皇妃になりたくてなったわけじゃないんですが

榎夜

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178話


さて、この短時間で4通目の手紙ですわね。

まぁ、そう言っても特別多いわけではありませんが、少し疲れてきましたわ。

なんだか今までの手紙が全て異常.......と言ったら気分が悪くなるかもしれませんが、とにかく常識的ではなかった内容だったので、最後くらいはマシなものであって欲しい、と願うばかりですわね。

はぁ........誕生パーティーでもらう大量の手紙を読んでいた方が疲れない、というのもおかしい話ですわよね。

そう思いながら、とりあえずアルフレッド様が手紙を読んでいる間にお茶を一口飲むと、急にバタバタっ!という足音が聞こえてきたかと思ったら、執務室の扉がコンコン、とノックされましたわ。

しかも、そのノックも急いでいます!と言っているような、そんなノックですわね。

アルフレッド様が素っ気なく

「入れ」

とだけ言いましたがどうしたんでしょう?

今、私とアルフレッド様が執務室で話をしているのは全員知っているはずですわ。

急ぎの用事じゃない限り、誰も来ないはずです。

つまり、誰かが来た、ということは何かしらの急ぎの用事がある、ということですわ。

なんて思っていると、息を切らしたユリが

「急にすみません!」

と言いながら部屋の中に入ってきました。

ユリが慌ただしいのはいつものことですが、こんなにも焦っているのは珍しいですわね。

アルフレッド様も、あまりにも慌てているユリを見て手紙を手にしたまま驚いた顔をしていますわ。

そんな中、なんとか息を整えようとしているユリに

「どうしたの?そんなに急いで.........」

と尋ねると

「それが、急にサーラ様がいらっしゃったんです!少し前にも急に来たんですが、急に来られても困るからしっかりと許可を貰ってからきてください、とお願いしたんですが」

ユリは息を切らしながらも一気にそう言いましたわ。

なるほど.......サーラ様が、ですか。

それは聞いていませんわね。

しかも少し前にも、ということは2回も何の連絡もせずに来た、ということですか。

はぁ......本当に非常識ですわね。

そう思っていた時、ふと、思い当たることがありましたわ。

大きく息を吐いているユリに

「カーラがお茶を持ってくるのに時間がかかったのはそれが原因かしら?」

そう言って苦笑すると

「そうなんです。一回は帰ってくれたんですが、今度は侯爵と子息?も一緒に連れてきて.........」

ユリはそう言うと、はぁ.....と大きくため息をつきましたわ。

きっと相当暴れたか何かあったんでしょうね。

サーラ様ですもの。

何をしても納得できますわ。

ただ、子息、ですか。

兄をつれて来たとか、そんな感じでしょうかね?

そう思いながら、ユリの話を聞いても何も喋らないアルフレッド様に

「どうしますか?追い返すか、対応するか」

と尋ねると、アルフレッド様は少し考えた後に

「追い返してやりたいところだが、そうしたらまた来るだろう?」

そう言って苦笑してきたので、私もつられて

「そうですわね」

と言って苦笑してしまいましたわ。

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