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7話
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アリス様の黒い噂、って、そういえばまだ説明していませんでしたわね。
まぁ、単純なことですわよ。
婚約者のいる男性を誑かして婚約破棄させる、ということばかり繰り返しているんですの。
しかも、奪い取ったら興味がなくなるのか次の男性に、を繰り返しているものですから、周りから避けられているんですの。
もうそろそろ落ち着いてくれないと、誰も相手してくれませんわよ?と思うのですが、アリス様は自分にとても自信がある人なのでやめることはないでしょうね。
最近聞いた話ですと、アリス様の被害者同士で、地獄を見せるためにどうするか、という話し合いも始まっているらしいですわ。
といっても、私は婚約破棄できて喜んでいるので被害者には入ってないと勝手に思っていますわ。
そんなことを思いながらアリス様を眺めているんですが、ピンクブロンドのふわふわな髪の毛に緑色の大きな垂れ目をしていて、小柄で細身ですわ。
私が男性だったら、守ってあげたくなる、見たいに考えるんでしょうけど、本性を見てしまっているのであざといですわね、としか思えませんわね。
なんだかアリス様の言い分があまりにもおバカさん過ぎて冷静に見てしまいましたわ。
アリス様はもう私に言うことがなくなったのか、睨みつけるだけで何も言ってきません。
終わり、ということで良いですわよね?
そう思った私は
「じゃあ、もう帰っても良いかしら?私も暇ではありませんの」
と言ってアリス様の横を通り過ぎようとしましたわ。
すると
「ま、待ちなさいよ!」
そう言って、アリス様が私の腕をつかんできたので
「まだ何か?」
つい睨みつけてしまいましたわ。
すると、
「え、えっと........その........」
とだけ言って固まってしまいましたわね。
まぁ、私も滅多に人を睨みつけることなんてありませんが、今日は喧嘩を売ってきたので特別ですわよ。
少し待ってみても、アリス様は何も話してくることはなかったので
「何もありませんのね。では失礼しますわ」
そう言って、手を振り払うと
「あ、後でよりを戻したいとか言っても無駄なんだからね!」
私の背中に向かってそんなことを言ってきましたわ。
私がよりを戻したい、と頼むわけがありませんわよね。
そんなことをするくらいなら、お兄様と婚約したいですもの。
なので、アリス様には
「それだけは絶対にありえませんわ。何度も言っていますがベルン様のことは大嫌いですの」
満面な笑みでそう返しておきましたわ。
はぁ......こんなことで時間を取られたせいで帰宅の時間が遅くなってしまいましたわ。
今日はお兄様もお父様の手伝いはないはずなのでゆっくりできると思っていましたのに!
そう考えると、沸々と怒りがこみ上げてきますわね。
はぁ......やっぱり私もアリス様に地獄を見てもらうための会議に参加しようかしら?
そんなことを考えながらも、足の速度は落とさずに、急いで家に帰りましたわ。
お兄様と一緒にお茶を飲みながら、私がどれほどお兄様のことが大好きなのか熱弁したり、お兄様と一緒に夕食を食べたりして本当に有意義な時間になりましたわ。
まぁ、単純なことですわよ。
婚約者のいる男性を誑かして婚約破棄させる、ということばかり繰り返しているんですの。
しかも、奪い取ったら興味がなくなるのか次の男性に、を繰り返しているものですから、周りから避けられているんですの。
もうそろそろ落ち着いてくれないと、誰も相手してくれませんわよ?と思うのですが、アリス様は自分にとても自信がある人なのでやめることはないでしょうね。
最近聞いた話ですと、アリス様の被害者同士で、地獄を見せるためにどうするか、という話し合いも始まっているらしいですわ。
といっても、私は婚約破棄できて喜んでいるので被害者には入ってないと勝手に思っていますわ。
そんなことを思いながらアリス様を眺めているんですが、ピンクブロンドのふわふわな髪の毛に緑色の大きな垂れ目をしていて、小柄で細身ですわ。
私が男性だったら、守ってあげたくなる、見たいに考えるんでしょうけど、本性を見てしまっているのであざといですわね、としか思えませんわね。
なんだかアリス様の言い分があまりにもおバカさん過ぎて冷静に見てしまいましたわ。
アリス様はもう私に言うことがなくなったのか、睨みつけるだけで何も言ってきません。
終わり、ということで良いですわよね?
そう思った私は
「じゃあ、もう帰っても良いかしら?私も暇ではありませんの」
と言ってアリス様の横を通り過ぎようとしましたわ。
すると
「ま、待ちなさいよ!」
そう言って、アリス様が私の腕をつかんできたので
「まだ何か?」
つい睨みつけてしまいましたわ。
すると、
「え、えっと........その........」
とだけ言って固まってしまいましたわね。
まぁ、私も滅多に人を睨みつけることなんてありませんが、今日は喧嘩を売ってきたので特別ですわよ。
少し待ってみても、アリス様は何も話してくることはなかったので
「何もありませんのね。では失礼しますわ」
そう言って、手を振り払うと
「あ、後でよりを戻したいとか言っても無駄なんだからね!」
私の背中に向かってそんなことを言ってきましたわ。
私がよりを戻したい、と頼むわけがありませんわよね。
そんなことをするくらいなら、お兄様と婚約したいですもの。
なので、アリス様には
「それだけは絶対にありえませんわ。何度も言っていますがベルン様のことは大嫌いですの」
満面な笑みでそう返しておきましたわ。
はぁ......こんなことで時間を取られたせいで帰宅の時間が遅くなってしまいましたわ。
今日はお兄様もお父様の手伝いはないはずなのでゆっくりできると思っていましたのに!
そう考えると、沸々と怒りがこみ上げてきますわね。
はぁ......やっぱり私もアリス様に地獄を見てもらうための会議に参加しようかしら?
そんなことを考えながらも、足の速度は落とさずに、急いで家に帰りましたわ。
お兄様と一緒にお茶を飲みながら、私がどれほどお兄様のことが大好きなのか熱弁したり、お兄様と一緒に夕食を食べたりして本当に有意義な時間になりましたわ。
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