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5話
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夕食も食べて、お風呂も終わって、もういい時間なのにまだお父様は戻ってきませんわ。
なので思わず
「お父様、遅いですわね」
と呟くと
「そうですねぇ」
私の専属メイドである『アンナ』が苦笑しながら頷いていますわ。
私が寝てからじゃないと、アンナも休むことが出来ないのはわかっていますが、こんなに遅くまで付き合わせるのはなんだか申し訳ないですわね。
そう思いながら
「ねぇ、アンナ。まだ連絡も来ていませんの?」
と尋ねると
「いえ、もうそろそろ戻るとは連絡があったようですが」
「そう、なら待っているわ」
それなら王都までそんなに遠いわけでもありませんし、そろそろ戻ってきますわね。
陛下に長話でもされているんでしょう、と思って気長に待ちましょう。
そう思いながら何杯目かもわからない、お茶のお代わりを貰うとアンナは
「ですが、普段なら寝ている時間です」
そう言いながらもお茶を入れてくれましたわ。
なので、いれたてのお茶を飲みながら
「そうは言っても仕方ないですわ。早く帰ってこないお父様が悪いんですのよ」
そう話していると、扉をノックする音が聞こえてきましたわ。
そして
「お嬢様、旦那様がお戻りになりました」
ということを聞いて
「まぁ!やっと帰ってきましたのね!」
なんて言いながらすぐにお父様のところに向かいます。
3時間くらいは待っていたかしら?
もう読む本もなくなっていましたし、ちょうどいいですわ。
執務室に入ると、本当に帰ってきたばかりのお父様がなんだか疲れた顔をして座っていましたわ。
そんなお父様に
「おかえりなさい!お父様」
と声をかけると
「シャルロット?まだ起きていたのか」
お父様は驚いた顔をして私を見ていますわ。
普段は1時間以上前には布団に入っていますものね。
驚くのも無理ありませんわ。
そう思いながら
「えぇ、お話したいことがありましたので」
そう言うと、お父様は
「ベルンに婚約破棄されたことだろう?」
「まぁ!もう知っていたんですのね!」
驚きですわ。
まさか、もう話が伝わっていたなんて思いませんでしたもの。
すると
「貴族同士の情報を舐めてはいけないよ」
とお父様は苦笑していますわね。
ということは、明日にでも生徒全員には話がいっていることでしょう。
これで、婚約破棄を取り消して、なんて言えませんわよね。
そう思いながら、もう遅い時間なので早速
「だったら話が早いですわね。婚約破棄されたので、お兄様と婚約したいですわ!」
と話すと、お父様は大きなため息をした後に
「はぁ......そう言うと思った」
と呆れ顔をしていますわ。
そんなに呆れるようなことなんでしょうか?
そう思いながら
「ダメですの?」
とだけ尋ねると
「そのことだが、王太子......いや、陛下が自らシャルロットの婚約者に我が息子を、と言ってきてな」
「絶対嫌ですわ」
なんですの?
一応婚約破棄された私に王太子が婚約を申し込むなんて頭がおかしいんじゃありませんの?
結婚すれば王妃になるような人が婚約破棄されたことのある令嬢、だなんてどう思われるかわかったものではありませんわ。
それに、王妃なんて面倒くさいですし。
なんて思っていると、私があまりにも早く拒否するものですから少し焦ったように
「だが、王太子が今まで婚約しなかったのも、シャルロットとの婚約の為だとかなんだとか........」
とお父様は言ってきますが
「そんなの私が知ったことではありませんわ。別に待っててほしい、だなんて言っていませんもの」
「確かにその通りだが...........」
はぁ.......本当に知ったことではありませんわ。
勝手に待っていたくせに私のせいにする時点で受け入れませんもの。
王太子に会ったら婚約するときなんて一生来ませんわよ、と言って差し上げたいですわ。
まぁ、結局そんなことは言えないんですが..........。
そう思っていると、お父様は、はぁ.........と大きくため息をつきながら
「とりあえず、婚約者の件についてはすぐに決めるわけにもいかない。色々と考えることもあるんだ」
と言ってきたので
「はぁ......わかりましたわ。でも、これからはお兄様以外の婚約をするつもりはないので、勝手に決めたら家出しますわよ」
とりあえず、私の意見もはっきりと言っておかないとまたベルン様のようなおバカさんと婚約させられてしまいますわ。
それだけは絶対嫌です。
私の言葉を聞いたお父様は
「.......考えておくよ」
と苦笑していますが本気ですからね。
私が婚約したいと思えるのはお兄様しかいませんわ!
なので思わず
「お父様、遅いですわね」
と呟くと
「そうですねぇ」
私の専属メイドである『アンナ』が苦笑しながら頷いていますわ。
私が寝てからじゃないと、アンナも休むことが出来ないのはわかっていますが、こんなに遅くまで付き合わせるのはなんだか申し訳ないですわね。
そう思いながら
「ねぇ、アンナ。まだ連絡も来ていませんの?」
と尋ねると
「いえ、もうそろそろ戻るとは連絡があったようですが」
「そう、なら待っているわ」
それなら王都までそんなに遠いわけでもありませんし、そろそろ戻ってきますわね。
陛下に長話でもされているんでしょう、と思って気長に待ちましょう。
そう思いながら何杯目かもわからない、お茶のお代わりを貰うとアンナは
「ですが、普段なら寝ている時間です」
そう言いながらもお茶を入れてくれましたわ。
なので、いれたてのお茶を飲みながら
「そうは言っても仕方ないですわ。早く帰ってこないお父様が悪いんですのよ」
そう話していると、扉をノックする音が聞こえてきましたわ。
そして
「お嬢様、旦那様がお戻りになりました」
ということを聞いて
「まぁ!やっと帰ってきましたのね!」
なんて言いながらすぐにお父様のところに向かいます。
3時間くらいは待っていたかしら?
もう読む本もなくなっていましたし、ちょうどいいですわ。
執務室に入ると、本当に帰ってきたばかりのお父様がなんだか疲れた顔をして座っていましたわ。
そんなお父様に
「おかえりなさい!お父様」
と声をかけると
「シャルロット?まだ起きていたのか」
お父様は驚いた顔をして私を見ていますわ。
普段は1時間以上前には布団に入っていますものね。
驚くのも無理ありませんわ。
そう思いながら
「えぇ、お話したいことがありましたので」
そう言うと、お父様は
「ベルンに婚約破棄されたことだろう?」
「まぁ!もう知っていたんですのね!」
驚きですわ。
まさか、もう話が伝わっていたなんて思いませんでしたもの。
すると
「貴族同士の情報を舐めてはいけないよ」
とお父様は苦笑していますわね。
ということは、明日にでも生徒全員には話がいっていることでしょう。
これで、婚約破棄を取り消して、なんて言えませんわよね。
そう思いながら、もう遅い時間なので早速
「だったら話が早いですわね。婚約破棄されたので、お兄様と婚約したいですわ!」
と話すと、お父様は大きなため息をした後に
「はぁ......そう言うと思った」
と呆れ顔をしていますわ。
そんなに呆れるようなことなんでしょうか?
そう思いながら
「ダメですの?」
とだけ尋ねると
「そのことだが、王太子......いや、陛下が自らシャルロットの婚約者に我が息子を、と言ってきてな」
「絶対嫌ですわ」
なんですの?
一応婚約破棄された私に王太子が婚約を申し込むなんて頭がおかしいんじゃありませんの?
結婚すれば王妃になるような人が婚約破棄されたことのある令嬢、だなんてどう思われるかわかったものではありませんわ。
それに、王妃なんて面倒くさいですし。
なんて思っていると、私があまりにも早く拒否するものですから少し焦ったように
「だが、王太子が今まで婚約しなかったのも、シャルロットとの婚約の為だとかなんだとか........」
とお父様は言ってきますが
「そんなの私が知ったことではありませんわ。別に待っててほしい、だなんて言っていませんもの」
「確かにその通りだが...........」
はぁ.......本当に知ったことではありませんわ。
勝手に待っていたくせに私のせいにする時点で受け入れませんもの。
王太子に会ったら婚約するときなんて一生来ませんわよ、と言って差し上げたいですわ。
まぁ、結局そんなことは言えないんですが..........。
そう思っていると、お父様は、はぁ.........と大きくため息をつきながら
「とりあえず、婚約者の件についてはすぐに決めるわけにもいかない。色々と考えることもあるんだ」
と言ってきたので
「はぁ......わかりましたわ。でも、これからはお兄様以外の婚約をするつもりはないので、勝手に決めたら家出しますわよ」
とりあえず、私の意見もはっきりと言っておかないとまたベルン様のようなおバカさんと婚約させられてしまいますわ。
それだけは絶対嫌です。
私の言葉を聞いたお父様は
「.......考えておくよ」
と苦笑していますが本気ですからね。
私が婚約したいと思えるのはお兄様しかいませんわ!
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