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47話
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その後、伯爵は最後まで不服そうな顔をしていましたが夫人とカティ様の圧力に負けて、大きくため息をつきながらも
「娘たちをよろしくお願いします」
と私に頭を下げてくれましたわ。
ただ、本当に不服そうでしたけどね。
だって、頭を下げた後にすぐ
「後はそれぞれ話をするんだな」
と言って応接室を後にしましたもの。
きっと、もっと歴の長い家庭教師の人がよかったんでょうけど......そう考えると申し訳なくなりますわ。
ですが、カティ様も夫人も、お母様の娘だから、という理由もあるかもしれませんが私のことを選んでくれたんです。
ここはしっかりと私が教えることが出来ることを全て教えたいと思っていますわ。
そう思いながら、正面の椅子に座っているカティ様を見つめました。
紺色のサラサラの髪の毛に、薄い緑の瞳。
雰囲気が不思議な感じ、というのが第一印象ですわね。
ミステリアス、といいますか.....今まで会ったことがない人ですわね。
ただ、あの子、というのが一体誰なのか、はまだわかっていませんが、とにかく私の教え子の1人、と言うことで良いんですのよね?
伯爵と話をしているのを見ると、意見をハッキリと言ってくれるような子だと思いますが.......。
なんて思いながら、カティ様に
「とりあえず、軽く自己紹介をお願いしても良いかしら?」
とお願いしましたわ。
一応、挨拶というのは基礎ですからね。
これが下手だったら第一印象としては最悪、ということになりますわ。
もちろん、マナーを気にしないような人だったら、適当な挨拶でも良いとは思いますが、貴族にいるんですからそのようなわけにもいきませんしね。
なんて思っていると、カティ様はスッと座っていた椅子から立ち上がりましたわね。
そして
「ジュミナ伯爵家の長女、カティ・ジュミナと申しますわ。急なお願いだったのに嫌な顔もせず引き受けてくれて、感謝いたします。これからよろしくお願いしますわ」
と挨拶をしてくれたカティ様は文句のつけようがないくらい完璧なカーテシーを見せてくれましたわ。
これは、基礎はしっかりと教えてもらっていますのね。
きっと元々の家庭教師の人がしっかりとした人だったんでしょう。
....となると、教えてあげられるのはマナーでは実践で使えるようなことを。
それから勉強面、ということになりそうですわ。
後で簡単な小テストをして学力も見てみないといけませんわね。
なんて思いながら、ニッコリと微笑んで
「こちらこそ、お願いしますわ。初めてのことなので至らないこともあると思いますが、何かあったらすぐに言ってくれるとありがたいです」
と軽くお辞儀をすると、カティ様は慌てたように私に合わせて頭を下げてくれましたわ。
うーん......カティ様が悪い子ではない、ということはしっかりとわかりましたわね。
これでもし、夫人たちが居なくなったら性格の変わる子、とかだったらどうしようかと思いましたわよ。
なんて思いながら、
「さて、早速で申し訳ありませんが、伯爵たちと話をしていたあの子、というのを教えてもらっても良いかしら?」
そう言うと、頭の中でどう説明ぢようか悩んでいるのか一瞬、言葉に詰まっていましたが、すぐに
「あの子、というのは......」
と私に説明をしてくれましたわ。
「娘たちをよろしくお願いします」
と私に頭を下げてくれましたわ。
ただ、本当に不服そうでしたけどね。
だって、頭を下げた後にすぐ
「後はそれぞれ話をするんだな」
と言って応接室を後にしましたもの。
きっと、もっと歴の長い家庭教師の人がよかったんでょうけど......そう考えると申し訳なくなりますわ。
ですが、カティ様も夫人も、お母様の娘だから、という理由もあるかもしれませんが私のことを選んでくれたんです。
ここはしっかりと私が教えることが出来ることを全て教えたいと思っていますわ。
そう思いながら、正面の椅子に座っているカティ様を見つめました。
紺色のサラサラの髪の毛に、薄い緑の瞳。
雰囲気が不思議な感じ、というのが第一印象ですわね。
ミステリアス、といいますか.....今まで会ったことがない人ですわね。
ただ、あの子、というのが一体誰なのか、はまだわかっていませんが、とにかく私の教え子の1人、と言うことで良いんですのよね?
伯爵と話をしているのを見ると、意見をハッキリと言ってくれるような子だと思いますが.......。
なんて思いながら、カティ様に
「とりあえず、軽く自己紹介をお願いしても良いかしら?」
とお願いしましたわ。
一応、挨拶というのは基礎ですからね。
これが下手だったら第一印象としては最悪、ということになりますわ。
もちろん、マナーを気にしないような人だったら、適当な挨拶でも良いとは思いますが、貴族にいるんですからそのようなわけにもいきませんしね。
なんて思っていると、カティ様はスッと座っていた椅子から立ち上がりましたわね。
そして
「ジュミナ伯爵家の長女、カティ・ジュミナと申しますわ。急なお願いだったのに嫌な顔もせず引き受けてくれて、感謝いたします。これからよろしくお願いしますわ」
と挨拶をしてくれたカティ様は文句のつけようがないくらい完璧なカーテシーを見せてくれましたわ。
これは、基礎はしっかりと教えてもらっていますのね。
きっと元々の家庭教師の人がしっかりとした人だったんでしょう。
....となると、教えてあげられるのはマナーでは実践で使えるようなことを。
それから勉強面、ということになりそうですわ。
後で簡単な小テストをして学力も見てみないといけませんわね。
なんて思いながら、ニッコリと微笑んで
「こちらこそ、お願いしますわ。初めてのことなので至らないこともあると思いますが、何かあったらすぐに言ってくれるとありがたいです」
と軽くお辞儀をすると、カティ様は慌てたように私に合わせて頭を下げてくれましたわ。
うーん......カティ様が悪い子ではない、ということはしっかりとわかりましたわね。
これでもし、夫人たちが居なくなったら性格の変わる子、とかだったらどうしようかと思いましたわよ。
なんて思いながら、
「さて、早速で申し訳ありませんが、伯爵たちと話をしていたあの子、というのを教えてもらっても良いかしら?」
そう言うと、頭の中でどう説明ぢようか悩んでいるのか一瞬、言葉に詰まっていましたが、すぐに
「あの子、というのは......」
と私に説明をしてくれましたわ。
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