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11話
しおりを挟むそして次の日。
私は信用出来る人にだけ全てを話しました。
私がまだ商会長になる前からいる人にだけ。
3人だけです。
私が全て話終えると、皆が
「あんな奴、別れるのが正解ですよ!」
「今までカノンちゃんの旦那だからと思って我慢してたけど、仕事も出来ないしな!」
「えぇ!ただ突っ立って威張ってるだけだったもの!」
と言ってくれました。
3人からのリオルの話を聞いて、やっぱり......と思うところと、本当に!?と思うことがあって、もっと早く皆の話を聞けば良かった、と後悔しました。
それと同時にここまで我慢させていたことに対すて申し訳なく思いました。
その他の人達には、リオルと離婚する、という事だけ伝えました。
するとまさかのこっちも3人と同じような反応でした。
もっと早くにこうしていれば良かったですね。
従業員達ににっこりと微笑んで
「では今日もよろしくお願いします」
「「「「おねがいしまーす!」」」」
と挨拶をした時でした。
「カノン!」
昨日、あんなことがあったのにリオルが現れたんです。
しかも朝礼が始まる前ならわかりますが、終わってから。
仕事をするつもりで来たのなら、朝礼前に来るのが当たり前ですよね?
そう思っていると
「カノンさん!後任はどうするんですか?」
いいタイミングです。
リオルは
「こ、後任!?」
と驚いていますがシカトで良いでしょう。
「そうねぇ......皆は誰がいいと思う?」
と皆に聞くと
「どういうことだ!」
「やっぱりヌンさんですかね」
「えー、俺としてはマリさんが良いと思うけど」
「いや、ルイさんが1番仕事出来るだろ」
名前が上がったのは、私が信頼しているあの3人でした。
やっぱり歴も長いだけあって、皆からの支持も厚いですね。
私もこの3人の誰か、だと思っていましたが
「おい!」
「じゃあこの3人から多数決にしましょう」
これが1番いい方法ですよね。
だって、皆優秀ですし、1人だけ選ぶなんて出来ませんもの。
「俺を無視するな!」
あ、まだいたんですか。
「はぁ......うるさいですね。部外者は出て行ってください」
「何を言ってるんだ!俺は現場の監督だろ?」
はぁ?この人はまだそんなことを言ってるんですか?
普通なら1晩考えてみて、自分がおかしいことに気付くはずなんですが......。
「貴方こそ何を言ってるんですか?仕事も出来ない貴方が監督になんてなれる訳ないじゃないですか」
「はぁ?」
皆の話を聞いて、リオルは上に立つような人じゃないことは嫌という程わかりました。
自分ではそれに気付いていないみたいですけどね。
なので
「皆はこの人が監督の方がいいかしら?」
と聞いてみたところ
「え、絶対嫌でーす!」
「仕事もせずに威張ってるだけだしな」
「そーそー!いてもいなくても同じだよな!」
皆、一斉にリオルに対する不満をぶつけました。
これを聞いても考えが変わらないなら、病院に行った方が良いですよ。
「お、お前らっ!」
「大体、昨日言いましたよね?二度と来ないで、と。よくもまぁ......ノコノコと来れましたね」
えぇ。本当に。
両親も止めなかったんですかね?
まぁ、昨日の様子を見ていたら無理ですかね。
はぁ......とわざと大きめにため息をついて
「すみません。誰かこの部外者を追い出してもらえますか?」
と声をかけると、従業員の中でも力自慢の2人が名乗り出てくれました。
「おい!俺はカノンの旦那だぞ!離せ!」
とリオルは暴れていますが、かなう訳ありません。
だって、リオルはビックリするくらい力がないんですもの。
「やめろ!離せって言ってるだろ!」
2人に両脇を抱えられながら、引きずられるように出ていきました。
はぁ......もう二度と来ないで欲しいですが、どうすれば良いでしょうね。
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