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ダンジョン
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この街の北、馬車で2日程の距離の所にダンジョンと、その周囲に小さいながらも街があるらしい。
チョコの羽根を織り込んで作った私の服は、柔らかいながらも風魔法の効果が付いていて、スピード上昇、魔法防御の付与が付いている。しかも一時付与じゃない。
元々、チョコの羽根に付いている物だから、効果も絶大。
自分の駆け足が速くなったと勘違いしそうになるけど、チョコのお陰だからね。
ダンジョンと聞いたら勿論、チョコもマシロも黙っていない。
「ダンジョンの一階層はスライムだから、核を集めるのに丁度いいし、サヤカが戦いに慣れるのにもいいと思う」
「むう…」
モチと同じ魔物を倒すのは、ちょっと気が引けるかも。
「いっその事、小さな馬車を引いて貰った方がいいかもね」
確かにチョコのとっとこスピードを乗りこなすのがやっとだけど、普通の馬車よりは速いと思う。
「うにゃ!」
「え?マシロに乗るの?私位余裕で乗せられる?いや…確かにレベルも上がって頼もしくなったけど、どっちにしろ、私が怖いのはスピードだからね」
チョコも最近はかなり気を使って揺れないようにしてくれてる。それを否定したらただの我が儘だ。
乗り合い馬車を追い越して、結局その日のうちに町の側まで来た。町の門は夜には閉まってしまう。今夜はゆっくり休んで、明日の朝に入れるようにしよう。
町は盆地のような地形で、ダンジョンの入り口は少し低くなっている。その入り口を囲うように塀が作られ、宿屋、屋台、武器防具等を売るお店が建ち並び、民家は少ない。民家かと思われたのは貸家で、パーティーを組んだ冒険者が借りている所だとか。
宿の数はかなり多い。素材を集める冒険者や、それを買い付けに来る商人達が大勢いる。
それと、子供達?何故かダンジョン前に籠を背負った子供達がたくさんいて、どうやら荷物持ちは要らないか、と聞いているようだ。
清潔とは言えない格好。
「多分孤児達だろうね。仕事をする代わりに食事を貰ったり、あとは低い階層では戦ったりもするんじゃないかな」
「でも…まだ冒険者にはなれないよね?」
「この国はまだいい方だよ。ちゃんと孤児院もあるし、奴隷制度もしっかりした物があるから。それに、別に冒険者の資格は無くても、ダンジョンには入れる。一階層にはスライムしかいないし、季節関係なく薬草が生えるからね」
それは、凄い…
冒険者登録しなくても、素材は買い取りしてもらえる。ただ、ポイントも上がらないし、依頼という形で受ける事は出来ないと。
「あれ…アッシュさんはスルーされた?」
籠を背負った子供が、近寄ろうとして、何故か諦めたように去って行った。
(ボク達が怖かったかな?)
いやいや、可愛いよ?もっふもふだよ?
「多分サヤカが荷物持ちに見られたんだろうね」
…むう。
アイテムボックスがあるから必要はないし、子供達を守る自信もないから、雇う事は出来ないけど。
一階層は本当にスライムがいて、確率は低いけど、核を残して消える。子供達も本当に簡単に倒している。木の棒でつつけば消えるけど、たまに酸を飛ばしてくる。
モチは鞄の中に入れているけど、間違って倒されたら不味いので、出していない。
扉の前には何人か冒険者が並んでいる。
「この先は中ボスの部屋だよ。スライムしか出ないけど、他のパーティーは入れないから、モチのレベルを上げるのもいいね。それと、サヤカもスキル上げね」
へえ…でもモチ、戦えるかな?スキル上げは…でも水スキルは、そこそこいい感じに上がってるんだけどな。
並んでいる人の中には、扉が開いたらそのまま抜けていく人がいる。
「階層転移の石があっても、結構魔力が必要だから、使う人って意外と少ないんだよね。それに、ちゃんとその都度石に触れて魔力登録しないとならないんだ」
結構並んでいても、中ボス復活迄の時間を利用して抜ける人がいるからサクサク進む。
やっと私達の番だ。チョコがさっとアッシュさんの前に出て、蹴り開ける。
「にゃう…にゃっ!」
チョコに抗議してるけど、チョコは知らん顔。
スライムだらけ!流石ボス部屋?と思ったら、開ける人のレベルによって魔物の数は増えるらしい…うん。チョコが開けたらめちゃくちゃ増えるよね。床も壁も、天井までお構い無しにスライムがへばりついている。流石にこれだけいたら、ちょっと気持ち悪い。
モチが嬉々として鞄から飛び出してきた。風魔法でスライムを散らしていたアッシュさんが、魔法を止める。
モチに当たったら大変だ。多分、アッシュさんにはモチとスライムの区別がつかないんだろう。私には何故か分かる。見かけはほぼ一緒だけど。チョコ達にも分かっているみたいで、マシロが私に結界を使いながら、石を飛ばしてスライムを潰している。
モチも、酸を飛ばして潰している。レベルも上がっているみたいだ。
スライムの中に上位種が混じり始めた。モチが苦戦している。
「モチ!戻って!」
「サヤカ!スキルだけじゃなくて、剣も使って!」
振り下ろす瞬間にだけ魔力を乗せる。これがかなり難しくて、未だに私は出来ない。
やっとの事で、倒し切った。一番小さくて、同じ形の核は一括でアイテムボックスに入っていく。
「いや…まさかこんなにスライムが出るなんて…レベルは幾つか聞いても?」
(あの辺にはそんなに強い魔物は出ないから、大した事はないよ)
ん?鑑定で見てないのかな?それともレベル差で見られないとか?
私もアッシュさんの事は鑑定で覗いた事はない。個人情報だし、見るんだったら亜空間内のスマホの方が見られる気がする。
「そういえば、アッシュさんは鑑定のスキル持ってないって言ってたっけ」
「それ、結構なレアスキルだから、あんまり他の人には言わない方がいいよ?俺の場合は、別の判断方法がね」
「それは、どんな?」
「んー…ハイエルフには、精霊が見えるんだ。普通のエルフでも見える人はいるけど」
(ボクも見えるよ。サヤカもそのうち見えるんじゃないかな?)
ファンタジーだな…魔物だけじゃなくて、そんな物までいるんだ。
「その精霊も、今は瘴気のせいで数が減ってしまっているけど…」
でも、異世界からという形だけど、聖女が来てくれた。
これは一時でも救いとなるのか。未だ未知数ではあるけど。
チョコの羽根を織り込んで作った私の服は、柔らかいながらも風魔法の効果が付いていて、スピード上昇、魔法防御の付与が付いている。しかも一時付与じゃない。
元々、チョコの羽根に付いている物だから、効果も絶大。
自分の駆け足が速くなったと勘違いしそうになるけど、チョコのお陰だからね。
ダンジョンと聞いたら勿論、チョコもマシロも黙っていない。
「ダンジョンの一階層はスライムだから、核を集めるのに丁度いいし、サヤカが戦いに慣れるのにもいいと思う」
「むう…」
モチと同じ魔物を倒すのは、ちょっと気が引けるかも。
「いっその事、小さな馬車を引いて貰った方がいいかもね」
確かにチョコのとっとこスピードを乗りこなすのがやっとだけど、普通の馬車よりは速いと思う。
「うにゃ!」
「え?マシロに乗るの?私位余裕で乗せられる?いや…確かにレベルも上がって頼もしくなったけど、どっちにしろ、私が怖いのはスピードだからね」
チョコも最近はかなり気を使って揺れないようにしてくれてる。それを否定したらただの我が儘だ。
乗り合い馬車を追い越して、結局その日のうちに町の側まで来た。町の門は夜には閉まってしまう。今夜はゆっくり休んで、明日の朝に入れるようにしよう。
町は盆地のような地形で、ダンジョンの入り口は少し低くなっている。その入り口を囲うように塀が作られ、宿屋、屋台、武器防具等を売るお店が建ち並び、民家は少ない。民家かと思われたのは貸家で、パーティーを組んだ冒険者が借りている所だとか。
宿の数はかなり多い。素材を集める冒険者や、それを買い付けに来る商人達が大勢いる。
それと、子供達?何故かダンジョン前に籠を背負った子供達がたくさんいて、どうやら荷物持ちは要らないか、と聞いているようだ。
清潔とは言えない格好。
「多分孤児達だろうね。仕事をする代わりに食事を貰ったり、あとは低い階層では戦ったりもするんじゃないかな」
「でも…まだ冒険者にはなれないよね?」
「この国はまだいい方だよ。ちゃんと孤児院もあるし、奴隷制度もしっかりした物があるから。それに、別に冒険者の資格は無くても、ダンジョンには入れる。一階層にはスライムしかいないし、季節関係なく薬草が生えるからね」
それは、凄い…
冒険者登録しなくても、素材は買い取りしてもらえる。ただ、ポイントも上がらないし、依頼という形で受ける事は出来ないと。
「あれ…アッシュさんはスルーされた?」
籠を背負った子供が、近寄ろうとして、何故か諦めたように去って行った。
(ボク達が怖かったかな?)
いやいや、可愛いよ?もっふもふだよ?
「多分サヤカが荷物持ちに見られたんだろうね」
…むう。
アイテムボックスがあるから必要はないし、子供達を守る自信もないから、雇う事は出来ないけど。
一階層は本当にスライムがいて、確率は低いけど、核を残して消える。子供達も本当に簡単に倒している。木の棒でつつけば消えるけど、たまに酸を飛ばしてくる。
モチは鞄の中に入れているけど、間違って倒されたら不味いので、出していない。
扉の前には何人か冒険者が並んでいる。
「この先は中ボスの部屋だよ。スライムしか出ないけど、他のパーティーは入れないから、モチのレベルを上げるのもいいね。それと、サヤカもスキル上げね」
へえ…でもモチ、戦えるかな?スキル上げは…でも水スキルは、そこそこいい感じに上がってるんだけどな。
並んでいる人の中には、扉が開いたらそのまま抜けていく人がいる。
「階層転移の石があっても、結構魔力が必要だから、使う人って意外と少ないんだよね。それに、ちゃんとその都度石に触れて魔力登録しないとならないんだ」
結構並んでいても、中ボス復活迄の時間を利用して抜ける人がいるからサクサク進む。
やっと私達の番だ。チョコがさっとアッシュさんの前に出て、蹴り開ける。
「にゃう…にゃっ!」
チョコに抗議してるけど、チョコは知らん顔。
スライムだらけ!流石ボス部屋?と思ったら、開ける人のレベルによって魔物の数は増えるらしい…うん。チョコが開けたらめちゃくちゃ増えるよね。床も壁も、天井までお構い無しにスライムがへばりついている。流石にこれだけいたら、ちょっと気持ち悪い。
モチが嬉々として鞄から飛び出してきた。風魔法でスライムを散らしていたアッシュさんが、魔法を止める。
モチに当たったら大変だ。多分、アッシュさんにはモチとスライムの区別がつかないんだろう。私には何故か分かる。見かけはほぼ一緒だけど。チョコ達にも分かっているみたいで、マシロが私に結界を使いながら、石を飛ばしてスライムを潰している。
モチも、酸を飛ばして潰している。レベルも上がっているみたいだ。
スライムの中に上位種が混じり始めた。モチが苦戦している。
「モチ!戻って!」
「サヤカ!スキルだけじゃなくて、剣も使って!」
振り下ろす瞬間にだけ魔力を乗せる。これがかなり難しくて、未だに私は出来ない。
やっとの事で、倒し切った。一番小さくて、同じ形の核は一括でアイテムボックスに入っていく。
「いや…まさかこんなにスライムが出るなんて…レベルは幾つか聞いても?」
(あの辺にはそんなに強い魔物は出ないから、大した事はないよ)
ん?鑑定で見てないのかな?それともレベル差で見られないとか?
私もアッシュさんの事は鑑定で覗いた事はない。個人情報だし、見るんだったら亜空間内のスマホの方が見られる気がする。
「そういえば、アッシュさんは鑑定のスキル持ってないって言ってたっけ」
「それ、結構なレアスキルだから、あんまり他の人には言わない方がいいよ?俺の場合は、別の判断方法がね」
「それは、どんな?」
「んー…ハイエルフには、精霊が見えるんだ。普通のエルフでも見える人はいるけど」
(ボクも見えるよ。サヤカもそのうち見えるんじゃないかな?)
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