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カイロの魔道具と、17階層
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亮太も生後半年を超えて、まだ少し不安定ながらもお座り出来るようになった。
あやすと笑ってくれる。可愛い。うちの弟世界一。
体重も産まれた時の倍以上になってるから、私が抱っこするとどうにも不安定に見える。でもそこはレベルの力。魔術師でもそこそこの力はある。
小学校はかなり離れていて、子供の足で30分以上かかる。
幼稚園の子達は、全員が同じ学校に通う訳じゃなくて、地区ごとに別れる。町に1ヵ所しかない幼稚園なのに、ちょっと残念。でも、保育園に通っていた子達も混ざるから、そこはちょっと楽しみだ。
私や海人君と同じ転生者もいるかも?…いや。ないか。こんな田舎にしかも同じ年齢で、転生者がいるなんて天文学的数字だろう。
小学校にも上がらないうちからダンジョン攻略してた子も見たことないし、普通なら講習がある中学生以上?
そんな中で海人君…カイと会えたのは、本当に奇跡だ。
だってもし外国で産まれてたら、会える可能性さえなかった。
いや、そもそもどうなんだろう?もし、人の生きる世界が幾つもあるなら、違う世界に転生っていうのもあり?
ダンジョンの中がセンティアの空気と似てるのは、魔素があるから?…それだけ?
うん…考えても分かる訳ないよね。天啓のスキルは得たけど、使い方分からないし。
依頼されたマジックバッグに付与を施しながら、益体もない事を考える。仕切りをした亜空間の工房の隣では、海人君がポーション作成している。
寒いとダンジョンに来るお客さんも少なくなるけど、私達も辛い。タマも炬燵で長くなっている。
「海人君、炬燵の魔道具作ってよ」
「無理。というか、カイロの魔道具作ったばかりじゃん」
マジックバッグと違って魔道具は売れない。殆どの冒険者が魔力を流すという事が出来ないからだ。
剣術スキル持ちだって、技を使う時に使うのは、魔力なんだけどね。
タマ用のベストにも、元の姿用のものと、大きくなった時用のベストに、カイロの魔道具を縫い込んである。
タマにも魔力操作のコツを教えてあげたらスキル化して、今では自分で魔力を流してぬくぬくしてる。
去年は寒いからと、冬の間はたまにしか付いてきてくれなかったから、ちょっと嬉しい。
ポチは寒さは気にならないみたいで、元気に付いてきてくれる。ピヨちゃんは卵を産むペースが落ちる位だ。
「海人君は亜空間にいる?私はダンジョンに行くけど」
「なら、出るよ。ここにはトイレがないから、前もそれで酷い目に遭ったし」
「それは、私も申し訳ないと思ってるよ。何か作れればいいんだけど」
簡易トイレは百均にも売ってるけど、大の時はどうしようもない。
何かいい方法はないかな…
それはともかく、ダンジョンだ。
マジックバッグを作る傍らで、冒険者の書を読む為にも漢字を覚えて、更にレベル上げ。人間、やれば出来るものだ。
ワーウルフも納得いくレベルになったし、次に進もうと思う。
一緒に亜空間にいたポチと、念話で呼んだピヨちゃん。タマは寝てたけど、次の階層に行くと言ったら起きてきた。
海人君は今日も猪狩りだ。近いうちにボスに挑む気らしいけど、両親共に忙しいみたい。
中級クラスのポーションが海人君が作れるようになって、まずは有名なクランに試作として持たせ、どの程度役に立つか確認して貰ったり、本社での交渉や、海人君が作った事を秘匿する為に動いたり。
中級クラスでも、大概の怪我は治ってしまう。骨折は無理だけど、下級ポーションとは比べ物にならない位の性能だ。
上級ポーション程ではないが、充分に売れると判断されて、材料の確保や瓶の制作等、雑事も多い。
勿論それは海人君の両親だけが動いている訳じゃない。本来なら1ショップの店員だし、店の事もある。
例え暇だったとしても、店は閉められない。
私のマジックバッグの事もあるし、色々と大変なのだろう。
ダンジョン17階層。魔物は巨大なナスだ。トゲトゲの葉っぱから針が飛んでくるし、何故か持っている槍の攻撃も油断ならない。
でもワーウルフでレベルを上げ過ぎたのか、正直物足りない。
家に持ち帰ったら大喜びされたけど、手応えを感じないからすぐに進むかも、と話したら、定期的に持って来てくれればいいと言われた。
それは勿論だ。冬の今、ナスは高いから、そんな時に手に入るのは嬉しいし、ダンジョン産の野菜は味がいい。
早速オーブントースターで焼いて食べたら、溢れる汁が口の中いっぱいに広がって、笑顔全開になった。
先に進んでも、ナスは常に切らさないようにしよう。
今年は亮太が産まれたから、お母さんもパートに出ないで家にいる。
嬉しいけど、亮太にべったりだ…仕方ないけど、少しだけ淋しい。
今の私にはやらなきゃいけない事があるから、淋しさも幾分紛れる。それに、去年まではパートに出ていたお母さんが今年は忙しいとはいえ居るんだから、我慢しないと。
あやすと笑ってくれる。可愛い。うちの弟世界一。
体重も産まれた時の倍以上になってるから、私が抱っこするとどうにも不安定に見える。でもそこはレベルの力。魔術師でもそこそこの力はある。
小学校はかなり離れていて、子供の足で30分以上かかる。
幼稚園の子達は、全員が同じ学校に通う訳じゃなくて、地区ごとに別れる。町に1ヵ所しかない幼稚園なのに、ちょっと残念。でも、保育園に通っていた子達も混ざるから、そこはちょっと楽しみだ。
私や海人君と同じ転生者もいるかも?…いや。ないか。こんな田舎にしかも同じ年齢で、転生者がいるなんて天文学的数字だろう。
小学校にも上がらないうちからダンジョン攻略してた子も見たことないし、普通なら講習がある中学生以上?
そんな中で海人君…カイと会えたのは、本当に奇跡だ。
だってもし外国で産まれてたら、会える可能性さえなかった。
いや、そもそもどうなんだろう?もし、人の生きる世界が幾つもあるなら、違う世界に転生っていうのもあり?
ダンジョンの中がセンティアの空気と似てるのは、魔素があるから?…それだけ?
うん…考えても分かる訳ないよね。天啓のスキルは得たけど、使い方分からないし。
依頼されたマジックバッグに付与を施しながら、益体もない事を考える。仕切りをした亜空間の工房の隣では、海人君がポーション作成している。
寒いとダンジョンに来るお客さんも少なくなるけど、私達も辛い。タマも炬燵で長くなっている。
「海人君、炬燵の魔道具作ってよ」
「無理。というか、カイロの魔道具作ったばかりじゃん」
マジックバッグと違って魔道具は売れない。殆どの冒険者が魔力を流すという事が出来ないからだ。
剣術スキル持ちだって、技を使う時に使うのは、魔力なんだけどね。
タマ用のベストにも、元の姿用のものと、大きくなった時用のベストに、カイロの魔道具を縫い込んである。
タマにも魔力操作のコツを教えてあげたらスキル化して、今では自分で魔力を流してぬくぬくしてる。
去年は寒いからと、冬の間はたまにしか付いてきてくれなかったから、ちょっと嬉しい。
ポチは寒さは気にならないみたいで、元気に付いてきてくれる。ピヨちゃんは卵を産むペースが落ちる位だ。
「海人君は亜空間にいる?私はダンジョンに行くけど」
「なら、出るよ。ここにはトイレがないから、前もそれで酷い目に遭ったし」
「それは、私も申し訳ないと思ってるよ。何か作れればいいんだけど」
簡易トイレは百均にも売ってるけど、大の時はどうしようもない。
何かいい方法はないかな…
それはともかく、ダンジョンだ。
マジックバッグを作る傍らで、冒険者の書を読む為にも漢字を覚えて、更にレベル上げ。人間、やれば出来るものだ。
ワーウルフも納得いくレベルになったし、次に進もうと思う。
一緒に亜空間にいたポチと、念話で呼んだピヨちゃん。タマは寝てたけど、次の階層に行くと言ったら起きてきた。
海人君は今日も猪狩りだ。近いうちにボスに挑む気らしいけど、両親共に忙しいみたい。
中級クラスのポーションが海人君が作れるようになって、まずは有名なクランに試作として持たせ、どの程度役に立つか確認して貰ったり、本社での交渉や、海人君が作った事を秘匿する為に動いたり。
中級クラスでも、大概の怪我は治ってしまう。骨折は無理だけど、下級ポーションとは比べ物にならない位の性能だ。
上級ポーション程ではないが、充分に売れると判断されて、材料の確保や瓶の制作等、雑事も多い。
勿論それは海人君の両親だけが動いている訳じゃない。本来なら1ショップの店員だし、店の事もある。
例え暇だったとしても、店は閉められない。
私のマジックバッグの事もあるし、色々と大変なのだろう。
ダンジョン17階層。魔物は巨大なナスだ。トゲトゲの葉っぱから針が飛んでくるし、何故か持っている槍の攻撃も油断ならない。
でもワーウルフでレベルを上げ過ぎたのか、正直物足りない。
家に持ち帰ったら大喜びされたけど、手応えを感じないからすぐに進むかも、と話したら、定期的に持って来てくれればいいと言われた。
それは勿論だ。冬の今、ナスは高いから、そんな時に手に入るのは嬉しいし、ダンジョン産の野菜は味がいい。
早速オーブントースターで焼いて食べたら、溢れる汁が口の中いっぱいに広がって、笑顔全開になった。
先に進んでも、ナスは常に切らさないようにしよう。
今年は亮太が産まれたから、お母さんもパートに出ないで家にいる。
嬉しいけど、亮太にべったりだ…仕方ないけど、少しだけ淋しい。
今の私にはやらなきゃいけない事があるから、淋しさも幾分紛れる。それに、去年まではパートに出ていたお母さんが今年は忙しいとはいえ居るんだから、我慢しないと。
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