オケ！うまずたゆまずちんたらと

1章

始まり ます

ママは、スタスタと部屋の中へ
私は、ボーっと部屋の中を見つめていた。

「チェイス、食事よ！
まだ、かかるの！？」

と、巨大な炉！？のようなものが目に入る。
その手前にハリーと同じような体系の男の人が。少し小さいかな！？
こちらを振り返る。

「あー、すまんのぉー。
どうにも注文の多い奴での！
ンっ　‥   ん？」
そして、びっくりした顔で私を見る。
「あー、ソフィーよ」
「いつの間にこさえた」
「子供の前でそんなこと聞かないで！」
ママはきっと顔真っ赤だよね。
向こうを向いているのでわからないが頬に両手を持っていって照れている。
幼女であって、幼女でないのでそこは華麗にスルーします。
「ソフィー、チェイスよ。
ドワーフで、鍛治が上手なの」
「ソフィーって言うのか。よろしくな。
ここは、火が常についてて危ないから1人で来ちゃいかんぞ」
「ハイ！」
と、いいお返事出来ました。
ママが、私の頭を撫でながら微笑んでいる。「ハリーはどうした。
食事は、アイツの仕事だろ」
「それが、私にも何がなんだかよくわからないのだけれどルークを迎えに行ったの」
「ん？　ルークか？
何か面倒ごとかの‥‥‥」
「さぁ、かなり慌ててたし詳しいことは帰ってからと言って出掛けたわ。
ま、あの人なら心配ないとは思うけれど‥」
そう、話をしている2人の顔を交互に見ながらチェイスさんのとても険しい顔に私は少しの不安と何かわからない怖さを感じてママの袖を引っ張っていた。
「あ、ごめんなさい。
ソフィー、怖いことはないのよ。
さて、私たちは上に戻るわ。
仕事も程々にして、ちゃんと睡眠は取るのよ、チェイス！
お酒もね！
あっ、ルークが来ないともう、ないんだったかしら。　　　クスクス」

苦虫を噛みつぶしたような顔でチェイスは向こうを向いてしまった。

「さ、行きましょ」
ママと手を繋ぎ、今来た廊下へと進んで行くとチェイスが、
「俺もこの仕事が終わったら少し遠出してくる」
と向こうを向いたまま言った。
ママは、えっ？とチェイスを見るが何かを悟ったように何も言わず足を進める。
「わかったわ。
行く前に教えて頂戴ね。急にいなくなるのはイヤよ」
「ああ」
そのまま、階段を登り、ナッツのまつ廊下へと帰ってきた。
((花、どうだった？大丈夫？何かあったの？
怖い思いでもした？))と、続け様に話し出すナッツ。
ちょっと、重い空気感だったのがナッツのおかげでやわらいだ。
(ドワーフがいたの！)
((マジモンの！？))
(まじもんの)
ナッツは驚いた顔からスグに目をキラキラさせて階段下を眺めていた。

「マ～マ」
「あっ‥うん。お着替えしてベットに入りましょうか。今日はどんなお話がいいかなぁ～」
ママは上の空だ。やっぱりさっきの話だよね。
力になれなくてごめんね、ママ。
何が起きているのかわからないけれど。