オケ！うまずたゆまずちんたらと

1章

始まり

ドアはそのまま、部屋から出て3人と1匹でリビングへ‥
テーブルの上には、野菜サラダに目玉焼き、くず野菜のスープ。そして、パン。
(すごく硬いパン。これって、これって‥
目の前のことに頭が追いついていかない。
それと、先程の女の人が話していた内容も気になる。


とにかくお腹が空いてるからご飯にしよう！
1人で考えてもよくわからん！)

「さぁ、食べましょう。」
硬いパンを持ってスープにイン！
(ふやけさせなきゃ、食べれないでしょ！
私は今、幼女だもん！)
((花、横に座って食べてるのがアン。
お母さんだよ！
目の前の男の人は、ハリー。
お父さんだよ！
ここでの花は、ソフィーって名前なんだ！))
(ナッツ、説明ありがとう。
薄々、わかってはいたがそうだよね。
私、幼女になってるし‥‥
髪の色も黒髪じゃないし‥‥)
今の花の容姿は、知らない誰かなのだが現実なので受け入れなくては。
寝たら覚めるのかもわからないし‥

とにかく、ゆっくりご飯をいただきました。
ご飯なのか？ご飯だよね！とにかく味がしない。サラダは野菜をちぎったもの。
スープも素材の味のみ。
パンも‥‥うん。健康的です。

食事が終わるとハリーは、アンにお盆を渡され消えて行く。
アンは、テーブルの上のお皿を片付け始めた。

私は何しようかと周りを見てみる。

「ソフィー、今日は天気もいいし家の周りだけなら散歩して来て大丈夫よぉ～」
その言葉に外に出てもいいのかと少しワクワクする。

「ナッツと、離れないでね！」
「はーい」

(よし！冒険だ！)
「ナッツ、行こ」
イスから降ろしてもらい、いざ家の外へ。
ナッツと2人でリビングから玄関へ。
外に出ると、ここが見知らぬ世界であると再確認できた。
お隣さんらしき建物は右を見ても左を見ても目の見える範囲にはない。
目の前に広がるのは、畑、畑、畑！
いっぱい畑がひろがっている。
その一画に、厩舎らしき藁葺きの建物が１つ。
とにかく、厩舎を目指して歩き出す。
((花、どこに行くの！？))
(あの厩舎を目指して行こうと思って)
((みんな驚くぞ！))
(みんなって！？)
((いけばわかるよ))
(ナッツは、なんでも知ってるのね)
((そんなことないよ。ある程度はわかってるつもりだけど))
(じゃ、質問していい！？)
((どうぞ。僕の知ってることなら答えてあげる。))
(なんでしゃべれるの！？猫でしょ！？)
((まず、喋ってはいないよ！これは念話。花だって喋ってないじゃないか。))
(そうだね～)
((それから、僕は猫じゃないよ。サーベルタイガーっていう魔物の赤ちゃん！))
(魔物！？)
((そう、魔物。この世界には魔物が存在してる。))
(((ナッツ、きた。花、起きた。)))
［ヒヒーン］［ブルブル］
厩舎につくと、馬のような生き物が興味津々でコチラをうかがっていた。