。
彼らの多くは、この国に生き、この国で死んでいく。
冒険者や商人のような明確な目的のない旅というものは、理解し難いのだろう。
だが、彼は門番。何人も来訪者を見てきたようで、納得してはいなさそうだが、「そうか」と頷いた。真っ直ぐな目は、何かを見通すかのように自分を見つめている。
「……いいだろう。思う存分に見ていくと良い。
だが」
彼はそこで一度言葉を切ると、姿勢を正した。
「我が国で狼藉を働くならば、このサトが許しはせんぞ」
静かな彼の声に、門の上に止まっていた小鳥が、驚いたように飛び立っていった。
「この国で、貴様の死に様を見ることがないのを願おう」
付け足された言葉に「ご忠告、感謝いたします」と頭を下げ、門をくぐった。
不思議なことに、門の小ささを感じなかった。
***
そんな、小さいようでいて強大な西門をくぐり、緩やかな坂道を降っていくと、次第に人々の喧騒と活気が耳に届き始めた。
石畳で舗装された道を挟むように、木造の建物が立ち並んでいる。そのほとんどが二階建てで、屋根には独特の反りを持つ瓦――また他の国とは違う風情がある――が葺かれていた。通りの所々には葉が赤や黄色に色づいた木々が植えられており、山間の街に彩りを添えている。
通りには様々な店が並んでいた。
武器屋、防具屋、何かの食材を売っている店。そして、甘く香ばしい匂いを漂わせる食べ物屋台。
どこかで見たことがあるようなものもあれば、まったく知らないものも多くあった。
特に、鬼人族特有と思われる意匠が凝らされた武具や装飾品は、見ているだけで好奇心がくすぐられる。
中でもやはり、竜を模したものが多いあたりが、ライガイアらしい。
道行く鬼人たちは、周囲を見回す自分へちらりと視線を向けるが、すぐに興味を失ったように自身の道へと戻っていく。――珍しい格好をした外部の人間、という以上の興味は、今のところ持たれていないようだ。
そうして行き交う鬼人たちからは、金属音が聞こえた。鎧は見えずとも、力を示す手段は彼らにとっては当たり前のものなのだろう。
更に奥へ歩いていく。
何人もの鬼人達とすれ違った。
様々な色彩と角を持つ彼らの間に紛れると、まるで自身も鮮やかになったような気分になった。
そんな中、一際赤が濃い紅角族の男性が、これまた香ばしい匂いのする串焼きの露店を出していた。
一本頼むと「へい、お待ち!一本30リルだよ」と威勢のいい声とともに、紅角族の店主が大きな体を丸めて串を差し出してくれた。受け取り、お金を払う。
額には太い一本角。顔にはニカっという笑みと、流れる汗を浮かべている。
受け取った串焼きは何かの獣の肉、としか分からなかった。しかし程よく焦げたタレの香りが食欲をそそる。一口かじれば、肉汁が溢れ出し、少し濃いめの甘辛いタレと肉の旨味が口いっぱいに広がり、思わず声が出た。
店主はそんな自分の顔を見て笑顔を深めた。
「嬢ちゃん、見かけねえ顔だな。冒険者……にしてはギラついてないな。観光客かい?」
店主はおしゃべり好きらしい。また新しい串に肉を出し、タレを塗りながら聞いてきた。
「うちの串焼きは腹持ちが良いぜ。しっかり食って、ライガイアの空気を楽しんでいきな!」
彼は外の人間である自分に対しても、特別扱いする様子はなかった。
市場という場所であるからか。彼生粋のものかは分からないが、彼の店に集まってくる鬼人客たちへの接し方と、自分への接し方に大きな違いは感じられない。
もうひとくち食べて、頬をほころばせる。
「いえ、旅の者です。
この串焼き……本当に美味しいですね。元気が出ます」
心からそう思った。まるで彼自身の元気を分けてもらえるかのようだ。
「はっはっは! そうだろうそうだろう!
旅ってことはどっかに行く途中なんだろう? だったらしっかり食って体力つけないとな!」
言葉が心からのものだと通じたようで、店主は熱い鉄板前で汗を流しながら、さらに豪快に笑う。
きっと今までも何本も串焼きを売ってきただろうが、それでもやはり客の「美味い」という一言が何よりの報酬なのだろう。
その笑顔から、この国の力強さと、そこに暮らす人々の温かさを同時に感じた。
「嬢ちゃん! 良い食いっぷりだな! 気に入った! もう一本おまけでやるよ」
そう言うと、店主はこちらが断る前に手際よく新しい串を一本焼き始め、香ばしいあのタレを絡めて差し出してきた。
旅をしてきて、こういう場面ではいつも困った。
そこに住まう人々の考え方次第で、正解が変わるからだ。
建前で出しただけで断るのが正解な場合もあれば、大きな声で感謝を述べて受け取るのが正解なこともあれば、一度受け取ってから返すのが正しいこともある。
では、今はどうなのだろう?
目の前には焼き立てでなんとも美味しそうな串焼きと、笑顔の店主。
「ライガイアは見るもんも美味いもんもたくさんある。
だが、外の人間にはちぃとばかし厳しいかもしれねぇ。何かありゃあ、この市場の連中にでも聞くんだな。案外、お節介焼きが多いからよ」
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