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1話 邪魔ですか、そうですか
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穏やかな日々を過ごしていたある日、突然それが崩れだした。
「私、今マノン様の子供がお腹にいるの」
急に家に押しかけてきたと思えば、唐突にそれを告げられた。
「意味分からないの?貴方、邪魔なのよ」
呆れたようにそう言い放ったのは男爵令嬢のリリー・アバズリーという、まぁ、色んな意味で有名な方です。
...え?どんな風に有名か、って?
学生時代に婚約者のいる方々ばかりに色目を使って誑かしていたと有名な方です。
そのせいで、一部の男性以外には嫌われまくってるんですが、本人は気にしていないみたいですね。
黙っている私を見て無視されていると思ったのか
「ちょっと!聞いてるの!?」
と言われてしまった。
「あぁ、はい。聞いてますよ。リリーさん」
「じゃあ、早くどっかに消えてくれない?私とマノン様は、学生の時から愛し合っていたの!勝手に後から割り込んできて邪魔なのよ!」
なんで、こんな人が放置されてるかと思った方もいると思いますが、仕方ないんです。実際に誑かされてる男性って思った以上に少ないんですよ。5人くらいしか居ないし、それも全員が伯爵以下の方達です。
こんな人に引っかかる人もどうかと思いますが、思った以上に身近にいて驚きました。
「消えて、と言われましても、ここは私の家ですわ。それに、まだ離婚届を書いてませんもの。流石に今すぐは無理ですわ。」
そう言うと、舌打ちをしてから
「じゃあ、来週までに用意しなさいよね!」
と言うと家から出ていってくれた。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
あ、そう言えばまだ私の自己紹介がまだでしたわね。私の名前は、シエラ・ハーヴェストと申します。そして旦那の名前は、マノン・ハーヴェスト。
まぁ、旦那とか言っておりますが、白い結婚ですので夫婦とは名ばかりですわ。
お父様とお母様は知らないと思いますが...
「大丈夫ですか?お嬢様」
とメイドのメイリスが心配そうに聞いてくれた。
「ありがとう。大丈夫よ。ただ、離婚すると伝えるために、あの人に会うのが苦痛で仕方ないけど」
そう言って微笑むと、メイリスが「なるほど。」と言いながら苦笑している。
この会話からわかると思いますが、私は旦那のことが好きではありません。というか嫌いです。
ただ、あちらの家から頼まれて...えぇ、もう凄かったですわ。土下座するくらいの勢いでお願いされたから断れなくて結婚しただけなんです。
それなのに私が悪いみたいな言い方されたら少し腹立ちますね...。
「はぁ...いっそのこと、これを理由に1回旅にでようかしら。いい提案じゃない?メイリス」
「いや...ですが......」
「小さい頃から言ってたじゃない?冒険者になって、色んなところを周りたいって」
そう、私は元々冒険者になりたかった。だから学生時代は休みのときに森に入ったりして魔物を狩ったりもしていた。そこそこの腕前だと自分では思っている。
「そうだ!そうしましょう。お父様とお母様に手紙を書いて傷心中ってことにすればいいんだわ!」
「はぁ.....わかりました。では、私もお供します。」
もうこうなったら止められないことをメイリスは知っていたから、止めるより着いていく方がいいと判断した。
この決断が今後、どういう結果になるのかは今はまだ知る由もなかった。
「私、今マノン様の子供がお腹にいるの」
急に家に押しかけてきたと思えば、唐突にそれを告げられた。
「意味分からないの?貴方、邪魔なのよ」
呆れたようにそう言い放ったのは男爵令嬢のリリー・アバズリーという、まぁ、色んな意味で有名な方です。
...え?どんな風に有名か、って?
学生時代に婚約者のいる方々ばかりに色目を使って誑かしていたと有名な方です。
そのせいで、一部の男性以外には嫌われまくってるんですが、本人は気にしていないみたいですね。
黙っている私を見て無視されていると思ったのか
「ちょっと!聞いてるの!?」
と言われてしまった。
「あぁ、はい。聞いてますよ。リリーさん」
「じゃあ、早くどっかに消えてくれない?私とマノン様は、学生の時から愛し合っていたの!勝手に後から割り込んできて邪魔なのよ!」
なんで、こんな人が放置されてるかと思った方もいると思いますが、仕方ないんです。実際に誑かされてる男性って思った以上に少ないんですよ。5人くらいしか居ないし、それも全員が伯爵以下の方達です。
こんな人に引っかかる人もどうかと思いますが、思った以上に身近にいて驚きました。
「消えて、と言われましても、ここは私の家ですわ。それに、まだ離婚届を書いてませんもの。流石に今すぐは無理ですわ。」
そう言うと、舌打ちをしてから
「じゃあ、来週までに用意しなさいよね!」
と言うと家から出ていってくれた。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
あ、そう言えばまだ私の自己紹介がまだでしたわね。私の名前は、シエラ・ハーヴェストと申します。そして旦那の名前は、マノン・ハーヴェスト。
まぁ、旦那とか言っておりますが、白い結婚ですので夫婦とは名ばかりですわ。
お父様とお母様は知らないと思いますが...
「大丈夫ですか?お嬢様」
とメイドのメイリスが心配そうに聞いてくれた。
「ありがとう。大丈夫よ。ただ、離婚すると伝えるために、あの人に会うのが苦痛で仕方ないけど」
そう言って微笑むと、メイリスが「なるほど。」と言いながら苦笑している。
この会話からわかると思いますが、私は旦那のことが好きではありません。というか嫌いです。
ただ、あちらの家から頼まれて...えぇ、もう凄かったですわ。土下座するくらいの勢いでお願いされたから断れなくて結婚しただけなんです。
それなのに私が悪いみたいな言い方されたら少し腹立ちますね...。
「はぁ...いっそのこと、これを理由に1回旅にでようかしら。いい提案じゃない?メイリス」
「いや...ですが......」
「小さい頃から言ってたじゃない?冒険者になって、色んなところを周りたいって」
そう、私は元々冒険者になりたかった。だから学生時代は休みのときに森に入ったりして魔物を狩ったりもしていた。そこそこの腕前だと自分では思っている。
「そうだ!そうしましょう。お父様とお母様に手紙を書いて傷心中ってことにすればいいんだわ!」
「はぁ.....わかりました。では、私もお供します。」
もうこうなったら止められないことをメイリスは知っていたから、止めるより着いていく方がいいと判断した。
この決断が今後、どういう結果になるのかは今はまだ知る由もなかった。
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