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45話

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「ど、どういうこと?」

リリアーナは困惑しながらもそう尋ねてきました。

アレックス様も驚いていますね。

と思ったのに何を思ったのか

「じゃあリリアーナは王妃になれないな!ユーフェミア!やっぱりお前しかいないんだ!」

なんてことを言い出しました。

アレックス様はなぜ私が了承すると思っているんでしょうね?

本当に、今までのことを思い出してほしいですわ。

勘違いしているアレックス様に

「アレックス様もリリアーナと同じですよ?」

と教えてあげました。

「へ?」

と間抜けな声を出していますが、手紙に書いてありましたもの。

だから書いてあった通りに

「アレックス様とリリアーナは2人揃って平民に落とされたみたいですよ」

と言ったんですが、何を言ってるんだ?みたいな顔をしています。

だったら、私からではなくレオンハルト様に説明してもらいましょう。

そう思って視線を向けると、察してくれたみたいで

「マーランナの陛下に何も言わず、大人数の兵を連れて他国に来たなんて王太子として自覚が全くないからな。それに、自分の父親から言われていたんじゃないか?さぼったら平民落ちだと」

と説明をしました。

これを最初に聞いたときは驚きましたが、陛下たちも苦渋の判断だったでしょうね。

一応可愛がっていた1人息子ですもの。

レオンハルト様の話を聞いたアレックス様は

「そ、そんなことをしたら誰が王太子になるんだ!父上たちには俺以外子供がいないはずだ!」

まだ納得していないみたいです。

王太子ですか。

「次の王太子ならもう決定したらしいぞ」

えぇ、王太子はもう決定したみたいです。

手紙には3日後、と書いていたので丁度今日発表されるんじゃないでしょうか?

「誰なんだ!?」

「さぁ?俺には関係ないからね」

アレックス様は、バカな...と呟いて膝から崩れ落ちてしまいました。

次の王太子はダリア様の次男ならしいですよ。

歳はアレックス様の1つ下で、何度かお話したことがありますがダリア様にそっくりで、優しくてしっかり者、という印象でした。

確かにあの方ならいい国王になるでしょうね。

アレックス様は、今まで王太子だからって甘やかされてきたから、これから苦労すると思いますが、自業自得です。

やっとアレックス様が大人しくなったと思っていると、今度はリリアーナが

「で、でもお父様に頼めば.....」

とまだそんなことを言ってるので

「公爵家もなくなったわよ。貴方達より一歩先に平民生活を送っているわ」

そう教えてあげました。

それから、アレックス様とリリアーナの結婚は王令なので逆らえないことも。

それを聞いたリリーナもやっと状況を理解したのか大人しくなりましたね。

だから最後に

「私との話は終わりましたか?」

そう言ってほほ笑んだのだった。

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