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第29話 答え
アマーリエが滞在して数日。
彼女は、正式な縁談の場を強引に設けさせ、一同を招集させた。
国王と当事者であるレオニス、そしてエレノアもその場にいた。
王太子、第二王子は参加義務はなかったが、おもしろそうだと広間の端から見ていた。
「国王陛下、私はレオニス殿下を婿に迎えたいと思いますわ!」
彼女は、堂々と宣言する。
「聞いたかジェオール」
「聞こえていますよ、あなたの隣にいるんですから」
バレンドが楽しそうにいうと、ジェオールは呆れて答えた。
「理由は――私が、公爵夫人になるためですわ!」
「アマーリエ王女よ、公爵夫人とは、いったいどういうことだ?」
周囲が、唖然とする。
国王が説明を求めると、アマーリエはイキイキと説明を始める。
「お姉様は、シュタインベルク国内の公爵家に降嫁なさいますの。ですから、私は王子殿下に嫁いで公爵夫人になりたいんですわ!」
アマーリエは、自信満々に続ける。
しかし周りは彼女の物言いについていけず、頭にハテナを浮かべていた。
「と、いうと?」
「ですから、レオニス殿下は第三王子ですから、公爵位を賜って臣籍降下なさるでしょう!」
「......そういうことか」
「そうしたら、私が婿に迎えれば、公爵夫人になれますわ! しかもお姉様が嫁ぐのは何代も前に王族が立てた家。私が結婚するレオニス殿下は、一代目当主ですから、格が上ですわ!」
その自己中心的な理由に、重臣たちは呆れる。
「......アマーリエ王女」
国王が、呆れたように言う。
「それは――」
「レオニス殿下!」
アマーリエは、国王の話を遮りレオニスに詰め寄る。
「お返事くださいな! 私と結婚してくださいますわよね!?」
レオニスは――。
はっきりと、冷たく答えた。
「お断りします」
「......え?」
「私は、エレノアと結婚します」
レオニスは、冷静に続ける。
「それに――私は、公爵家を興す予定はありません」
「......え? え?」
アマーリエが、固まる。
「私は、エレノアが継ぐヴァルディス侯爵家に婿入りします」
「......婿入りですって!? 王子殿下が!?」
「ええ」
レオニスは、エレノアを見る。
その目には――深い愛情が宿っている。
「彼女と共に、侯爵家を支えます」
アマーリエは――真っ青になる。
「そ、そんな......公爵になるんじゃ、ないんですの?」
「はい」
「で、でも! でもでも!」
アマーリエは、子犬のようにキャンキャンと吠える。
「私、公爵夫人になりたいんですのよ! お姉様に負けたくないんですのよ!」
その子供じみた主張に、周囲は――完全に、呆れている。
「......アマーリエ王女」
国王陛下が、厳しい声で言う。
「結婚とは、自分の欲望を満たすためのものではない」
「......っ」
「レオニスの答えは、明確です」
国王陛下は、はっきりと言う。
「これ以上、この件について口にするのは――」
「いやですわ! いやいやいや!」
アマーリエは、まるで子供のように駄々をこね続けた。
彼女は、正式な縁談の場を強引に設けさせ、一同を招集させた。
国王と当事者であるレオニス、そしてエレノアもその場にいた。
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彼女は、堂々と宣言する。
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「聞こえていますよ、あなたの隣にいるんですから」
バレンドが楽しそうにいうと、ジェオールは呆れて答えた。
「理由は――私が、公爵夫人になるためですわ!」
「アマーリエ王女よ、公爵夫人とは、いったいどういうことだ?」
周囲が、唖然とする。
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「お姉様は、シュタインベルク国内の公爵家に降嫁なさいますの。ですから、私は王子殿下に嫁いで公爵夫人になりたいんですわ!」
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「と、いうと?」
「ですから、レオニス殿下は第三王子ですから、公爵位を賜って臣籍降下なさるでしょう!」
「......そういうことか」
「そうしたら、私が婿に迎えれば、公爵夫人になれますわ! しかもお姉様が嫁ぐのは何代も前に王族が立てた家。私が結婚するレオニス殿下は、一代目当主ですから、格が上ですわ!」
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「......アマーリエ王女」
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「お返事くださいな! 私と結婚してくださいますわよね!?」
レオニスは――。
はっきりと、冷たく答えた。
「お断りします」
「......え?」
「私は、エレノアと結婚します」
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「......え? え?」
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「......婿入りですって!? 王子殿下が!?」
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