"かくれんぼ"は、やっちゃダメ

みこと。

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一夜明けて

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 翌朝。玄関ホールの小さな獅子を見つめながら、僕は首をひねっていた。
 
 昨日、ひとしきり泣いた後、お母さんから身体を離した僕は、いつの間にかパジャマを着ていた。
 朝起きて、ふすまを開けても、黒いドロドロはなくて、いつも通りのお部屋だった。

 不思議なことだらけだ。

 昨日の出来事できごとは、夢だったのかなぁ?
 家のあちこちが光って、この獅子が大きくなったこととか。ご先祖さまで神様の、ちょんまげおじさんに会ったこととか。
 
 だけど。蒸し暑くせまりくる夜の空気も、ひとりっきりで聞いた木々の音も、はっきりと覚えてる。すっごく、怖かった。

 でも。
 でも――?


 その時、向こうでおばあちゃんの声がした。

縁側えんがわにお靴脱いでるのは誰だい? このお靴は、ミツキかい?」

 
(――――!!)



 僕は獅子をでながら、そっと伝えた。
「昨日は、ありがとう」

 あとで、おやしろにもお礼に行かなくっちゃ!
                              《了》
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