オケ！うまずたゆまずちんたらと

1章

始まり

そんな話をしていると、景色を楽しみながらのお散歩はおわりをつげた。
私は眠気が襲って来ていて早くベットに入って横になりたい。
幼女の体とは、ままならないものでお昼寝の時間がきたのである。
家までもう少しという所で、アンがコチラに向かって歩いてくるのが見える。
「そろそろ、眠たいんじゃないかなと思って来てみたの。
ナッツ、ありがとう。」
ママは偉大だ！
抱き上げられ、そのまま眠りに落ちてしまいナッツとの話は途中で終わってしまった。

目が覚めると朝と同じ部屋にいた。
横にはナッツが寝ていてあったかい。
ふわふわの毛がなんとも言えず、顔を埋めてみる。
おひさまの匂い。もっかいねれそう。
((こそばゆいよ、花))
(おはよう、ナッツ)
((おはよう、花))
このまま、ベットの上でさっきの話の続きをと言おうと起き上がった瞬間、ドアが開き慌てた様子のハリーが入って来た。
「おはよう、ソフィー。
明日、月に1度来てくれる行商のルーク達が来る予定だったが少し遅れるそうだ。
ルークが、ソフィーが楽しみに待ってるだろうからってわざわざ鳩便飛ばしてくれてな。
それで、パパ今から迎えに行ってくるからママとお留守番頼むな。」
と、部屋を出ていった。
入れ代わりにママが入って来て
「ソフィー洗濯物入れるの手伝ってくれる？」と、言う。
なんだろう？なんかあやしい‥‥
？が頭に浮かぶが、ママに急かされて庭につく頃にはいつもの私らしく　ま、いいや～
とすぐに洗濯物へと気持ちはシフトしていた。
外に出ると、すでに夕暮れ。
畑の向こうが紅く染まり、幻想的な風景が広がっていた。
凄く綺麗‥‥‥
こんな風景久しぶりに
って、鈴木花はそんなに忙しい毎日を送っていたのかな？
そんなことを考えながら洗濯物を取り込むママの横で幼女が何かできるわけもなくナッツのふわふわの毛をもふり倒していた。
((花、ハリー慌ててたね))
(そうね～、考えてもしょうがないし今はこの風景を満喫します)
((‥‥‥僕ハゲちゃう(´ｰ｀)‥‥))
洗濯物を取り込んで、夕飯の準備を始めようとママは、
「ナッツ、ソフィーと遊んでて～」
と頭を撫でてリビングを後にする。
2人になったのでナッツは、花に先程のことをもう一度振ってみた。
((花、ハリー大丈夫かな？))
(ハリー？どうして？)
((かなり慌ててたし‥‥‥))
(そんなに心配するようなこと？事情がわからないし今の私には何にもできないもの。
気を揉んでもしょうがないよ。
ナッツも、私も今は子どもだもん。
心配されるのならわかるけど‥
今は、大人しくパパの帰りを待つのが一番いいと思うよ)
なにより、自分の置かれた立場からして未だわからないことだらけなのだ。
なんたってここがどこかもわかってないし、自分が何者なのかもわかっていない。
ま、おいおいですな、おいおい‥‥‥