フィガロと晶のおとぎ話シリーズ

夜千流

文字の大きさ
3 / 7

町医者とエルフの少女

しおりを挟む
町医者のフィガロは、深い森の奥に住む老夫婦の元へ往診に行ったが、その帰り道で狼の群れに遭遇し、窮地に陥っていた

「この情況は、流石にまずいな…」

獰猛な獣達に囲まれ、フィガロは死を覚悟した
そこへ突然、弓矢が放たれた
狼達はその弓矢の匂いを嗅ぐと、戦意を失ったようにその場から離れて行く

「大丈夫ですか?」

可憐な女性の声がフィガロの耳に届いた

「この弓矢は、きみの?」

「はい。狼が嫌う匂いを染み込ませてあります」

枯葉色の外套を纏ったその女は、フードを目深に被っていて顔を窺う事が出来ない

「きみのお陰で助かったよ、ありがとう」

「いえ、当然の事をしたまでです…」

女は何故かフィガロから距離を取ろうとする

「待って!きみにお礼をさせてくれないかな?」

「お、お礼なんて…っ、け、結構です…!」

尚もフィガロから離れようとする女の事が気になったフィガロは、仮病を使って女の気を引く事にした

「痛た…っ、急に腹痛が…!」

「だ、大丈夫ですか…?」

女はフィガロに駆け寄って来た
心配そうにフィガロの顔を覗き込む女がフィガロの背に手を添えた
フィガロの予想通り、お人好しな性格の女だ
フードの下から覗く吊り目がちな柔らかい瞳に、フィガロは強く惹かれた
もっと女の事を知りたいと思ったフィガロは、さらなる芝居を打つ

「ちょっと、まずいかも…」

「あ、あの…近くに私の家があるので、そこで介抱します。肩を貸しましょうか?」

「うん。助かるよ」

こうして、女の家に上がり込んだフィガロは彼女の献身的な介抱を受けるうちに、益々彼女に惹かれていった
室内でも頑なに外套を脱がない女に疑問を持ち、フィガロは女に問い掛けた

「それ、脱がないの?」

「あ、いえ、お気になさらず…!」

「俺は、きみの顔が見たいな」

「…っ、駄目です…」

「どうして?」

後退る女をゆっくりと壁際に追い詰めたフィガロは、女を囲うように両手を壁についた

「俺はきみの事が知りたいんだ」

女の顎をクイ、と持ち上げて視線を絡める

「きみの名前は?」

「晶…です…」

「そう…可愛いね…。俺はフィガロだ」

「フィガロ、さん…。あの、離して頂けませんか…?」

「嫌だって言ったら…どうする?」

「こ、困ります…」

困惑する晶のフードを脱がせると、フィガロは僅かに目を見開く
晶の耳は、人間とは異なる形をしていた

「…きみ、エルフだったの?」

「…はい」

「そっか…。俺はきみがエルフだろうと気にしないけどね」

「気にしない…って、何をですか?」

「こういうこと…」

フィガロは晶の尖った耳をねっとりと、舐めた

「ひゃあっ…!?」

晶の反応に気を良くしたフィガロは、強引に晶の唇を奪った
それから、なし崩し的に晶との性交に及んだフィガロは壁に手をついて男根を受け入れる晶に問うた

「エルフと人間の間に子供は出来るの?」

「わ、かりま、せん…っ」

背後から自身を突き上げるフィガロの問いに、晶は律儀に答える

「それなら、試してみようか」

「あっ、…だめ…っ!」

更に深い所を穿たれて、晶は身悶える
深く、鋭い抽挿に堪えられず、晶は気を遣った
膣内の締め付けに促され、フィガロは晶の子宮に精を放った
葉っぱで繕われた腰蓑から覗く晶のまろい尻がぴくん、と跳ねた
下着をずらしただけの『ソコ』からフィガロの陰茎がずるり、と引き抜かれる
激しい抽挿を受けた膣口からはどろり、と白濁の液が滴り落ちた

晶のベッドで繰り返し交わった2人は、事後の睦言を交わす

「ねえ、晶。エルフは長命なんだろ?きみは何歳なの?」

「100歳…人間で言う、10歳くらいの年齢です」

「子供じゃないか!?」

まさか未成年に手を出してしまったのか…と、フィガロは己の浅慮を悔いた
しかし、見た目は17、8歳くらいの人間に近いのでセーフだと、フィガロは開き直った

「きみの身体つきは成人女性と変わらないから、人間の価値基準なら問題ない…はず…」

「はあ…人間は、随分と性急なんですね…」

「…きみ以外に、こんな事しないよ」

「…?」

「分からない?俺はきみの事が好きなんだ」

「す…っ!?」

「はは、耳まで真っ赤だね」

「へ、変な事言わないで下さい…!」

「えー…、俺は本気だけど?」

「………責任、取ってくれますか?」

「うん♡」

こうして、フィガロと晶の異種族交際が始まった

数年後…
晶はフィガロの診療所に移り住み、2人によく似た双子を出産した
エルフと人間の血を継いだ子供達は、永く軋轢のあった両種族の懸け橋となった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。

ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」 実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて…… 「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」 信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。 微ざまぁあり。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

処理中です...