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56話
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ハニーア様は床を見つめたまま固まってしまいましたが.......どうするんでしょう?
いや、どうするも何も、謝るしかないんですが一向に動く気配がありませんわ。
それを見た隣国の陛下も
「どうした?兄には出来るのに、迷惑をかけた人には出来ないというのか?」
とハニーア様を睨みつけています。
これは私が思っていることなですが、ハニーア様は元々は物凄くプライドが高い人なんだと思うんですよ。
だって、自分の容姿だとか、成績、他にも沢山自慢していましたもの。
でも、隣国にいたときは自分よりもはるかに上の存在しか近場にいなかったから、何とか我慢していたのでしょう。
だからこそ、この国に来てからのハニーア様は我儘で自己中なことが多かったんだと思いますわ。
まぁ、想像なので実際はどうなのかわかりませんけどね。
ですが、それが事実なら、自分よりも下の立場である私達に頭を下げるなんてことはしたくない、と考えているはずですわ。
そうじゃなきゃ、こんなに躊躇うことはありませんもの。
なんて思っていると、ハニーア様は
「嫌よ........」
と聞こえるか、聞こえないかくらいの大きさで呟きました。
案の定、聞こえてなかった隣国の陛下は
「はぁ?」
と首を傾げていますわ。
さぁ、どうするんでしょうね?
そう思いながらハニーア様を眺めていると、急に顔をバッとあげて
「絶対嫌よ!謝らないわ!」
そう言って私を睨みつけてきましたわ。
あらあら、怖いですわね。
それを聞いた隣国の陛下は
「なっ.......お前は何をしたのかわかっているのか!」
とハニーア様に怒鳴りつけていますが、私はそうなることを想定していたので驚きませんわよ。
なんて思いながらもう冷めてしまっているお茶を優雅に飲んでいると
「知らないわよ!アルフレッド殿下の隣に立つのは私が相応しいんですの!だから邪魔者を排除して何が悪いんですの!?」
「お前は.......っ!こんなに問題を起こす奴が王妃になんてなれるわけがないだろ!お前ごときがなれるのなら誰でも王妃になれる!」
まぁ!そんなことを言ってはいけませんわ。
ハニーア様にだって、他の人にはない魅力があるでしょうから。
といいたくなりましたが、ここは我慢ですわね。
なんて思いながらハニーア様と隣国の陛下の言い合いを眺めていると
「絶対謝りませんわ!」
そう言って、ハニーア様はそっぽを向いてしまいました。
あらまぁ、母親の方はもう倒れる寸前ですわよ?
すると、隣国の陛下も諦めたのか
「はぁ..........本当に申し訳ない。こいつはすぐに連れて帰ってこちらで処罰を決めても大丈夫でしょうか?」
と陛下に聞いていますわ。
「あぁ、別に構わないがハニーア嬢を二度と我が国に出入りさせることはない」
「それはもちろんです」
まぁ、当然ですわね。
これ以上、この国にいても問題しか起こしませんし。
しかも、自分が王妃になる、だなんて来た時から否定されていますのにまだ言っているんですのね。
なんて思っていると、ハニーア様は
「はぁ!?何を勝手に決めてるのよ!私がこの国の王妃になるのよ!国に入れないならどうするのよ!」
どうやらこんな状況でも王妃になる気だけはあるみたいです。
凄いですわね。
はぁ.....とりあえず、早めにハニーア様は退場させた方が良いのでは?
別に無理やり謝ってもらおうだなんて思っていませんし、話が進みませんもの。
いや、どうするも何も、謝るしかないんですが一向に動く気配がありませんわ。
それを見た隣国の陛下も
「どうした?兄には出来るのに、迷惑をかけた人には出来ないというのか?」
とハニーア様を睨みつけています。
これは私が思っていることなですが、ハニーア様は元々は物凄くプライドが高い人なんだと思うんですよ。
だって、自分の容姿だとか、成績、他にも沢山自慢していましたもの。
でも、隣国にいたときは自分よりもはるかに上の存在しか近場にいなかったから、何とか我慢していたのでしょう。
だからこそ、この国に来てからのハニーア様は我儘で自己中なことが多かったんだと思いますわ。
まぁ、想像なので実際はどうなのかわかりませんけどね。
ですが、それが事実なら、自分よりも下の立場である私達に頭を下げるなんてことはしたくない、と考えているはずですわ。
そうじゃなきゃ、こんなに躊躇うことはありませんもの。
なんて思っていると、ハニーア様は
「嫌よ........」
と聞こえるか、聞こえないかくらいの大きさで呟きました。
案の定、聞こえてなかった隣国の陛下は
「はぁ?」
と首を傾げていますわ。
さぁ、どうするんでしょうね?
そう思いながらハニーア様を眺めていると、急に顔をバッとあげて
「絶対嫌よ!謝らないわ!」
そう言って私を睨みつけてきましたわ。
あらあら、怖いですわね。
それを聞いた隣国の陛下は
「なっ.......お前は何をしたのかわかっているのか!」
とハニーア様に怒鳴りつけていますが、私はそうなることを想定していたので驚きませんわよ。
なんて思いながらもう冷めてしまっているお茶を優雅に飲んでいると
「知らないわよ!アルフレッド殿下の隣に立つのは私が相応しいんですの!だから邪魔者を排除して何が悪いんですの!?」
「お前は.......っ!こんなに問題を起こす奴が王妃になんてなれるわけがないだろ!お前ごときがなれるのなら誰でも王妃になれる!」
まぁ!そんなことを言ってはいけませんわ。
ハニーア様にだって、他の人にはない魅力があるでしょうから。
といいたくなりましたが、ここは我慢ですわね。
なんて思いながらハニーア様と隣国の陛下の言い合いを眺めていると
「絶対謝りませんわ!」
そう言って、ハニーア様はそっぽを向いてしまいました。
あらまぁ、母親の方はもう倒れる寸前ですわよ?
すると、隣国の陛下も諦めたのか
「はぁ..........本当に申し訳ない。こいつはすぐに連れて帰ってこちらで処罰を決めても大丈夫でしょうか?」
と陛下に聞いていますわ。
「あぁ、別に構わないがハニーア嬢を二度と我が国に出入りさせることはない」
「それはもちろんです」
まぁ、当然ですわね。
これ以上、この国にいても問題しか起こしませんし。
しかも、自分が王妃になる、だなんて来た時から否定されていますのにまだ言っているんですのね。
なんて思っていると、ハニーア様は
「はぁ!?何を勝手に決めてるのよ!私がこの国の王妃になるのよ!国に入れないならどうするのよ!」
どうやらこんな状況でも王妃になる気だけはあるみたいです。
凄いですわね。
はぁ.....とりあえず、早めにハニーア様は退場させた方が良いのでは?
別に無理やり謝ってもらおうだなんて思っていませんし、話が進みませんもの。
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