37 / 101
第三十四話 ギースの罪、ジャデリアの罪
しおりを挟む
私の愛する息子……ギースの罪は、いったいなんだったのでしょう。
我が国ジャービーの国王であるレオカディオ様は、早くからモッラーロの王女と結婚が決まっていました。
王の妃が他国の女だけとなると、政略的によろしくないという理由で会議が行われ、当時年齢の合う高位貴族だった私は、そこで政略結婚することが決まりました。
もちろん、当時は王子でしたが、レオカディオ殿下といえば次期国王に内定していて、まもなく王太子になられるお方として貴族令嬢にとっては憧れのお相手でした。
ですので、私もそんな方々と同じく殿下に憧れていましたから、結婚はとても喜ばしいことでした。
モッラーロの王女が嫁いできてしばらくの後、私が側妃として王宮に入る番がきました。実家は、王家に嫁入りできるほどの名家ではありますが、潤沢な財産があるとはいえません。質はいいけれど古めかしい嫁入り道具を持って、私はレオカディオ殿下のもとへ嫁ぎました。
実家の力もさほどなく、『国内の高位貴族の家の娘が嫁いだ』という事実以外、放っておかれると思っていましたが、王宮では皆がきちんと仕えてくれていました。レオカディオ殿下も、お飾りの側妃として扱うわけではなく、きちんと義務を果たされていました。
しかし、モッラーロの王女と比べるとさすがに見劣りしてしまいます。
あちらは御正妃様で、実家は王家。
こちらは側妃で、実家は名ばかりの貴族。モッラーロに対する牽制みたいなものです。
正妃が王子を生んだあと、私も王子を生みました。この子を次期国王に、などと望んではいません。しかし、きちんとした後ろ盾となってくれる家がないと、その辺の野心家が後見を名乗り、『他国の血が混じった第一王子を王太子にするの反対! 第二王子こそ正当な王位継承者だ!』などと担ぎ上げられかねません。
私は、ギースの後ろ盾となってくれる家を探しました。
それこそ、国内すべての家を調べ、モッラーロと親交が深いだとか、すでに第一王子派だという家をはぶいていき、年が合う令嬢がいるシュトルポジウム侯爵家に目を付けました。シュトルポジウム侯爵は現騎士団長ですし、夫人は宰相の娘。これ以上の良縁はないと思い、さっそくレオカディオ様にお願いしました。
「ポジウム侯の娘か」
「はい。ギースにも、そろそろ婚約者を決めたいと思って色々と調べてみましたところ、こちらが一番の良縁かと」
「そうか」
ギザーク殿下のご婚約者は、すでに決まっていました。
ゲダ公爵ケンドット卿のご息女アリオネッサ様。数代前に王女が嫁いだ由緒正しい血筋で、しかもお二人は子供の頃から親交がありほぼ恋愛結婚だとか。
第一王子がそんな良縁を結んでいるのですから、私の息子だって王子、国防の要だとか軍神だとか言われ国民に人気が高く、ひと睨みで高官を黙らせるようなポジウム侯の娘を婚約者にしたってかまわないはず。
「……打診はしてみよう」
「っ、ありがとうございます」
よかった、これでギースの将来は安泰です。
そう思ったのに……
断られた……
娘を国に縛りつけたくないと言われたそう……
なんで、なんで、なんで?
王子よ? なにが不満なの……? 国のために生きるのは当たり前じゃない??
私には理解できなかった。
私は納得できず、何度も何度もギースとエリシャ様の婚約を打診した。
侯爵にも、夫人にも手紙を出したし直接訪ねても行った。
それでも、二人の婚約は成らなかった……
だけど、夫人が亡くなって、侯爵は人が変わったように仕事の鬼になった。
侯爵は、もう2年くらい自邸に顔を出していないという話を聞いていたから、国境の視察から戻り城に顔を出したところところをつかまえて、エリシャ様が王子妃になったらどれだけいいことがあるか矢継ぎ早に捲し立てた。
そして、勢いではあったけれど、消沈している侯爵をその場で頷かせることができた。
ーー手に入った。
国内屈指の後ろ盾が、妖精姫が手に入った。
私は歓喜に溢れ、息子にそれを報告した。
「お相手は、騎士団長の娘さんでエリシャ様。とても美しい女の子で、妖精姫と呼ばれている方よ」
「妖精姫……!」
ギースも、この婚約に乗り気だった。
なのに……
初めての顔合わせの日、部屋に帰ると『もうあの女とは会いたくない』と言ってきた息子。
何があったか聞いても、言いたくないというし、後日エストルム邸に便りを送っても、濁されるばかりで真相は分からなかった。
婚約者としての月一回のお茶会は、何とか参加させていたけれど、一向に仲良くなる気配はない。
それなら、と婚約一年祝いだと張り切ってパーティを企画し、エストルム邸で準備してもらいそこにギースを引きずって行けば、なぜか妹?と、仲良くなって終わった。
エリシャ様に尋ねたら、侯爵が連れてきた子だといっていた。
養子、ということなのだろうと解釈してしまったけれど、それが、間違いだった……。
「ギースとエリシャ嬢の婚約は破棄する」
「……え?」
私は、陛下に呼び出され、突然婚約破棄の話をされた。
「どうして……」
「ギースは、エリシャ嬢と婚約し、一年経ったときに行われた茶会でピオミル嬢と出会い不義を働いた」
「えっ……」
「その後も二人の関係は続き、セントリュッツ学園に入ると複数の女と関係を持った」
「そ、そんなこと」
「婚約者であるエリシャ嬢をないがしろにし、公式の場に平民であるピオミル嬢を連れ出て、学園でも好き放題」
「へい…みん………」
「無用に子種をまき散らすような者は王家には置いておけない」
「っ!」
「ギースは、エリシャ嬢との婚約破棄後、王家からも籍を抜いてもらう」
「そ、そんな!!」
「今後、ジャビウスの姓を名乗ることは許されない」
「陛下! それはあんまりでございます!」
「お前も同罪だぞ、ジャデリア」
「――!」
「エリシャ嬢のほうから何も言ってこないから、と放置していただろう」
「そ、れは……」
「息子を諫めることもせず、好き放題させていた罪、軽くはないぞ」
「ヒッ――」
「ジャデリア妃は離宮に生涯幽閉とする!」
「あ、ああ……!」
そんな、そんな……そんな!!
確かに、私は見て見ぬふりをしていた。
王子なんだから、側妃も持つだろうし愛妾もいてもいいだろうと、そう思っていたから。
「そんなわけないでしょう」
「そう、そうよね……」
「王子だからこそ、そういったことには気をつけないといけないわ。要らぬ諍いを呼ぶだけ。だって、浮気相手がエリシャと同じ侯爵令嬢だったら? 自分を正妃にしろって言い出しかねないし、爵位が低くても子ができたと名乗り出てこられたら王家で面倒見ることになるじゃない? しかもあんたの息子は手当たり次第引っ掛けてたんでしょう? いったい何人の女の面倒見るのよ。国税で。そんなの、王家の支持率ダダ下がりじゃない。クーデターが起きるわよ」
「で、でも! 息子を諫めることもせず――って、レオカディオ様もそうでしょう? 父親でしょ?」
「あんた、この国で生まれて育って国の中心に嫁いだのに、そんなこと言ってるの? 父親である前に国王! 国王は、家族より国全体を見ている、見なければならない。だから、切り捨てるものは息子だって容赦なく切り捨てる。そういうものよ」
「泳がせていた、ということ?」
「最高の環境で最高の教育を受けた王子がどうなるか、見極めていたのでしょうね。臣下にかしずかれ、母の愛に包まれ、条件は一緒でしょ? ギザークもギースも。それでどう進むかは、もう本人の質よ」
「私の子は、出来損ないだった……」
「あははっ! そうね! あんたの子は、出来損ないだった」
「っ……ギース……ううっ……」
「……でも、見てごらん?」
「……え?」
「それでもたくましく生きてる」
「…………」
「ただのギースになっても、ちゃんと仕事して、お金貯めてお店持って、今では立派な宝石商よ」
「ギース……」
「根性あるね、あんたの息子」
「ええ、ええ、そうね……!」
「じゃ、いこっか」
「……ええ。長居して、悪かったわね」
「いいよ。あんたも大変だったね」
「………………ありがとう」
私の罪は
なんだったのでしょう?
我が国ジャービーの国王であるレオカディオ様は、早くからモッラーロの王女と結婚が決まっていました。
王の妃が他国の女だけとなると、政略的によろしくないという理由で会議が行われ、当時年齢の合う高位貴族だった私は、そこで政略結婚することが決まりました。
もちろん、当時は王子でしたが、レオカディオ殿下といえば次期国王に内定していて、まもなく王太子になられるお方として貴族令嬢にとっては憧れのお相手でした。
ですので、私もそんな方々と同じく殿下に憧れていましたから、結婚はとても喜ばしいことでした。
モッラーロの王女が嫁いできてしばらくの後、私が側妃として王宮に入る番がきました。実家は、王家に嫁入りできるほどの名家ではありますが、潤沢な財産があるとはいえません。質はいいけれど古めかしい嫁入り道具を持って、私はレオカディオ殿下のもとへ嫁ぎました。
実家の力もさほどなく、『国内の高位貴族の家の娘が嫁いだ』という事実以外、放っておかれると思っていましたが、王宮では皆がきちんと仕えてくれていました。レオカディオ殿下も、お飾りの側妃として扱うわけではなく、きちんと義務を果たされていました。
しかし、モッラーロの王女と比べるとさすがに見劣りしてしまいます。
あちらは御正妃様で、実家は王家。
こちらは側妃で、実家は名ばかりの貴族。モッラーロに対する牽制みたいなものです。
正妃が王子を生んだあと、私も王子を生みました。この子を次期国王に、などと望んではいません。しかし、きちんとした後ろ盾となってくれる家がないと、その辺の野心家が後見を名乗り、『他国の血が混じった第一王子を王太子にするの反対! 第二王子こそ正当な王位継承者だ!』などと担ぎ上げられかねません。
私は、ギースの後ろ盾となってくれる家を探しました。
それこそ、国内すべての家を調べ、モッラーロと親交が深いだとか、すでに第一王子派だという家をはぶいていき、年が合う令嬢がいるシュトルポジウム侯爵家に目を付けました。シュトルポジウム侯爵は現騎士団長ですし、夫人は宰相の娘。これ以上の良縁はないと思い、さっそくレオカディオ様にお願いしました。
「ポジウム侯の娘か」
「はい。ギースにも、そろそろ婚約者を決めたいと思って色々と調べてみましたところ、こちらが一番の良縁かと」
「そうか」
ギザーク殿下のご婚約者は、すでに決まっていました。
ゲダ公爵ケンドット卿のご息女アリオネッサ様。数代前に王女が嫁いだ由緒正しい血筋で、しかもお二人は子供の頃から親交がありほぼ恋愛結婚だとか。
第一王子がそんな良縁を結んでいるのですから、私の息子だって王子、国防の要だとか軍神だとか言われ国民に人気が高く、ひと睨みで高官を黙らせるようなポジウム侯の娘を婚約者にしたってかまわないはず。
「……打診はしてみよう」
「っ、ありがとうございます」
よかった、これでギースの将来は安泰です。
そう思ったのに……
断られた……
娘を国に縛りつけたくないと言われたそう……
なんで、なんで、なんで?
王子よ? なにが不満なの……? 国のために生きるのは当たり前じゃない??
私には理解できなかった。
私は納得できず、何度も何度もギースとエリシャ様の婚約を打診した。
侯爵にも、夫人にも手紙を出したし直接訪ねても行った。
それでも、二人の婚約は成らなかった……
だけど、夫人が亡くなって、侯爵は人が変わったように仕事の鬼になった。
侯爵は、もう2年くらい自邸に顔を出していないという話を聞いていたから、国境の視察から戻り城に顔を出したところところをつかまえて、エリシャ様が王子妃になったらどれだけいいことがあるか矢継ぎ早に捲し立てた。
そして、勢いではあったけれど、消沈している侯爵をその場で頷かせることができた。
ーー手に入った。
国内屈指の後ろ盾が、妖精姫が手に入った。
私は歓喜に溢れ、息子にそれを報告した。
「お相手は、騎士団長の娘さんでエリシャ様。とても美しい女の子で、妖精姫と呼ばれている方よ」
「妖精姫……!」
ギースも、この婚約に乗り気だった。
なのに……
初めての顔合わせの日、部屋に帰ると『もうあの女とは会いたくない』と言ってきた息子。
何があったか聞いても、言いたくないというし、後日エストルム邸に便りを送っても、濁されるばかりで真相は分からなかった。
婚約者としての月一回のお茶会は、何とか参加させていたけれど、一向に仲良くなる気配はない。
それなら、と婚約一年祝いだと張り切ってパーティを企画し、エストルム邸で準備してもらいそこにギースを引きずって行けば、なぜか妹?と、仲良くなって終わった。
エリシャ様に尋ねたら、侯爵が連れてきた子だといっていた。
養子、ということなのだろうと解釈してしまったけれど、それが、間違いだった……。
「ギースとエリシャ嬢の婚約は破棄する」
「……え?」
私は、陛下に呼び出され、突然婚約破棄の話をされた。
「どうして……」
「ギースは、エリシャ嬢と婚約し、一年経ったときに行われた茶会でピオミル嬢と出会い不義を働いた」
「えっ……」
「その後も二人の関係は続き、セントリュッツ学園に入ると複数の女と関係を持った」
「そ、そんなこと」
「婚約者であるエリシャ嬢をないがしろにし、公式の場に平民であるピオミル嬢を連れ出て、学園でも好き放題」
「へい…みん………」
「無用に子種をまき散らすような者は王家には置いておけない」
「っ!」
「ギースは、エリシャ嬢との婚約破棄後、王家からも籍を抜いてもらう」
「そ、そんな!!」
「今後、ジャビウスの姓を名乗ることは許されない」
「陛下! それはあんまりでございます!」
「お前も同罪だぞ、ジャデリア」
「――!」
「エリシャ嬢のほうから何も言ってこないから、と放置していただろう」
「そ、れは……」
「息子を諫めることもせず、好き放題させていた罪、軽くはないぞ」
「ヒッ――」
「ジャデリア妃は離宮に生涯幽閉とする!」
「あ、ああ……!」
そんな、そんな……そんな!!
確かに、私は見て見ぬふりをしていた。
王子なんだから、側妃も持つだろうし愛妾もいてもいいだろうと、そう思っていたから。
「そんなわけないでしょう」
「そう、そうよね……」
「王子だからこそ、そういったことには気をつけないといけないわ。要らぬ諍いを呼ぶだけ。だって、浮気相手がエリシャと同じ侯爵令嬢だったら? 自分を正妃にしろって言い出しかねないし、爵位が低くても子ができたと名乗り出てこられたら王家で面倒見ることになるじゃない? しかもあんたの息子は手当たり次第引っ掛けてたんでしょう? いったい何人の女の面倒見るのよ。国税で。そんなの、王家の支持率ダダ下がりじゃない。クーデターが起きるわよ」
「で、でも! 息子を諫めることもせず――って、レオカディオ様もそうでしょう? 父親でしょ?」
「あんた、この国で生まれて育って国の中心に嫁いだのに、そんなこと言ってるの? 父親である前に国王! 国王は、家族より国全体を見ている、見なければならない。だから、切り捨てるものは息子だって容赦なく切り捨てる。そういうものよ」
「泳がせていた、ということ?」
「最高の環境で最高の教育を受けた王子がどうなるか、見極めていたのでしょうね。臣下にかしずかれ、母の愛に包まれ、条件は一緒でしょ? ギザークもギースも。それでどう進むかは、もう本人の質よ」
「私の子は、出来損ないだった……」
「あははっ! そうね! あんたの子は、出来損ないだった」
「っ……ギース……ううっ……」
「……でも、見てごらん?」
「……え?」
「それでもたくましく生きてる」
「…………」
「ただのギースになっても、ちゃんと仕事して、お金貯めてお店持って、今では立派な宝石商よ」
「ギース……」
「根性あるね、あんたの息子」
「ええ、ええ、そうね……!」
「じゃ、いこっか」
「……ええ。長居して、悪かったわね」
「いいよ。あんたも大変だったね」
「………………ありがとう」
私の罪は
なんだったのでしょう?
346
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
【完結】すり替えられた公爵令嬢
鈴蘭
恋愛
帝国から嫁いで来た正妻キャサリンと離縁したあと、キャサリンとの間に出来た娘を捨てて、元婚約者アマンダとの間に出来た娘を嫡子として第一王子の婚約者に差し出したオルターナ公爵。
しかし王家は帝国との繋がりを求め、キャサリンの血を引く娘を欲していた。
妹が入れ替わった事に気付いた兄のルーカスは、事実を親友でもある第一王子のアルフレッドに告げるが、幼い二人にはどうする事も出来ず時間だけが流れて行く。
本来なら庶子として育つ筈だったマルゲリーターは公爵と後妻に溺愛されており、自身の中に高貴な血が流れていると信じて疑いもしていない、我儘で自分勝手な公女として育っていた。
完璧だと思われていた娘の入れ替えは、捨てた娘が学園に入学して来た事で、綻びを見せて行く。
視点がコロコロかわるので、ナレーション形式にしてみました。
お話が長いので、主要な登場人物を紹介します。
ロイズ王国
エレイン・フルール男爵令嬢 15歳
ルーカス・オルターナ公爵令息 17歳
アルフレッド・ロイズ第一王子 17歳
マルゲリーター・オルターナ公爵令嬢 15歳
マルゲリーターの母 アマンダ・オルターナ
エレインたちの父親 シルベス・オルターナ
パトリシア・アンバタサー エレインのクラスメイト
アルフレッドの側近
カシュー・イーシヤ 18歳
ダニエル・ウイロー 16歳
マシュー・イーシヤ 15歳
帝国
エレインとルーカスの母 キャサリン帝国の侯爵令嬢(前皇帝の姪)
キャサリンの再婚相手 アンドレイ(キャサリンの従兄妹)
隣国ルタオー王国
バーバラ王女
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~
咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」
卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。
しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。
「これで好きな料理が作れる!」
ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。
冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!?
レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。
「君の料理なしでは生きられない」
「一生そばにいてくれ」
と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……?
一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです!
美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる