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26話
しおりを挟む確か机の中に全部しまっておいたはず........。
「えーっと、この下に......あった!」
私が探していたものは机のずっと奥底にありました。
なんだか見たくなくて目に入りにくいところに置いたのを忘れていましたね。
私は見つけたそれをもって急いで客室に向かいました。
客室に到着すると息を切らした私を見て
「カノン、どうしたの?」
と不思議そうな顔をして皆が見てきたので
「これっ!正式な書類ではないんですけど、ちゃんと支払うということを一回だけではなく毎回毎回書いているんです」
そう言ってリオルの兄からの手紙を机の上に置きました。
その枚数は約10枚もあります。
内容としては、慰謝料の額はそのままで構わないこと、絶対に支払わせるということ、リオルが離婚届を書いたらすぐに郵送することが書いてあります。
「もしこの手紙が偽装だと疑われたり、リオルの兄が書いていないなんて言ってきたら筆跡確認をしてもかまいません」
そう言って弁護士さんに渡すと、さっきの曇っていた表情より少し明るくなりました。
そして
「私もこんなことは初めてなのでやってみないとわかりませんが、精一杯頑張らせてもらいますね」
そう言って席を立ちました。
帰る前にリオルの死亡原因は自殺だったことも教えてくれました。
でも、やっぱりおかしいと思うんですよね。
あのリオルが自殺だなんて。
そんなことをするくらいなら自分をこんな目に合わせた奴らに仕返ししてやろう、と考えるタイプだと思うんですよ。
そう考えているとお父さんも
「リオルのこと、どう思う」
と聞いてきました。
お母さんは別室でガルとユーリの面倒を見てくれています。
なので正直に
「私としては嘘だと思ってるわ」
そう答えました。
だって、色々おかしいことがあるんですもの。
「それに、戸籍上ではまだ夫婦なのにうちに連絡がいかない理由だってわからん」
それはお父さんも同じ考えみたいですね。
でも気になる点が
「えぇ。でも書類の捏造なんて可能なの?」
「もし死んだ人の顔を作り変えて、死んでいるのはリオルだ、と家族全員が言ったら?」
「皆、本当だと思うわね」
「カノンに会わせたらすぐにリオルじゃないことがバレてしまうからずっと隠していたとしたら?」
でもそうだとしたら、どこかからリオルに似ている人を見つけて、その人を殺した、ということ?
「まさか.......」
いや、確かに人として終わっているところはあるけどそこまで非道な人達ではないと信じたい。
ですが、慰謝料を支払いたくない、という思いでそんな非道なことをしたとしたら......?
そう考えると義家族が怖くなって仕方ありません。
「はぁ......これが俺たちの考えすぎ、で終わればいいけどな」
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