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アリフィア・キーラン男爵令嬢
5話
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キーン様が私の教室から立ち去った後、今まで騒いでいた人が居なくなったことで教室が静まり返っている中
「アリフィア様!」
という声と共に、ジュリア様が私の所に駆け寄ってきてくれましたわ。
「ジュリア様......」
まだ今起こった出来事に頭が追い付いていない私はボーっとしながらそう呟くと
「凄く.....凄くかっこよかったですわ!」
と言って、ジュリア様は優しく私を抱きしめてくれた後に、
「でもキーン様とは婚約破棄は出来ないと言っていなかったかしら?」
私が今までキーン様に何を言われても耐えていた理由はうっすらとですが、ジュリア様も知っていたことなので不思議そうな顔をしながらそう聞かれたので昨日あった出来事を簡単にではありますが、ジュリア様にお話ししました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
昨日の帰宅後、このままキーン様に搾取され続けるのが続くのか、と悩んだきっと今までに見たことがないくらい暗い顔をしていたと思いますわ。
そんな私を見たお父様とお母様は心配そうな顔をしながら何があったのかと尋ねてきたのです。
そのような顔をされてしまったら、今まで我慢していたものが一気に溢れ出て来るかのように、お父様達にキーン様との今までのことをお話ししてしまったのです。
私の話を聞いた二人は驚いた顔をしながらも最後までしっかりと話を聞いてくれ、
「そんなことになっていたの......」
「どうりで我が家になかなか来ないと思っていたら......」
と言いながらとても悲しそうな顔をしていましたわ。
もちろん、私の話を聞いたからといってすぐに決められる話ではないことはわかっていたので私も今は現状が伝えられただけでも良かったと思ったのですが.....
「......婚約は破棄にしよう」
少しの間の後に、お父様はハッキリとした口調でそう言ったのです。
思わず隣のお母様を見るとお母様も止めることなく今の言葉に頷いていて驚いた私は
「ですが、お父様とお母様が頼み込んでこの婚約が成立になったんですよね?」
と言ったのですが
「「え......?」」
「.......え?」
なんだか私とお父様達とで話が噛み合わないので、改めて今回の婚約が決まった経緯や内容を詳しく聞くことになりましたの。
どうやらお父様とお母様が頼み込んだというのは全くの嘘で、私を婚約者にしても全く得がないと言われていましたが、どうやら子爵家は王家御用達であるうちの商会からの優遇を約束されていたのです。
それもその約束は婚約をした時から既に始まっていたようでキーン様のお母様が毎回派手なアクセサリーに身を包んでいたのも我が家から他で買うよりもお安く手に入れることが出来たからだ、というではありませんか。
加えて別に我が家は名誉貴族ではあるものの、商会との繋がりが欲しい貴族が私との縁談を持ちかけてくるようで、わざわざ頭を下げるほど困ってもいなかった、とのことなのです。
婚約者にとキーン様を選んだのも商会のある場所と子爵家は馬車で20分ほどの近い距離にあるというのが1つの理由と、もう1つはキーン様のお父様、子爵とお父様が共同で大きな事業を計画していたので婚約させ自分の子供たちに後を任せようと思ってのことらしいですわ。
「ですが婚約破棄してしまってはその計画も......」
きっと流れてしまうだろう、そう思ってお父様を見ましたが
「そこは大丈夫だ」
と言ってニッコリと笑うだけだったのです。
理由はわかりませんが、お父様がここまでハッキリと大丈夫だというのであれば問題はないのでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということで、私が今まで我慢を続けていたのはどうやら無駄.......というのは言い方が良くないかもしれませんが、私だけが抱えて我慢する必要もなかった、ということです。
私が話し終えると
「本当にお疲れ様でしたわ」
と微笑むジュリア様に私は満面の笑みでお礼を言って、2人で教室を後にしましたわ。
「アリフィア様!」
という声と共に、ジュリア様が私の所に駆け寄ってきてくれましたわ。
「ジュリア様......」
まだ今起こった出来事に頭が追い付いていない私はボーっとしながらそう呟くと
「凄く.....凄くかっこよかったですわ!」
と言って、ジュリア様は優しく私を抱きしめてくれた後に、
「でもキーン様とは婚約破棄は出来ないと言っていなかったかしら?」
私が今までキーン様に何を言われても耐えていた理由はうっすらとですが、ジュリア様も知っていたことなので不思議そうな顔をしながらそう聞かれたので昨日あった出来事を簡単にではありますが、ジュリア様にお話ししました。
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昨日の帰宅後、このままキーン様に搾取され続けるのが続くのか、と悩んだきっと今までに見たことがないくらい暗い顔をしていたと思いますわ。
そんな私を見たお父様とお母様は心配そうな顔をしながら何があったのかと尋ねてきたのです。
そのような顔をされてしまったら、今まで我慢していたものが一気に溢れ出て来るかのように、お父様達にキーン様との今までのことをお話ししてしまったのです。
私の話を聞いた二人は驚いた顔をしながらも最後までしっかりと話を聞いてくれ、
「そんなことになっていたの......」
「どうりで我が家になかなか来ないと思っていたら......」
と言いながらとても悲しそうな顔をしていましたわ。
もちろん、私の話を聞いたからといってすぐに決められる話ではないことはわかっていたので私も今は現状が伝えられただけでも良かったと思ったのですが.....
「......婚約は破棄にしよう」
少しの間の後に、お父様はハッキリとした口調でそう言ったのです。
思わず隣のお母様を見るとお母様も止めることなく今の言葉に頷いていて驚いた私は
「ですが、お父様とお母様が頼み込んでこの婚約が成立になったんですよね?」
と言ったのですが
「「え......?」」
「.......え?」
なんだか私とお父様達とで話が噛み合わないので、改めて今回の婚約が決まった経緯や内容を詳しく聞くことになりましたの。
どうやらお父様とお母様が頼み込んだというのは全くの嘘で、私を婚約者にしても全く得がないと言われていましたが、どうやら子爵家は王家御用達であるうちの商会からの優遇を約束されていたのです。
それもその約束は婚約をした時から既に始まっていたようでキーン様のお母様が毎回派手なアクセサリーに身を包んでいたのも我が家から他で買うよりもお安く手に入れることが出来たからだ、というではありませんか。
加えて別に我が家は名誉貴族ではあるものの、商会との繋がりが欲しい貴族が私との縁談を持ちかけてくるようで、わざわざ頭を下げるほど困ってもいなかった、とのことなのです。
婚約者にとキーン様を選んだのも商会のある場所と子爵家は馬車で20分ほどの近い距離にあるというのが1つの理由と、もう1つはキーン様のお父様、子爵とお父様が共同で大きな事業を計画していたので婚約させ自分の子供たちに後を任せようと思ってのことらしいですわ。
「ですが婚約破棄してしまってはその計画も......」
きっと流れてしまうだろう、そう思ってお父様を見ましたが
「そこは大丈夫だ」
と言ってニッコリと笑うだけだったのです。
理由はわかりませんが、お父様がここまでハッキリと大丈夫だというのであれば問題はないのでしょう。
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ということで、私が今まで我慢を続けていたのはどうやら無駄.......というのは言い方が良くないかもしれませんが、私だけが抱えて我慢する必要もなかった、ということです。
私が話し終えると
「本当にお疲れ様でしたわ」
と微笑むジュリア様に私は満面の笑みでお礼を言って、2人で教室を後にしましたわ。
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