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137話

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アホ面をして呆然としている3人に

「あら?理解できませんでしたの?」

そう言って微笑むと、一番最初に我に返ったのはディアナ様で

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

と大きな声を出しています。

貴族の令嬢がそんなに大声を出すものではありませんわ。

みっともないですわね。

なんて思いながらもディアナ様に

「どうしましたの?」

と首を傾げて尋ねると

「意味が分かりませんわ!ちゃんと皇帝にも聞いたんでしょうね!?」

あら?私はディアナ様に聞いたのになぜかリリアン様が答えてくれましたわ。

別に誰が答えても似たようなことしか言わないので良いんですが、喋る人は1人にして欲しいですわよね。

なんて思いながら

「えぇ、最初に言った通りアルフレッド様の意思で期間が短くなりましたし、候補の中から選ばない、という話になりましたのよ」

と言うと先に意見を言ってきたのは意外にもフェンダ様で

「そんなわけないわ!だって殿下は私のことを好ましいと言ってくれたもの!」

となぜか自信満々の様子ですわね。

どこにそんな自信があるのかわかりませんわ。

そう思っていると、ディアナ様は

「私もですわ!皇妃が勝手に決めただけですわよね!」

と私に詰め寄ってきたので

「だったら本人に聞きに行かれますか?私は別に構いませんわよ」

そう言ってあげたんですが

「そんなことを言って、どうせ皇帝のことを言い包めて自分が都合のいい様にしているんでしょ!」

とリリアン様に反対されてしまいましたわ。

面倒くさいですわね。

そもそも3人揃って甲高い声をしているので耳が痛いですわ。

これには思わず、はぁ........と大きくため息をついた後に

「大きな声ですわね。耳が痛くなりますわ」

と言ってしまいましたわ。

だって、本当にうるさいんですもの。

王宮中に響き渡っているんじゃありません?

なんて思っている私に、3人は

「「「なんですって!」」」

とここでも声を揃えて反論してくれましたわ。

まぁ、これは私も言い方が悪かったですわね。

そう思っても謝ることなんてしませんが。

今までされてきたことを考えたらこれくらいのことを言ってもいいですわよね。

仲良く顔を真っ赤にして怒る3人に

「何度も言っている通り、これはアルフレッド様の意思ですわ。大体、もし私の意思だったとしても貴方達よりも立場が上なのに、何が悪いんですの?」

そう言って首を傾げると、3人は何も言い返すことが出来ないのか黙ってしまいました。

ただ、顔には納得していません、という意思が現れていますけどね。

思いっきり睨みつけてきていますわ。

そんな3人に、止め、と言わんばかりに

「そもそも、自分たちの行動を考えてみなさいな。私のお兄様達に絡みに行ったり夜には毎回どこかに出歩いたり.......それでよく側室になれると思っていましたわね。貴方達のようなひとを側室にしても問題しか起こらないわ」

そう言って、わざとらしくため息をつくと、3人とも黙ったままですわね。

もしこの3人の中で側室になったとして、他の国から来客があるたびに絡みに行く、と考えると凄く恐ろしいですわ。

まぁ、それだけが理由ではありませんが。
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