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4話
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そう言えば、私の愛しのお兄様の説明をしていなかったので少し失礼しますわね。
まず、お兄様は私、そしてお父様もお母様とも血の繋がりはないんですの。
でも、この家の跡継ぎはお兄様ですし、優秀なお兄様は他の方々からもしっかりと評価されていますわ。
え?血の繋がりがないのに、跡継ぎなの?と思いましたよね。
まぁ、一般的にはお兄様ではなく、私がという考えになりますが、こればかりは国の決まりで無理なんですの。
この国では家の跡継ぎは男、と決まっているものですからいくら血の繋がりはあっても私がこの家を継ぐことは出来ません。
だから、我が家にもお兄様か弟がいればよかったんですが、お母様は私を産んですぐに病気にかかってしまったらしく、子供を産めない体になってしまったんですの。
なので、お父様の代で我が家は終わりかも、と言われていたんです。
そんな時、お父様の友人である伯爵が亡くなって、我が家にお兄様が引き取られましたの。
本当ならお兄様も伯爵の叔父様の所に他の兄弟と一緒に引き取られる予定だったんですが、後継ぎ問題のことも考えて次男のお兄様だけがうちに来たらしいです。
まぁ、たまに伯爵家の兄弟とはお話しているみたいですが、友好的な関係を続けているらしいですわ。
ということで、私とお兄様は血の繋がりが全くないので結婚が出来るんです!
私がどこかに養子縁組にしてもらえれば、簡単な話ですわ。
なんて思っていたんですが、お母様が心配しているのは全く違うことなんですのね。
「でも、お母様。私は婚約破棄された、いわゆる傷物ですわ。誰もそんな私なんて迎え入れたくないはずですわよ」
いくら結婚もしていなくて、ベットも共にしていないとしても、一応婚約破棄で傷物扱いになりますわ。
正直、男性の方はそのような扱いをされないのが気に食わないんですけど。
思わず首を傾げながらお母様にそう言うと
「そうかしら?別に結婚していたわけではないし、他の人もベルンのバカさには気付いていたから逆にチャンスだとか思っているんじゃない?」
そう言って、うふふ、と笑っていますわ。
確かにベルン様は勉強も出来ませんし、常に遊び歩いているような人ですが、なぜチャンスだと思うんでしょう?
余計にわからなくなって
「チャンスですか?」
とお母様と見ると
「えぇ。今までは婚約者がいるから、で断られたけど、それがなくなったんですもの。自分が婚約者になれると考える人はいると思うわよ」
あ......そういうことですか。
確かに、バカでまともに話もしませんでしたが婚約者がいる、というおかげで守られていたこともあったんですのね。
そう考えると感謝することなんでしょうか?
ですがあれに感謝なんてしたくありませんし..........。
大体あのアリス様に誑かされている時点で話を知っている人からしたら呆れるくらいの状況なんですよね。
まぁ、確かにアリス様は可愛らしい見た目をしているので仕方のないことかもしれませんが..........。
はぁ.......とにかく、お父様が帰ってきたらこれからの話もしないといけませんわね。
私としてはお兄様と婚約できるのが一番ベストな解決策ですわ。
そう思いながら、冷めてしまったお茶を一気に飲み干したのでした。
まず、お兄様は私、そしてお父様もお母様とも血の繋がりはないんですの。
でも、この家の跡継ぎはお兄様ですし、優秀なお兄様は他の方々からもしっかりと評価されていますわ。
え?血の繋がりがないのに、跡継ぎなの?と思いましたよね。
まぁ、一般的にはお兄様ではなく、私がという考えになりますが、こればかりは国の決まりで無理なんですの。
この国では家の跡継ぎは男、と決まっているものですからいくら血の繋がりはあっても私がこの家を継ぐことは出来ません。
だから、我が家にもお兄様か弟がいればよかったんですが、お母様は私を産んですぐに病気にかかってしまったらしく、子供を産めない体になってしまったんですの。
なので、お父様の代で我が家は終わりかも、と言われていたんです。
そんな時、お父様の友人である伯爵が亡くなって、我が家にお兄様が引き取られましたの。
本当ならお兄様も伯爵の叔父様の所に他の兄弟と一緒に引き取られる予定だったんですが、後継ぎ問題のことも考えて次男のお兄様だけがうちに来たらしいです。
まぁ、たまに伯爵家の兄弟とはお話しているみたいですが、友好的な関係を続けているらしいですわ。
ということで、私とお兄様は血の繋がりが全くないので結婚が出来るんです!
私がどこかに養子縁組にしてもらえれば、簡単な話ですわ。
なんて思っていたんですが、お母様が心配しているのは全く違うことなんですのね。
「でも、お母様。私は婚約破棄された、いわゆる傷物ですわ。誰もそんな私なんて迎え入れたくないはずですわよ」
いくら結婚もしていなくて、ベットも共にしていないとしても、一応婚約破棄で傷物扱いになりますわ。
正直、男性の方はそのような扱いをされないのが気に食わないんですけど。
思わず首を傾げながらお母様にそう言うと
「そうかしら?別に結婚していたわけではないし、他の人もベルンのバカさには気付いていたから逆にチャンスだとか思っているんじゃない?」
そう言って、うふふ、と笑っていますわ。
確かにベルン様は勉強も出来ませんし、常に遊び歩いているような人ですが、なぜチャンスだと思うんでしょう?
余計にわからなくなって
「チャンスですか?」
とお母様と見ると
「えぇ。今までは婚約者がいるから、で断られたけど、それがなくなったんですもの。自分が婚約者になれると考える人はいると思うわよ」
あ......そういうことですか。
確かに、バカでまともに話もしませんでしたが婚約者がいる、というおかげで守られていたこともあったんですのね。
そう考えると感謝することなんでしょうか?
ですがあれに感謝なんてしたくありませんし..........。
大体あのアリス様に誑かされている時点で話を知っている人からしたら呆れるくらいの状況なんですよね。
まぁ、確かにアリス様は可愛らしい見た目をしているので仕方のないことかもしれませんが..........。
はぁ.......とにかく、お父様が帰ってきたらこれからの話もしないといけませんわね。
私としてはお兄様と婚約できるのが一番ベストな解決策ですわ。
そう思いながら、冷めてしまったお茶を一気に飲み干したのでした。
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