異っ地 にぃ 参上

雄MAN

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二章  街 にぃ 参上

17話  街長参上

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 街長の屋敷に入ろうとしていた

豪華な玄関の扉をイジュウインさんに開けてもらい中へ入ると天井は3m位の高さで40畳位の広さがある
そこを過ぎ廊下へ行くと廊下の幅も広く3m位ある

廊下へ行く前に従者には玄関内で待っててくれとの事だったので二人には待っててもらった
二人もついて来たかったようだがすぐ終わるだろう

その廊下を進み街長のいる応接室であろう扉の前に着くとイジュウインさんが扉をノックし
「転移者のレイ様がお着きになりました」
と言うと
「入ってくれ」
と街長だろう声が聞こえ、イジュウインさんが扉を開け中へ入っていく
入ると黒髪短髪の厳つい感じのおじさんがいた

「初めまして
 織田の街の街長をしているノブタ=オダだ
 とりあえずソファーに座って話そうか」
と街長のサイチさんは手で促し言った

プッフ 笑っちゃダメだ 
でもノブタって 野豚かぁ まぁノブに太いだろうけどさぁ
って まてよ アコさんが400年以上前に祖先が来たって言ってたよなぁ
それでオダでノブって事は これは・・これはってまずは挨拶だな

<レイ>「初めまして
 転移者のレイ=サンジョウだ」
と言いソファーに座った
座ってすぐ位に
「突然ですがノブタさんの祖先って織田信長っていう人じゃない?」

<ノブタ>「あぁ 確かに織田信長だよ
 私はちょうど20代目なんだよ

 転移者には毎回聞かれるよ」

<レイ>「やっぱり! スゲー! この地に来てたんだ」

<ノブタ>「あぁ そして国王に認められこの街の長になったんだ」

<レイ>「へー 大名みたいなモノかぁ
 異世界へ来ても名を残すなんてスゲーな」

<ノブタ>「そうだね 凄い御先祖様だよ
 嬉しいよ そんなに喜んでくれて」

<レイ>「だって凄い人だったからさ」

<ノブタ>「そうかいありがとう」

織田信長の話を二人は嬉し楽しく興奮していた

<イジュウイン>「旦那様 嬉しいのは分かりますが、身分証の件を進めませんと」
とノブタさんへ小声で耳うちした
    
<ノブタ>「もっと話したいとこだが

 レイ君は転移者だから身分証が無いそうだね
 すぐには用意出来無いので、とりあえず仮の身分証として、私の魔力を込めたこのサインつきのカードを渡しておこう」
と言ってカードを渡してきた


<レイ>「どうも 
 後はこの星の事とか物価とか知っていたほうが良いこと教えてほしいな」

<ノブタ>「そうだな
 転移して来たばかりじゃぁな」
と言いイロイロ教えてくれた

この星の事とイロイロな国の事、物価の事や罰則になる事等普通に生きていくうえで必要なモノ
化物や野盗等戦闘になりうる事等だ

この星には3種族が暮らしていたようで、そこへハーフ等の混血が生まれ、そのうち人間が転移してきたようだ
化物は3種族だけの頃にはいたようで、何時からいたのかは分から無いようだ
人間の国は一国だけだ
外の種族の天人種族・魔人種族・竜人種族・混血等の種族無し と全ての種族と交流はあるようだ


罰則は普通で人を殺したり盗みをしたり等、人を害すると罰則を受ける
後は王族への不敬等がある


物価は飯と生活必需品等は安いモノもあるが嗜好品として高いモノもある
武器防具も安いモノもあるが高いモノもあるらしい
宿も同じだ

どこへいっても、やはりピンキリという事のようだ
ギルドやアコさんのいた門の受付の所で資金にあわせて紹介してくれるようだ

乗り物は大抵が街の外での運用のようだ
街中での仕様も許可が必要なようだ
13歳以上で試験に合格すれば合格した乗り物は乗れるようになるようだ
空飛ぶモノはかなり高額だそうだ


野盗は殺しても良いし捕まえれば評価されるそうだ

冒険者には8歳以上でなれるが実力テストがあるらしい


<ノブタ>「とまぁ こんな所かな

 あぁ後 結婚は13歳からできるよ
 重婚もあるからね
 まぁ
 街長である私と長の子である私の子は重婚できないんだけどね

 後ででも分から無い事等何かあったら聞いてきてくれていいよ」

<レイ>「イロイロとありがとう
 後は転移してきた者は帰れるのかな?」

<ノブタ>「帰った者はいないんだ
 すまんな・・ 力になれなくて・・」
と申し訳なさそうに言ってきた

帰れ無いのか 悲しいが
まぁ しょうがないか
ノブタさんが悪い訳じゃ無いのに心配してくれるなんて

話しをかえようと  
<レイ>「まぁ なんとかなるさ
 ところでノブタさんはアコさんの親父さんかい?」

<ノブタ>「いやぁ 違うよ孫なんだよ 
 娘とは嬉しいねぇ
 そんなに若く見えるかい」
と嬉しそうに言ってきた

<レイ>「えっアコさんのおじいちゃんだとは
 若いよ 40手前位だと思ってたよ」
おじいちゃんだったとは思いもよらなかったな

<ノブタ>「そりや嬉しいな
 40手前位かぁ ナッハッハ 私は54だよ ナッハッハ
 孫のアコは16だしなぁ
 それじぁ親と見間違うはなぁ ナッハッハ
 
 ところでその孫のアコだが
 美人だろ それで街の受付嬢をしてもらってるんだ」
嬉しそうに言ってきた

<レイ>「そうなんだ かなりキレイな人で美人だよね」

<ノブタ>「そうだろうそうだろう うんうん」
満面の笑みだ


<イジュウイン>「旦那様 旦那様 
 用紙に記入してもらわねば」
とノブタさんへ小声で耳うちした

<ノブタ>「あぁ  あっ そうそう
 後はこの用紙に必要事項を魔力を込めて書いてくれるかい」
と言って用紙を渡してきた

<レイ>「ほい」
と言い受け取って魔力を込めて書き出した

オイオイ親バカならぬジジバカかって俺が話しをふったからか
まぁ 俺のせいで辛気クサイのはやだもんな


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