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37話
しおりを挟むアイボリー元侯爵から手紙が届きました。
内容は、報告が3つある、とのことでした。
1つは多分リオルを確保した、みたいな報告だと思いますが、どうしたんでしょう?
そう思っていると、執務室の扉をノックする音が聞こえてきました。
誰でしょう?
お父さんかしら?
そう思いながら扉を開けると、そこに立っていたのはノアでした。
「ノア!どうしたの?」
なんだか久しぶりに見た気がしますね。
嬉しいですが、最近来ると必ず何かしらの情報を持ってくるので何かあった、ということですよね。
そう察したからこそ思わず身構えてノアの言葉を待つと
「アイボリー侯爵から手紙はきたか?」
と聞かれたので頷いて手紙を渡しました。
.....まさか、アイボリー侯爵に何かあったとかではないですよね..........?
もしそうだとしたら........。
そう考えると自分でもわかるくらい血の気が引くのを感じました。
するとノアは
「リオルの浮気相手が捕まったらしい........」
「......え?」
リオルのお相手さん...つまりミアさんのことですよね。
正直リオルと義両親のことですっかり忘れていましたが、捕まったって.....今度は何をしたんですか?
そう思ったのでノアに聞くと、ミアさんが自分の両親を殺そうとした、とのことでした。
幸い、ババリーさんの一命は取り留めたらしいですが今も油断は出来ない状況ならしいです。
「なんでそんなことに?」
「俺が知っている話だと、父親から絶縁を宣告されたから逆上してやったらしい」
「そんな......」
あのババリーさんが絶縁の話をするなんて......。
確かに最近、街の方でミアさんの噂を耳にする機会があって、相変わらずだな、とは思いましたが、まさかババリーさんがそんなに追い詰められていたなんて.......。
正直、今でもババリーさんのしたことは許した訳ではありません。
ずっと隠して取り引きをし続けていたんですから。
でも、私が慰謝料の請求なんてしてしまったから、ババリーさんは追い詰められてしまったのでは?
私が取り引きを辞めてしまったから、追い詰められてしまったのでは......?
そう考えると罪悪感が凄いです......。
なんとなく重たい空気が部屋に広まり始めましたが、ノアは
「カノンは何も悪くない。奴らがこんなことになっているのも自業自得なんだ」
そう言ってくれましたがどういうことでしょう?
でも、冷静になって思い出しましたが、確か慰謝料についてはババリーさんがなるべく苦にならないくらいの料金にしました。
うちが取り引きを辞めたとしても、他で頑張るなり、ミアさんが働けばそんなに追い詰められる程のことではない気がします。
そう考えると、確かに私のせいではない気がしますが、だとしたら、本当にそんなことになった意味がわかりませんね。
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