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333話
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ありえない、とわかりつつも少し不安に思いながら、カイン様が用意をした馬車に意気揚々と乗り込む叔父様を見送っていると
「あぁ、もちろんセリスティア嬢も王宮に行くぞ?しっかりと話をしないといけないからな」
とカイン様に声をかけられて、思わず
「話ですの?」
と首を傾げてしまいましたわ。
だって、陛下が叔父様に話をするのはわかりますが......その話に私も参加するとは思ってもいませんでしたし......。
あぁ!もしかして、陛下が自ら叔父様に対して厳しく言うので見ておいた方がいい、とかそういうことでしょうか?
いや、ですがそんなのを見ても意味がありませんわよね?
そう思いながらカイン様に視線を向けると
「まぁ、行けばわかる。セリスティア嬢に悪いことには絶対ならないから安心してくれ」
と言って、私を馬車にエスコートしてくれましたわ。
あ、ちなみに叔父様が乗っている馬車とは別のものですわよ?
私とカイン様、そしてユーリが乗っている馬車は王族が使うような物凄く高級で乗り心地の良いものですが、叔父様の方は見るからにどこかからか借りてきた安物です。
ですが、叔父様は用意してもらった馬車、ということに機嫌を良くしているんでしょうね。
隣にある豪華な馬車をチラッと見ていたものの、何も言ってきませんでしたわ。
はぁ......お父様はとても素晴らしく、尊敬出来る人でしたが、同じ両親のはずなのに、こんなにも差が出てしまうのか疑問でしかありませんわね。
ーーーーーーーーー
さて、無事に王宮に到着した私達は、王宮のメイド長に案内され、早速応接室の中に入りましたわ。
応接室の中では、既に陛下が待ってくれていたんですが、宰相と何か話をしていますわね。
真剣な表情なのを見ると大事な話をしているんだろう、というのが伝わってきますわ。
そんな中、私たちが応接室に入ってきたのを気付いた陛下に
「お待たせして申し訳ありません」
と言って軽く頭を下げると、陛下は
「いやいや、急に呼び出すようなことをしてすまないな」
そう言って、正面の椅子に座るよう、促してくれましたわ。
ちなみに、叔父様の方は、というと陛下に何か挨拶をするわけでもなく、私の1歩後ろで小さくなっている、というなんとも情けない姿になっていますわね。
まぁ、応接室に来るまでの間、すれ違う貴族やメイドたちにヒソヒソと言われていたので仕方のないことなのかもしれませんが......。
チラッと叔父様の方を見ながら椅子に座ると、あまり長引くのも、と判断した私は早速
「それで、お話というのは一体.....」
と陛下を見ながら言うと
「あぁ、その件だが」
陛下はそう言うと、机の端に置いてあった数枚の書類を私の前と叔父様の前に差し出しましたわ。
そして、こう言いましたの。
「もう少しで卒業だろう?セリスティア嬢の両親が残してくれた遺産を正式に受け取れるよう、書面を交わそうと思ってな」
お父様たちが残してくれた遺産....ですか?
「あぁ、もちろんセリスティア嬢も王宮に行くぞ?しっかりと話をしないといけないからな」
とカイン様に声をかけられて、思わず
「話ですの?」
と首を傾げてしまいましたわ。
だって、陛下が叔父様に話をするのはわかりますが......その話に私も参加するとは思ってもいませんでしたし......。
あぁ!もしかして、陛下が自ら叔父様に対して厳しく言うので見ておいた方がいい、とかそういうことでしょうか?
いや、ですがそんなのを見ても意味がありませんわよね?
そう思いながらカイン様に視線を向けると
「まぁ、行けばわかる。セリスティア嬢に悪いことには絶対ならないから安心してくれ」
と言って、私を馬車にエスコートしてくれましたわ。
あ、ちなみに叔父様が乗っている馬車とは別のものですわよ?
私とカイン様、そしてユーリが乗っている馬車は王族が使うような物凄く高級で乗り心地の良いものですが、叔父様の方は見るからにどこかからか借りてきた安物です。
ですが、叔父様は用意してもらった馬車、ということに機嫌を良くしているんでしょうね。
隣にある豪華な馬車をチラッと見ていたものの、何も言ってきませんでしたわ。
はぁ......お父様はとても素晴らしく、尊敬出来る人でしたが、同じ両親のはずなのに、こんなにも差が出てしまうのか疑問でしかありませんわね。
ーーーーーーーーー
さて、無事に王宮に到着した私達は、王宮のメイド長に案内され、早速応接室の中に入りましたわ。
応接室の中では、既に陛下が待ってくれていたんですが、宰相と何か話をしていますわね。
真剣な表情なのを見ると大事な話をしているんだろう、というのが伝わってきますわ。
そんな中、私たちが応接室に入ってきたのを気付いた陛下に
「お待たせして申し訳ありません」
と言って軽く頭を下げると、陛下は
「いやいや、急に呼び出すようなことをしてすまないな」
そう言って、正面の椅子に座るよう、促してくれましたわ。
ちなみに、叔父様の方は、というと陛下に何か挨拶をするわけでもなく、私の1歩後ろで小さくなっている、というなんとも情けない姿になっていますわね。
まぁ、応接室に来るまでの間、すれ違う貴族やメイドたちにヒソヒソと言われていたので仕方のないことなのかもしれませんが......。
チラッと叔父様の方を見ながら椅子に座ると、あまり長引くのも、と判断した私は早速
「それで、お話というのは一体.....」
と陛下を見ながら言うと
「あぁ、その件だが」
陛下はそう言うと、机の端に置いてあった数枚の書類を私の前と叔父様の前に差し出しましたわ。
そして、こう言いましたの。
「もう少しで卒業だろう?セリスティア嬢の両親が残してくれた遺産を正式に受け取れるよう、書面を交わそうと思ってな」
お父様たちが残してくれた遺産....ですか?
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