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9話
しおりを挟むそして昨日話した通り、リオルの実家、子爵家に向かいました。
昨日速達でお邪魔することは連絡しましたが理由は一切伝えていません。
子供たちはお母さんにお願いしているので、向かうのは私とお父さん、リオルの3人です。
「リオル!カノン!久しぶりだな!」
そう言って出迎えてくれたのは子爵家を継いだリオルの兄でした。
まさか出迎えてくれるとは思わなかったので驚きましたが、それも今日が最後なんでしょうね。
そう考えると、自然と顔が曇ってしまいます。
お義兄さんには色々お世話になってましたもの。
私たちの重い空気に気付いたのか、お義兄さんは不思議そうな顔をしています。
でも、一刻も早く話をして帰りたい私は
「あの、お義父さん達は......」
と気付かないふりをして聞いてしまいました。
リオルからすれば、今すぐに逃げ出したい気分でしょうね。
まぁ、私としてはリオルがいてもいなくても、どっちでもいいんですけどね。
だって離婚するというのは変わりませんし。
気まずい空気の中、客室に案内されると、何も知らないお義母さんがすぐに私に駆け寄ってきました。
そして
「どうしたの?急に話がある、だなんて.......」
と聞いてきたので、とりあえず椅子に座ってからこう切り出しました。
「今日は、リオルと離婚知ろうと思ってきたんです」
と。
言葉を失うお義母さんの隣には、私の言葉を聞いてかすかに眉を上げたお義父さんが座っています。
これは、そのまま理由も説明して良いんですよね?
そう思ったので続けて
「リオルが仕事をさぼって浮気をしていたことがわかりました。相手の人は、我が家と取引をしている娘さんです」
そう言うと
「俺は離婚するつもりなんてない!」
リオルが急に叫びました。
まだそんなことを言っているんですか。
自分がやったことは、離婚するほどのことなんだとなぜ理解が出来ないんでしょう?
するとお義母さんまで
「た、たかが浮気でしょう?貴族だったら愛人を作るのも当たり前なのよ?それくらいで......」
リオルの方を庇うではありませんか。
確かに、貴族は愛人がいるのが普通だと聞いたことがあります。
でもそれは貴族だったらの話ですよね。
リオルは今は平民なんです。
こういうときだけ貴族だというのはやめて欲しいですよね。
それに、
「それくらい、ですか。じゃあ私に隠れて子供を作っていた、と聞いても同じことが言えますか?私達を片付ける、なんてことを話していても?」
浮気だけだと私もここまで愛想を尽かさなかったでしょうが、流石にここまでされたら無理ですよね。
「こ、子供!?リオル!?嘘でしょう!?」
私の言ったことを聞いてお義母さんはリオルに詰め寄っていますね。
このままいくと、離婚に反対されることはないでしょう。
「それに、リオルが今回したことは、我が家が築いてきた信用を崩したといっても過言ではありません。これで我が家に多大なダメージがあったとしても、たかが、それくらい、と言えますか?」
「そ.....それは.......」
「わかってもらえましたか?リオルがどれくらいのことをしたのかを」
最後の止めと言わんばかりにそう言うと、リオルもやっと自分がしたことを理解したのか顔色を悪くさせています。
さて、さっきからずっと黙っているお義父さんは何て言うんでしょう?
---------------- 8×キリトリセン ----------------
『古川さん家の妖の宿~大人しくしないとお祓いしちゃうんだからね!~』
連載中です
読んでもらえたら嬉しいですm(*_ _)m
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