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第三章
来襲
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翌日ゲッターたちは村へ帰る前にサルバトールに挨拶するために、彼の常宿へ行った。
しかしサルバトールは不在で、ゲッターは村へ帰ることを係の者へ伝言として残した。
高級な部類に入る宿だから、これでサルバトールに伝わるだろう。
結局ゲッターたちはペセタに一泊したのみでアトラ村へ帰る事になった。
それでもゲッターは収穫の多い旅だと感じていた。
自分が旅慣れしておらず、また人間の文化よりゴブリンたちに馴染んできていることがわかっただけでも大きかった。
帰りも一週間ほどの道のりであったが雨が多くて歩くのに難儀した。
特にモンスターや危険な獣に出会った訳ではないが、ずぶ濡れになるのは嫌だった。いっそモンスターが出てくれた方が楽だとみんなで愚痴を言いあった。
アトラ村に着くと予想以上に早い帰りにみんな驚いていたが、全員の無事を確認すると安心してくれていた。
ゲッターたちはまずは帰宅して旅の汚れを落とす事にした。
アトラ村に帰ってきた翌日、ゲッターはまだ疲れが残る身体を起こして執務に励んでいた。
2週間ほどとはいえ不在の間に溜まった仕事の量は多かった。
ゲッターはレイクに手伝ってもらいながら一つずつ仕事を片付けていた。
すると執務室の扉がノックをされた。レイクが取り次ぐとガプロとヴェルデリオンが入ってきた。
「2人とも留守の間村をありがとう。レイクから特に問題はなかったと聞いて安心していたところだ」とゲッターは礼を言った。
ガプロは笑顔で「平穏で特に何もすることはなかったですよ。それにしても早い帰りでしたな」と尋ねてきた。
ゲッターは苦笑いで「実は私の素性がバレてしまって、問題が起こる前に村に帰るように言われたのだ」と言ってから冒険者ギルドでのセリオスとのやり取りを説明した。
ヴェルデリオンは「ゲッターは伯爵の子息なんだね」と言ってから「でもそれが問題になるの?」と尋ねてきた。
ゲッターは難しい顔をして「グリプニス王国とリスモンズ王国は表立って敵対しているわけではないが、敵国の貴族が陰でコソコソしていたらいい気はしないだろう。しかもゴブリンを連れてうろうろしてるんだ。何かあるのかと勘繰られても仕方ないよ」と答えた。
ヴェルデリオンは納得した表情ではなかったが「そんなものかな」と答えた。
ゲッターは話を変えて「それよりも村を開いて人間たちと交流を持つなら、人間たちの事情を知ることは大事だな。若い者たちを冒険者として街に送りたいと思う」とゲッターは提案した。
「私は素性がバレてしまったので街に情報収集に行くことができなくなった。サルバトール殿にも森の外の情報を提供してもらえるように頼むつもりだが、自分たちでも積極的に情報を集めた方がいいだろう」とゲッターは付け加える。
「若い者を送る理由は何ですかな?」とガプロが質問してきた。
ゲッターは「単純に若い者の方が環境に適応しやすいと思ったからだよ。思った通り街ではゴブリンへの偏見があった。上手くそのあたりをかわせる者がいいな」と言った。
ガプロは「ある程度腕が立って人付き合いがいいものとなると限られてきますね」と言ったがゲッターは「腕が立つなら女性でもいいと思うよ。女性には話が上手な者も多いしね」と返した。
それまで黙って聴いていたヴェルデリオンが「ぼくも一回人間の街に行ってみようかな」と言い出した。
ゲッターは渋い顔をして「止めはしないけど。ヴェルデリオンは人間の街に行ったことがないのか?」と尋ねた。
ヴェルデリオンは得意気な顔をして「いくらか前の話になるけど行ったことはあるよ。あとグリプニス王国ではないけど王宮に呼ばれたこともあるよ。これもちょっと前の話になるけど」と言った。
ゲッターは「長久を生きるヴェルデリオンのちょっと前は何年前になるのかわからないな」と思ったが人間の街に行ったことがあると言うのには安心した。
「どの様な用事で街や王宮に行ったのですか?」とガプロは興味津々で尋ねた。
「街には友達と買い物に行ったんだ。市場で森では見れないものが見れて面白かったよ。王宮には森で悪さをした者がいたから文句を言いに行ったんだ。さすが王様だけあってすぐに国民にしっかり言ってくれたみたいで、悪さする者はもうこなかったね」とヴェルデリオンは笑顔で答えた。
エルダードラゴンに文句を言われたその王様が気の毒になったのでゲッターはそれ以上詳しく聞かなかった。
ガプロも王様の話には触れずに「市場にはどのような物が売っているのですか?」とゲッターに尋ねてきた。
ゲッターは思い出しながら「食べ物の屋台に、食料品、雑貨、武器、日用品、みんなが好きなそうな陶器も売っていたよ」と答えた。
ガプロが思い出したように「そういえばカプルとアッグに鋼鉄製の剣を買ってあげたそうですな。あの2人帰ってきてからその自慢ばかりしていますよ。他の者が羨ましがるのでなんとかしてください」とゲッターに頼んできた。
ゲッターは苦い顔をして「あの2人そんなにはしゃいでいるのか。注意しないとな」と言った。
するとヴェルデリオンが不思議そうな顔をして「鋼鉄製の剣がそんなに珍しいの?」と尋ねてきた。
「アトラ村周辺では鉄が取れないからね。みんな石で作った道具を使っているんだ。でも石製だと耐久力が悪くてすぐに壊れてしまうんだよ」とゲッターが説明した。
「ぼくが鉄鉱石を採ってきてあげようか?」とヴェルデリオンが提案してきた。
ゲッターは驚いた顔をして「そんなことできるのか?」と聞き返した。
ヴェルデリオンは「鉄鉱石なら掘らないでも拾えるところを知っているから大丈夫かな。オリハルコンだと探さないといけないし、掘るのも硬いから嫌だけど」と説明した。
ゲッターは苦笑して「オリハルコンなんて伝説の鉱物は求めてないから大丈夫。でも鉄鉱石は拾ってこれるくらいならお願いしようかな」と言った。
それからヴェルデリオンに思い出したことを尋ねた。
「そう言えばこの辺に金鉱山があるのか?」と言い、アッグが拳大の大きさの金の塊を川で拾ったことを話した。
それを聞いてヴェルデリオンは当然の様に「森の南にある星降る峰と呼ばれる山に金鉱脈があるよ。きっと大雨かなんかで流れてきたんだね。でも拳大の大きさなんてすごいね。自然にできたのはぼくも見たことないよ。欲しいくらいだな」と言った。
ヴェルデリオンが見たことないなら相当珍しい物と言うことになる。ゴロツキに目をつけられるのも当たり前だろう。
ゲッターは「金のことは秘密にしよう。森や山が荒らされたら堪らない」と言った。
ヴェルデリオンは「あの山にはレッサードラゴンやワイバーンの営巣地があるから人間は近寄れないけどね。でも森に来られるのは嫌だから秘密にするのは賛成だな」と頷いた。
ゲッターは「レッサードラゴンて本当にいるんだな」と暢気なことを考えながらガプロとヴェルデリオンとの話を終えた。
それから一ヶ月ほどが過ぎた。
ゲッターとアイナがコンタージュ領を旅立ってからすでに一年以上が過ぎていた。
2人とも16歳になっていた。
ゲッターは背も高くなり身体もだいぶ逞しくなっていた。
ある日の午後、ゲッターが畑でシンタたち畑担当の者たちと、畑に植える作物について打ち合わせしている時のことだ。
「ゲッター様」と珍らしくエリーがヴェルデリオンと2人でアトラ村を訪れてきた。
ゲッターはエリーが硬い表情をしているのに気づいて、シンタたち村人から距離をとってエリーたちから話を聞いた。
エリーは声を低めて「実は森の北東から武装した一団が森に侵入してきているのです」と言った。
ヴェルデリオンも続けて「ぼくも隠れて見に行ってきたんだけど、1000人くらいの集団だね。かなり武装してるから森を散策しにきたのではないと思うよ」と言った。
エリーは難しい顔をして「それでその一団が進む方角からして、このアトラ村を目指しているようなのです」と告げた。
ゲッターはエリーの表情からアトラ村を目指して来ているのを予想していたが、やはり驚きを隠せなかった。
ヴェルデリオンは控えめに「村を守るのが難しいならぼくが追い払おうか?」と聞いてきた。
その提案にゲッターはキッパリと「ありがとうヴェルデリオン。でも大丈夫。村のことだから私たちで何とかするよ」と言った。
エリーは難しい顔を崩さずに「ゲッター様のお気持ちはよくわかるのですが、アトラ村で抑えられないとなるとオークの村、そして世界樹が危険にさらされることになります。そうなる前にヴェルデリオンにも力を貸してもらわないとならないのです」と言った。
エリーは世界樹の世話役だ。その考えはよくわかる。
なのでゲッターは「もちろんアトラ村で手に負えない時は、世界樹の守人であるヴェルデリオンにお願いするよ」と言った。
ゲッターは表情を改めて「まあ大丈夫とは言ったけど、相手を見てみないと何とも言えないかな。とりあえずは偵察を出すか」と呟いた。
こうしてアトラ村は招かれざる客を迎えることとなった。
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しかしサルバトールは不在で、ゲッターは村へ帰ることを係の者へ伝言として残した。
高級な部類に入る宿だから、これでサルバトールに伝わるだろう。
結局ゲッターたちはペセタに一泊したのみでアトラ村へ帰る事になった。
それでもゲッターは収穫の多い旅だと感じていた。
自分が旅慣れしておらず、また人間の文化よりゴブリンたちに馴染んできていることがわかっただけでも大きかった。
帰りも一週間ほどの道のりであったが雨が多くて歩くのに難儀した。
特にモンスターや危険な獣に出会った訳ではないが、ずぶ濡れになるのは嫌だった。いっそモンスターが出てくれた方が楽だとみんなで愚痴を言いあった。
アトラ村に着くと予想以上に早い帰りにみんな驚いていたが、全員の無事を確認すると安心してくれていた。
ゲッターたちはまずは帰宅して旅の汚れを落とす事にした。
アトラ村に帰ってきた翌日、ゲッターはまだ疲れが残る身体を起こして執務に励んでいた。
2週間ほどとはいえ不在の間に溜まった仕事の量は多かった。
ゲッターはレイクに手伝ってもらいながら一つずつ仕事を片付けていた。
すると執務室の扉がノックをされた。レイクが取り次ぐとガプロとヴェルデリオンが入ってきた。
「2人とも留守の間村をありがとう。レイクから特に問題はなかったと聞いて安心していたところだ」とゲッターは礼を言った。
ガプロは笑顔で「平穏で特に何もすることはなかったですよ。それにしても早い帰りでしたな」と尋ねてきた。
ゲッターは苦笑いで「実は私の素性がバレてしまって、問題が起こる前に村に帰るように言われたのだ」と言ってから冒険者ギルドでのセリオスとのやり取りを説明した。
ヴェルデリオンは「ゲッターは伯爵の子息なんだね」と言ってから「でもそれが問題になるの?」と尋ねてきた。
ゲッターは難しい顔をして「グリプニス王国とリスモンズ王国は表立って敵対しているわけではないが、敵国の貴族が陰でコソコソしていたらいい気はしないだろう。しかもゴブリンを連れてうろうろしてるんだ。何かあるのかと勘繰られても仕方ないよ」と答えた。
ヴェルデリオンは納得した表情ではなかったが「そんなものかな」と答えた。
ゲッターは話を変えて「それよりも村を開いて人間たちと交流を持つなら、人間たちの事情を知ることは大事だな。若い者たちを冒険者として街に送りたいと思う」とゲッターは提案した。
「私は素性がバレてしまったので街に情報収集に行くことができなくなった。サルバトール殿にも森の外の情報を提供してもらえるように頼むつもりだが、自分たちでも積極的に情報を集めた方がいいだろう」とゲッターは付け加える。
「若い者を送る理由は何ですかな?」とガプロが質問してきた。
ゲッターは「単純に若い者の方が環境に適応しやすいと思ったからだよ。思った通り街ではゴブリンへの偏見があった。上手くそのあたりをかわせる者がいいな」と言った。
ガプロは「ある程度腕が立って人付き合いがいいものとなると限られてきますね」と言ったがゲッターは「腕が立つなら女性でもいいと思うよ。女性には話が上手な者も多いしね」と返した。
それまで黙って聴いていたヴェルデリオンが「ぼくも一回人間の街に行ってみようかな」と言い出した。
ゲッターは渋い顔をして「止めはしないけど。ヴェルデリオンは人間の街に行ったことがないのか?」と尋ねた。
ヴェルデリオンは得意気な顔をして「いくらか前の話になるけど行ったことはあるよ。あとグリプニス王国ではないけど王宮に呼ばれたこともあるよ。これもちょっと前の話になるけど」と言った。
ゲッターは「長久を生きるヴェルデリオンのちょっと前は何年前になるのかわからないな」と思ったが人間の街に行ったことがあると言うのには安心した。
「どの様な用事で街や王宮に行ったのですか?」とガプロは興味津々で尋ねた。
「街には友達と買い物に行ったんだ。市場で森では見れないものが見れて面白かったよ。王宮には森で悪さをした者がいたから文句を言いに行ったんだ。さすが王様だけあってすぐに国民にしっかり言ってくれたみたいで、悪さする者はもうこなかったね」とヴェルデリオンは笑顔で答えた。
エルダードラゴンに文句を言われたその王様が気の毒になったのでゲッターはそれ以上詳しく聞かなかった。
ガプロも王様の話には触れずに「市場にはどのような物が売っているのですか?」とゲッターに尋ねてきた。
ゲッターは思い出しながら「食べ物の屋台に、食料品、雑貨、武器、日用品、みんなが好きなそうな陶器も売っていたよ」と答えた。
ガプロが思い出したように「そういえばカプルとアッグに鋼鉄製の剣を買ってあげたそうですな。あの2人帰ってきてからその自慢ばかりしていますよ。他の者が羨ましがるのでなんとかしてください」とゲッターに頼んできた。
ゲッターは苦い顔をして「あの2人そんなにはしゃいでいるのか。注意しないとな」と言った。
するとヴェルデリオンが不思議そうな顔をして「鋼鉄製の剣がそんなに珍しいの?」と尋ねてきた。
「アトラ村周辺では鉄が取れないからね。みんな石で作った道具を使っているんだ。でも石製だと耐久力が悪くてすぐに壊れてしまうんだよ」とゲッターが説明した。
「ぼくが鉄鉱石を採ってきてあげようか?」とヴェルデリオンが提案してきた。
ゲッターは驚いた顔をして「そんなことできるのか?」と聞き返した。
ヴェルデリオンは「鉄鉱石なら掘らないでも拾えるところを知っているから大丈夫かな。オリハルコンだと探さないといけないし、掘るのも硬いから嫌だけど」と説明した。
ゲッターは苦笑して「オリハルコンなんて伝説の鉱物は求めてないから大丈夫。でも鉄鉱石は拾ってこれるくらいならお願いしようかな」と言った。
それからヴェルデリオンに思い出したことを尋ねた。
「そう言えばこの辺に金鉱山があるのか?」と言い、アッグが拳大の大きさの金の塊を川で拾ったことを話した。
それを聞いてヴェルデリオンは当然の様に「森の南にある星降る峰と呼ばれる山に金鉱脈があるよ。きっと大雨かなんかで流れてきたんだね。でも拳大の大きさなんてすごいね。自然にできたのはぼくも見たことないよ。欲しいくらいだな」と言った。
ヴェルデリオンが見たことないなら相当珍しい物と言うことになる。ゴロツキに目をつけられるのも当たり前だろう。
ゲッターは「金のことは秘密にしよう。森や山が荒らされたら堪らない」と言った。
ヴェルデリオンは「あの山にはレッサードラゴンやワイバーンの営巣地があるから人間は近寄れないけどね。でも森に来られるのは嫌だから秘密にするのは賛成だな」と頷いた。
ゲッターは「レッサードラゴンて本当にいるんだな」と暢気なことを考えながらガプロとヴェルデリオンとの話を終えた。
それから一ヶ月ほどが過ぎた。
ゲッターとアイナがコンタージュ領を旅立ってからすでに一年以上が過ぎていた。
2人とも16歳になっていた。
ゲッターは背も高くなり身体もだいぶ逞しくなっていた。
ある日の午後、ゲッターが畑でシンタたち畑担当の者たちと、畑に植える作物について打ち合わせしている時のことだ。
「ゲッター様」と珍らしくエリーがヴェルデリオンと2人でアトラ村を訪れてきた。
ゲッターはエリーが硬い表情をしているのに気づいて、シンタたち村人から距離をとってエリーたちから話を聞いた。
エリーは声を低めて「実は森の北東から武装した一団が森に侵入してきているのです」と言った。
ヴェルデリオンも続けて「ぼくも隠れて見に行ってきたんだけど、1000人くらいの集団だね。かなり武装してるから森を散策しにきたのではないと思うよ」と言った。
エリーは難しい顔をして「それでその一団が進む方角からして、このアトラ村を目指しているようなのです」と告げた。
ゲッターはエリーの表情からアトラ村を目指して来ているのを予想していたが、やはり驚きを隠せなかった。
ヴェルデリオンは控えめに「村を守るのが難しいならぼくが追い払おうか?」と聞いてきた。
その提案にゲッターはキッパリと「ありがとうヴェルデリオン。でも大丈夫。村のことだから私たちで何とかするよ」と言った。
エリーは難しい顔を崩さずに「ゲッター様のお気持ちはよくわかるのですが、アトラ村で抑えられないとなるとオークの村、そして世界樹が危険にさらされることになります。そうなる前にヴェルデリオンにも力を貸してもらわないとならないのです」と言った。
エリーは世界樹の世話役だ。その考えはよくわかる。
なのでゲッターは「もちろんアトラ村で手に負えない時は、世界樹の守人であるヴェルデリオンにお願いするよ」と言った。
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