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プロローグ
しおりを挟む「スカーレット!!貴様のような感情のない奴とは婚約破棄だ!王妃はここにいるアリスの方がよっぽど相応しい!!」
今は建国祭の真っ只中。
会場中に響き渡っていた音楽は鳴り止み、静まり返っている。
この国の王太子『レオンハルト・レーヴァン』のこの発言のせいで。
あ、驚きはしませんよ。
だって、こんなバカげた発言を今日することは知っていましたからね。
レオンハルト様の隣で
「嬉しいですぅ!ハル様ぁ~」
と甘ったるい声を出しているのは『アンナ・アバナン』男爵令嬢だ。
最終学年に入ってから転校してきましたが、あまり噂がよろしい人ではありません。
あぁ、別に婚約破棄は構いませんよ?
だって、レオンハルト様との婚約は私の意思ではありませんもの。
ただ、この国の陛下が困る、と言うだけですかね。
なので私は
「婚約破棄、謹んで受けさせていただきます」
と皆に聞こえるよう、そう言った。
満面な笑みをしながら。
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