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108話
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急に現れた.....という言い方はおかしいですわよね。
偶然バッタリと会ったネイトですが、どうやら元気そうにしているので安心しましたわ。
そう思いながらネイトを見つめると、どうやらユーリに
「ほら!この火傷も俺が頑張った証で!」
と自慢げに腕についた火傷を見せていますわね。
最近できたばかりの火傷なので、ぱっと見痛々しくも思えますが、本人が自慢したい、と思っているのであれば、止めるわけにもいかないですわ。
なんて思っていると、呆れた様子でネイトを見ていたユーリですが、急に
「あ!お嬢様!レオンハルト様が待っているんですよ!」
と焦った表情でそう言ってきましたわ。
そ、そういえば嬉しくて忘れていましたがレオンハルト様が待っていますのよね。
あまり待たせるわけには....とか言っていたのにも関わらず、結局相当な時間が経ってしまっていますわ。
ユーリの言葉に
「そ、そうだったわ!」
と頷いた後に、まだ話足りなさそうな顔をしているネイトには申し訳ありませんが
「ごめんね、ネイト。せっかくだしまだ話したいことは沢山あるんだけど.......」
そう言ってその場を後にしようとすると
「だったら、今度公爵にお願いして皆で話をする時間を貰いましょうよ!今後の話とかもありますし」
と提案してくれましたわね。
確かに、メイド長のことはもう伝わっているでしょうけど、今後の話はした方が良いですわ。
それから、私自身皆の様子が気になりますし、ゆっくりと話をする、という日があっても良いのかもしれません。
そう思った私はネイトの言葉に
「いい提案ね。伯父様に伝えておくわ」
とだけ返事をして、その場を後にするために、背中を向けました。
まぁ.....レオンハルト様が怒って帰る.....なんてことはないとは思っていますが、流石に待たせすぎですからね。
元々早足で向かってはいましたが、走らないとダメなくらいには時間がまずいですわよね。
はぁ......私も状況をしっかりと判断して行動するべきでしたわね。
なんて思いながら、温室に向かうためつま先に力を入れると
「あぁ!あの!お嬢様!?」
急ぎの何か用事があるのか慌てた様子でネイトが声をかけてきましたわね。
一体どうしたんでしょう?
疑問には思いましたが、返事する余裕がなくて首だけをネイトに向けると
「今日の茶菓子、俺が作ったんですよ!絶対美味しいですよ!」
満面の笑みでそう言って来るものですから、思わず笑ってしまいましたわよ。
だって、今まで見たこともないくらい良い笑顔をしていますのよ?
これには、流石のユーリも呆れたような表情で
「自分から美味しいって言うところ、相変わらずですよね」
と私に言ってきたので
「そうね。でも自分で言うってことは自信があるという証拠よ」
さっきのネイトの顔を思い出して、つい笑いそうになってしまいますがグッと堪えて温室へと向かいましたわ。
ネイトが作った茶菓子、ですか。
我が家では茶菓子ではなく夕食などを担当していましたからね。
機嫌が良かったのもなんだか納得ですわ。
偶然バッタリと会ったネイトですが、どうやら元気そうにしているので安心しましたわ。
そう思いながらネイトを見つめると、どうやらユーリに
「ほら!この火傷も俺が頑張った証で!」
と自慢げに腕についた火傷を見せていますわね。
最近できたばかりの火傷なので、ぱっと見痛々しくも思えますが、本人が自慢したい、と思っているのであれば、止めるわけにもいかないですわ。
なんて思っていると、呆れた様子でネイトを見ていたユーリですが、急に
「あ!お嬢様!レオンハルト様が待っているんですよ!」
と焦った表情でそう言ってきましたわ。
そ、そういえば嬉しくて忘れていましたがレオンハルト様が待っていますのよね。
あまり待たせるわけには....とか言っていたのにも関わらず、結局相当な時間が経ってしまっていますわ。
ユーリの言葉に
「そ、そうだったわ!」
と頷いた後に、まだ話足りなさそうな顔をしているネイトには申し訳ありませんが
「ごめんね、ネイト。せっかくだしまだ話したいことは沢山あるんだけど.......」
そう言ってその場を後にしようとすると
「だったら、今度公爵にお願いして皆で話をする時間を貰いましょうよ!今後の話とかもありますし」
と提案してくれましたわね。
確かに、メイド長のことはもう伝わっているでしょうけど、今後の話はした方が良いですわ。
それから、私自身皆の様子が気になりますし、ゆっくりと話をする、という日があっても良いのかもしれません。
そう思った私はネイトの言葉に
「いい提案ね。伯父様に伝えておくわ」
とだけ返事をして、その場を後にするために、背中を向けました。
まぁ.....レオンハルト様が怒って帰る.....なんてことはないとは思っていますが、流石に待たせすぎですからね。
元々早足で向かってはいましたが、走らないとダメなくらいには時間がまずいですわよね。
はぁ......私も状況をしっかりと判断して行動するべきでしたわね。
なんて思いながら、温室に向かうためつま先に力を入れると
「あぁ!あの!お嬢様!?」
急ぎの何か用事があるのか慌てた様子でネイトが声をかけてきましたわね。
一体どうしたんでしょう?
疑問には思いましたが、返事する余裕がなくて首だけをネイトに向けると
「今日の茶菓子、俺が作ったんですよ!絶対美味しいですよ!」
満面の笑みでそう言って来るものですから、思わず笑ってしまいましたわよ。
だって、今まで見たこともないくらい良い笑顔をしていますのよ?
これには、流石のユーリも呆れたような表情で
「自分から美味しいって言うところ、相変わらずですよね」
と私に言ってきたので
「そうね。でも自分で言うってことは自信があるという証拠よ」
さっきのネイトの顔を思い出して、つい笑いそうになってしまいますがグッと堪えて温室へと向かいましたわ。
ネイトが作った茶菓子、ですか。
我が家では茶菓子ではなく夕食などを担当していましたからね。
機嫌が良かったのもなんだか納得ですわ。
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