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16話
しおりを挟むということで、家に帰って真っ先にやること。
スカーレットの今日の愚行を報告。
私の目の前で殿下に擦り寄って、自分を殿下の婚約者にするよう頼んだこと。
それから、フィリップ様とマリアナ様に対する行動も。
捉え方によってはフィリップ様に対する名誉毀損にもなるからね。
ちゃーんと詳しく報告しなければ。
今日の行動はちょっと度が過ぎていたから、お母様にも伝えなきゃ。
そして、報告を終えたそれぞれの反応は、お父様は顔を真っ赤にして大激怒。
お母様は泣き崩れてしまった。
あぁ、ちなみに報告するとき、私はちゃんと注意しましたよ、っていうのも忘れずにね。
だって、なんでスカーレットを止めなかったの!とか言われるのは勘弁して欲しいからね。
「はぁ......やっぱり婚約はなかったことにして修道院に入れた方がいいのか......?」
とお父様は頭を抱えている。
あらま、お母様がその言葉に大きく頷いてるわ。
確かに、スカーレットを子爵家に嫁がせたら我が家の評判がガタ落ちだろうなぁ......。
最終的な決定権はお父様にあるけど、私としては推しが出てくるまではヒロインでいて欲しいという思いだけどね。
あー......でもヒロインの能力が低すぎるから出てこない可能性もあるか。
もしそうだとしたら、私もスカーレットに関わるのは面倒だし修道院に入れてくれって感じだけど......。
とりあえず、報告は終わったし私は自分の部屋に帰らせてもらった。
思ってる以上に空気が重たかったからね。
そのまま結論が出るまで待機はちょっとしんどかったわ。
そして夕飯のとき、お父様の決断がスカーレットに伝えられた。
その内容は、卒業と同時に修道院行き、という事だった。
でもお父様はスカーレットに挽回出来る方法も伝えた。
それが、令嬢として恥ずかしくないと周りが思えるまで成長することが出来たら修道院行きは無し、という事だった。
まぁ、今までサボってきたから普通の何倍も頑張らなきゃ無理だとは思うけど、やろうと思えば出来ることだよね。
スカーレットが心を入れ替えて、ということが必要不可欠だけど。
横にいるスカーレットを見ると
「なんでよ!私はヒロインだもん!修道院に入るのはお姉様でしょ!?」
と私を指さしながらお父様に抗議している。
なんで問題を起こしていない、それどころかスカーレットが起こしている問題を片付けている私が修道院に行くんだよ。
はぁ...とひとつため息をついてから聞こえるか聞こえないか、くらいの小さな声で
「イベントが一つも起こらないんだから、スカーレットはヒロインでも何でもないわ」
と呟いた。
その瞬間、スカーレットがバッと振り向いた気がするから聞こえたんだろう。
そんなに熱い視線を送らないでくださいませ~。
なんてバカことを思いながら何事も無かったかのようにスルーしたけど。
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